或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

吉田松陰

2013-12-23 05:36:15 | 800 観光
萩旅行の最後の観光地が二つあって、ひとつは東光寺周辺ともう一つが松陰神社周辺。いずれも幕末の維新に多大な影響を与えた学者、教育者である吉田松陰ゆかりの地。毛利家の奇数代の藩主の墓所である東光寺につながる山道をさらに山頂に向けて進むと松陰の生誕地がある。また松陰神社の中には、多くの幕末の志士を輩出した松下村塾が残されている。

まずは松陰の生誕地へ。山の中腹にある生家の跡地を訪ねると、当時の間取り等が解説されていて、松陰を偲ぶには絶好の場所となっている。この辺りはすでに小高くなっており、眼下に萩市内を一望に見下ろすことができ楽しめた。ふと気づくと、生誕の記念碑の傍に行幸と行啓の二つの記念碑を見つけて。天皇を含めた皇族がこの地をご訪問されていたとは。

お次は松陰神社。駐車場にすんなり止めることができ、しかも無料というのは、こういう観光地では珍しい。鳥居をくぐって中へ進んでいくと、ありました、松下村塾が。当時の日本人の平均身長が今より10cmぐらいは低かったことを差し引いても、やけに小さい。京都の二条城あたりと比べると、鶏小屋と言われても不思議じゃないくらいの大きさ。これには驚いた。

しかしこの貧相な小屋での吉田松陰の教えが、幕末の志士に多大な影響を与え、明治維新につながったことを思えば、学問の影響力というのはすごいし、吉田松陰の指導力というのも突出したものがあったのだろうと推測できる。ネットで調べると、名言がいろいろと残っていて、とりわけ「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」という言葉は、そのまま今の企業活動に通じるものがあり感銘した。

ということで、歴史に思いを偲ばせつつ晩秋の萩を後にしたのだけど、久しぶりの旅行で心身共にリラックスできた。鎌倉や宮島といった有名な観光地も、それはそれで楽しいのだけど、こういう鄙びていて客が少ない観光地も、また格別だったなあ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿