或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Guggenheim Museum

2012-07-20 06:13:44 | 870 米国紀行
米国旅行6日目は、現地における最終日。結局今回の旅行で移動しなかったのはニューヨークの初日とこの最終日の2日間のみ。さすがに日替わり移動の疲れが出たのか朝早く起きる気力が失せていて、ホテルを出発したのがほぼ正午。地下鉄に乗ってセントラルパーク近郊で降りて、ぶらぶらとグッゲンハイム美術館へ。その後でニューヨーク近代美術館をハシゴ。

この美術館は、そのUFOのような奇抜な外観にまず目を引かれたけど、月曜日にオープンしているメジャーな美術館がここぐらいしかないせいか、やけに混んでいた。入場して驚いたのは、館内が円形の大きな吹き抜けになっていて、その周囲に螺旋階段が設置されていたこと。これをぐるぐる周りながら、つながっている各展示フロアを鑑賞するというしくみ。

展示はコンテンポラリーアートが中心で、少々戸惑った。なんか来なくても良かったかなと。だけど最後にサプライズが。セザンヌ等の近代作品を展示してあった部屋の最後に、なんと2枚のピカソが。上の画像の「黒いマンティーラを掛けたフェルナンド(Fernande with a Black Mantilla)」(1906年)と「アイロンをかける女(Woman ironing」(1904年)。絵の前に立つとみるみる鳥肌が立つのが自分でもはっきり分かって。

しかし“薔薇色の時代”を代表する作品がここにあったとは。同じ感覚を以前も味わったなと、パリのピカソ美術館で「座せる裸婦(Femme nue assise)」(1905年)を観た時のことを思い出して。彼は長い一生の中で時代によって画風が大きく変化していて、それぞれの時代で異なるテイストが楽しめるのだけど、やはり最も神がかっていたのが若い頃の“青の時代”と、この時代。

そういえば、今回の米国の美術館巡りで、想定以上にお気に入りの作品に数多く出合えたのがピカソ。すぐ脳裏に浮かんだのがワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー。若い頃の作品が目白押し。かつてこのブログでピカソ特集をしていた頃が懐かしく思い出されて。後に訪れたニューヨーク近代美術館がその締めくくりになるとはその時は想像すらできなかったけど。


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