先週の日曜日にカミさんと地元で開催されたコンサートへ。日本を代表するピアニスト、小山実稚恵のピアノリサイタル。公演を知ったのは地元のローカル紙。会場が300人程度の小ホールだったので、逃すまいとすぐに事務局へチケットを買いに。でも残念ながら時すでに遅く後ろから4、5列目ぐらいの席しか残っていなかった。
ウン十年前ぐらいかなあ、TVで彼女が確かN響をバックにショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いているのを見たことがあって。その音楽に没頭しきったような表情が妙になまめかしくて、それ以来”女”としてのイメージが脳裏にしっかり焼きついていた。
そして当日濃いエメラルドグリーンのドレスに身を包み登場した彼女は、イメージそのまま。演奏が始まって感じたのが、プロに対して失礼な言い方だけど、ピアノが上手いということ。肘から手首にかけてのポジションと動きが完璧。繰り出されるスタインウェイD-274の音色が素晴らしい。自分の好きなバラード第1番を含めて、ショパンを中心としたプログラムも良かった。
演奏を通して聴いて感じたのは、彼女の音楽って意外にサバサバしているということ。しとやかで女っぽい外見から、もっとテンポや強弱、ペダリングに凝って感情を入れ込む”濃い”タイプかと思っていたけど。後でネットを調べると、スポーツ観戦好きの天然系の性格らしくて、なるほどねと。とにかくピアノを気持ちよく鳴らして弾くのが幸せってタイプのような気がした。
演奏終了後にサイン会があったので、もちろん参加。よくあるCD購入とパックだったけど、この日のためにターゲットとして選んでおいたのがラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。順番が来てジャケを出したら隣にいた女性が、「3番は今日初めてですね」と彼女に話しかけると、「一番好きな曲なんです」と彼女は自分に微笑みかけてくれて。ちょっとしたサプライズ。いやあ、嬉しかった。この曲にして良かったと。ついでに握手してもらったりして、なんかとても幸せな気分で帰路についたけど。
帰宅して、その余韻に浸るようにCDを聴いたら、これが想像以上の出来だった。心配だった日本ソニーの録音も、オンマイクでピアノの音がこのうえなくクリアで鮮烈なのにバックのオケと馴染んでいる。愛聴しているジルベルシュテイン盤とは演奏も録音も対極的だけど、これはこれで宣伝したいなと、特にオーディオマニアには。こっちはかなりのサプライズだったかも。
ショパン:バラード ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ウン十年前ぐらいかなあ、TVで彼女が確かN響をバックにショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いているのを見たことがあって。その音楽に没頭しきったような表情が妙になまめかしくて、それ以来”女”としてのイメージが脳裏にしっかり焼きついていた。
そして当日濃いエメラルドグリーンのドレスに身を包み登場した彼女は、イメージそのまま。演奏が始まって感じたのが、プロに対して失礼な言い方だけど、ピアノが上手いということ。肘から手首にかけてのポジションと動きが完璧。繰り出されるスタインウェイD-274の音色が素晴らしい。自分の好きなバラード第1番を含めて、ショパンを中心としたプログラムも良かった。
演奏を通して聴いて感じたのは、彼女の音楽って意外にサバサバしているということ。しとやかで女っぽい外見から、もっとテンポや強弱、ペダリングに凝って感情を入れ込む”濃い”タイプかと思っていたけど。後でネットを調べると、スポーツ観戦好きの天然系の性格らしくて、なるほどねと。とにかくピアノを気持ちよく鳴らして弾くのが幸せってタイプのような気がした。
演奏終了後にサイン会があったので、もちろん参加。よくあるCD購入とパックだったけど、この日のためにターゲットとして選んでおいたのがラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。順番が来てジャケを出したら隣にいた女性が、「3番は今日初めてですね」と彼女に話しかけると、「一番好きな曲なんです」と彼女は自分に微笑みかけてくれて。ちょっとしたサプライズ。いやあ、嬉しかった。この曲にして良かったと。ついでに握手してもらったりして、なんかとても幸せな気分で帰路についたけど。
帰宅して、その余韻に浸るようにCDを聴いたら、これが想像以上の出来だった。心配だった日本ソニーの録音も、オンマイクでピアノの音がこのうえなくクリアで鮮烈なのにバックのオケと馴染んでいる。愛聴しているジルベルシュテイン盤とは演奏も録音も対極的だけど、これはこれで宣伝したいなと、特にオーディオマニアには。こっちはかなりのサプライズだったかも。
ショパン:バラード ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
彼女は長年全国で、特に関東周辺の小さなホールで精力的に演奏活動を続けているみたいで、”生涯歌姫”じゃなくて”生涯ピアノ姫”的なところを目指している感じもあるよね。
音の粒立ちが瑞々しく、ダイナミックな演奏に圧倒されて帰ってきました。
レポをトラバさせていただきましたので、よろしくお願いします。
それにしても”生涯ピアノ姫”として精力的に活動している彼女は素晴らしい。間違いなく将来の若い芽を伸ばすことにつながっていると思うよ。