或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

黄昏

2007-12-24 06:29:07 | 350 映画
いやあ久しぶり、洋画を観たのは。いつものレンタルDVDで。またも懲りずに追っかけているのだけど、デイブ・グルーシンが音楽を担当している「黄昏(On golden pond)」(1981年)。前に数本をまとめて観たのが5月頃だから半年ぶり。頭の中から洋画というものが姿を消していた。何故だろう?まあ邦画もたいして観ていなかったし、このところ映画にあまり縁がなかったか。

ニューイングランドの田舎の別荘で暮している隠居した老夫婦とその娘の物語。老夫婦役がヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーンでバツイチの娘役がジェーン・フォンダ。長い間わだかまりを持ち続けている父親と娘。それが解けていくというストーリーなんだけど、この父親が元大学教授で、年を取ってその理屈っぽさと皮肉っぽさに拍車がかかっているという設定。

正直なところ内容的にはどうもピンとこなかった。カミさんなんて途中で寝ちゃったぐらい。こういう年寄りにはなりたくないなと思う典型的な頑固オヤジのパターン。“今の若い奴は・・・”なんて事あるごとに言ってそうな雰囲気。これがラスト近くまで延々と続くもんだから、娘だけじゃなくて観ている方も参ってしまう。途中からはこの手のシーンを早送りしたぐらい。

そんな中で唯一の救いがグルーシンの音楽。おそらく彼の代表作のひとつでしょうね。米国の田舎にあるのどかな湖、彼のリリシズム溢れるピアノがそんな景色にぴったりで、まるで透き通った水彩画のよう。まさに典型的なグルーシン節が聴ける。

ふと思ったのが、自分もだんだん頑固オヤジ化しているのかもしれないということ。最近どうもカミさんや娘からダメ出しが多いから。同じコメントを何度も繰り返してしつこいとか、人の話をちゃんと聞かないとか、都合の悪いことはすぐ忘れるとか。自覚がない分ヤバイかも。唯一の救い?と思っているのがファッション。何故か最近になって娘が高く評価してくれている。良かったなあ。

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