9日は成人の日ということで、20歳の若者を対象に日本の政治について聞いた調査が公表されました。少しでも期待できるとする人の割合が18.4％と前年より５.６ポイント減り、少しでも期待できないとする人は27.6％と前年比で7.２ポイント増えたということだそう。感想については、意外に政治に期待している人が多いなと私は思ったのですが、逆に若者は政治に期待していないなと感じた人も多いのではないでしょうか。
ニュースでも、成人の日の話題の一環として伝えられていたのですが、その理由について政治不信が高まったことや物価高が挙げられていた。そこでは全く言われていなかったが、安倍元首相の暗殺とその後の政治の芯のないあやふやさが不安感を増したからではないかと私は思う。
若い人は政治に関心がないとよくマスコミは言う。新聞やテレビを見ない、政治に関心のない不勉強な若者に自民党支持者が多いのだと言いたげだ。あの民主党政権時の超円高と超株安で就職が大変だった若者たちは今も派遣で苦労して、多少の経済の変動では影響のない高齢者層とは影響度が違う。野党政権に懲り、新たな野党が現れるまでは、あの｢民主党｣のままな今の野党には与したくないというだけなのではないだろうか。新聞やテレビを見ないから、メディアの扇動には若者は乗らない。
しかし、逆にメディアの偏向的な報道を鵜呑みにしてメディアの扇動する方に安易に意見を変えていく高齢層の方がむしろ問題なのではないだろうか。善良な市民は疑う事もしないで、メディアの煽る方向に動くことで｢世論｣だとして選挙の結果以外で動いていく政治。若者はそういうところに不安を感じているのではないだろうか。
