熊野古道を歩いてる人は、外国人が多い。
6~7割は外国人。
日本人はなぜか女性が多い。
男性一人はあまり見かけなかったですね。
女性一人旅が意外と多く、目が合うと会釈してくれたり、話しかけてくれたり、皆さん愛想のよい方ばかり。
何かあった時のために、山に入る人は必ずあいさつしますが、それ以上に人懐こいというか。。。
なので、自分もすっかり調子に乗っていた気がします・・・
熊野古道の案内標識の前で停まって見ていたら、外国人の女性が一人で現れました。
さっそく話しかけてみました。
「おひとりですか?」
「〇△〇××--□□、えいご、えいご」
あぁ、英語で話せと言ってるのか。。。
「えぇっと、ワン パーソン?」
「×〇△・・・・by myself?」
おそらく、私一人で来たのかと聞いているのか?と言ってるので、
「Yes!!」
すごいですね~と言いたいのだけど、なんて言ったらいいのか分からない。
ワンダフル、違うな、ちょっと上から目線のような気もするけど、これか。。。
『ビシッ!!(親指を立てて)』
「グッジョーブ!!」
一瞬考えたあと、顔を上げ、カッコつけて言い放ったそこに彼女はおらず、、、
元来た道を足早に去っていく後姿が・・・
「え、えぇ、、、??」
完全に空を切った親指を恥ずかし気に降ろしながら考えてみる。
「何か悪いこと言ったかな。。。」
グッジョブがまずかったか、、、いや、言ったときにはもう背中を向けてたので違う。
先に進むのではなく、元来た道を戻るというのは、単に無視されたというわけではない。
明らかに、拒否されている・・・
なんだろう・・・
ショッキングな場所を離れ、頭を垂れながらトコトコ山道を進みながら考えていたら・・・
やっと自分のしでかしたことの罪深さに気付きました
ひと気の無い異国の奥深い山の中で、ヘルメットを被ってオートバイにまたがった薄汚い風体の見も知らない男に
「お前は一人で来たのか?」と聞かれたら・・・
そりゃあ逃げるわな・・・
バイクに追い掛けられたら逃げられない、古道を戻って誰かに助けを求めよう。
理にかなった、しごくもっともな行動ですね。
本当にごめんなさい、せっかく日本に来てくれたのに、怖がらせてしまいました。。。
これ以外は良い旅であったことをお祈りしております