屯田物語

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”面影”の記憶を辿った一日

2006年02月16日 | 日常
昭和39年は東京オリンピックの年である。
わたしは大学を中退して大宮市西口の「シック」という洋酒喫茶で働いていた。
常連客のMさん(某演劇集団の団長)は三島敏夫の 面影 のレコードを持参して、
毎日のようにリクエストしていた。
Mさんは亡くなった妹と同じ年ごろだと思う。
珈琲に手をつけないまま、ひとり静かに聴き入っていた。
きっと、彼にも同じような別れがあったのかもしれない。
その翌年、私も妹も大宮を去ってから彼とは会っていない。

一昨日、札幌の地下街で偶然このCDを目にしたとき、
40年ぶりの甘い歌声は古くなった記憶を呼び起こした。
わずか二年の大宮生活であったが、このときの日々はとても懐かしい。

もう店はないかもしれないね。
ご存知のかたは教えてほしい・・大宮駅西口から徒歩5~6分右側にあった。
昔の大宮商工会議所の向かいです。




きょうの藻岩の風景
珍しく陽は暖かく、雪解けがすすみそうな日和
しかし、まだ早春ではない
厳しい冬の峠は過ぎただけ