屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

第三の男 光と影 そしてチターの演奏

2006年02月08日 | 映画
BSの衛星映画劇場、今夕は「第三の男」である。
第二次大戦後のウィーン、
ハリーの招きでこの街を訪れたマーチンは彼が死亡したことを知らされる。
その真相をさぐるなか、ハリーの死の鍵を握っている第三の男の存在。
アントン・カラスのチターの演奏は軽妙であったり重厚であったりしながら、
少しづつ緊張を高めていく。
マーチンを尾行中、二階の灯から浮かびあがるハリーのはにかんだ横顔、
これは光と影の効果的な演出であった。
「スイスは500年平和を守って、作ったのは鳩時計・・」
観覧車のなか、ハリーの言葉に笑っちゃった。
水溜りがキラキラと輝く寒そうなウィーンの街の建物と道、そして地下道、
全ての映像が完璧なほど美しいモノクロの映像美である。
ハリーの恋人アンナが真っすぐの並木道を歩くラストシーン、
カメラは固定したまま息苦しくなるほど彼女を見つめている。
格調あるサスペンス映画の傑作である。

”第三の男”は高校時代のフォークダンスパーティの人気曲。
本命の彼女にダンスの申し込みができない内気な高校生であったが、
このメロディは思春期のほろ苦い思い出とつながる。

雪祭りの帰り、
大通から札幌駅に向かう途中、ひさしぶりの時計台である。



西武五番館前、突き当たりは札幌駅