浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

障がい者

2005年06月22日 | 福祉

少し前に、病名の変更のことを書きました。痴呆が認知症になったり、精神分裂病が統合失調症になったりと侮蔑的な意味合いがある言葉を控えようという動きが随所でみられています。

では、「障害者」はどうなんでしょう?国語辞典で「害」をみると”悪い結果や影響を及ぼす物事”と書いてあります。決して、良い意味ではないし、イメージも良くないですよね。もちろん、福祉に携わっている人間にとって、「障害」という言葉自体に侮蔑的な感情を抱く人はいないと思います。でも世間一般で、「障害者」というと偏見の目で見られているように感じます。

「身体障害者」「知的障害者」など、彼らは害を持っているわけではありません。別に彼らが存在することで、周りに害をなしているとは思いません。彼らの方こそ、実に不愉快な思いをしているに違いありません。

以前、奈良市では「障害」を「障がい」と表記するようにしたはずです。「しょうがい」という表現自体を変えてしまうと混乱を招くということで、「害」を平仮名表記にしたわけですが、これだけでも随分と印象が変わります。

障がい者と呼ばれている人たちも、偶々、人と違うモノを持っているだけなんだと理解して欲しいです。そう、あなたが背が低かったり、人見知りしたりするのと同じように・・・。