浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

楽器への憧れ

2005年03月18日 | 音楽
音楽を聴くことはあっても、自分が歌ったり、演奏したりすることには縁がない。周りの皆が毎日のようにカラオケボックスに通っている頃、僕は人前で歌うなんて恥ずかしくて(音痴を自覚しているだけマシ?)、とてもついて行けなかった。楽器の一つでもと思うのだが、音感が無く、不器用な僕は必ず途中で挫折してしまうのだ。

思えば、中学生の頃、5つ上の兄がギターを弾いているのに憧れ、兄に教えてもらったことがある。単音で音を出す分には慣れてくれば、ゆっくりと出来た。(曲に合わせようとするとパニックになるんだけど)。しかし、あのコードで挫折した。Fコードなんて指が短い上に不器用なので、手が引きつりながら顔も引きつりながら押さえるが、音はバラバラ。続けて頑張れば良かったのだろうけど、自らの音楽的才能を自覚してしまったのだ。

月日は流れ、就職した。福祉の現場では音楽を活用した「音楽療法」が取り入れられている。特に奈良県では「音楽療法推進室」なるものがあり、活発に活動している。当時勤めていた奈良の老人保健施設でも音楽療法士に来てもらっていたので、否が応でも音楽に触れる機会が増えていったのだ。そして僕の周りにはピアノやエレクトーンを弾く友人がいたので、一念発起してピアノを弾けるようになろうと思い立った。
さあ、バイエルを借り、毎日のように職場のピアノを使って練習。
くっ薬指がつりそうだ・・・。右手と左手がシンクロしてしまう・・・。
全然、上達しない・・・。
結局、今回も挫折してしまった。

自分は演奏する側ではなく、聴く側なんだろう、そう自覚するのです。でも楽器を演奏することへの憧れは依然としてあるのです。