浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

イギリス人捕虜について

2005年03月10日 | 日常
今日、出先から職場に戻ったら、駐車場に大きなバスが1台とテレビ局のワンボックスカーが2台駐車してあった。何事かと思ったら、車の陰から外人らしき人影が見えた。あー、イギリス人捕虜の関係の人だ。

実は、因島の三庄町神田には戦時中、イギリス人捕虜収容所があったそうです。現在は介護老人福祉施設が建てられているその敷地内で多くのイギリス人がひどい扱いを受けていたと思われます。ただ、訪問してきた関係者たち(息子や孫など)は、他の収容施設に比べ、因島は良い扱いをしてくれたと話す人もいたと言ってくれました。本当にそうであれば、何よりですが・・・。

残念ながら、僕は「戦場にかける橋」を観ていないんだけど、この映画にはイギリス人捕虜の将校が出てきて、その置かれた状況などが詳しく描かれているとのこと。日本という国は他の国のことを悪く言う時は大きな声で言いますが、自分の国がしてきた悪事に関してはあまりにも無関心ではないでしょうか。過去も現在も、まず自分たちが何を行なっているのかをしっかりと知るべきではないでしょうか。

僕自身、年に1回くらいのペースで行なわれている式典が無ければ、収容所の存在を知ることは無かったでしょう。今、収容所があった敷地にはイングリッシュオークが植えられています。再び、あのようなことが起こらないように祈りながら見つめました。平和について考えた1日でした。