らんかみち

童話から老話まで

嘘を見抜けない消費者が悪いのか?

2007年06月25日 | 社会
ミート社、産地偽装など不正13項目 農水省検査で判明(朝日新聞) - goo ニュース

 いや~非道いもんやな、砂糖入り蜂蜜どころの騒ぎじゃないなって思うのは、蜂蜜にも賞味期限は表示されているけど、2000年前の蜂蜜が食べられるんだから、問題の大きさが比較にならないからです。
 でもこの問題の本質にあるのは、世間で言われているように順法精神(コンプライアンスというのか?)の欠如にあるんでしょうか。
 
 順法精神の欠落と言うなら、日本だって時の権力者なんてのはみんな自分が法だと思っていたに違いなく、民衆をその法に盲従させるために儒教思想だの宗教だのを利用してきたわけですね。それを見習って、現今の日本人はみんな「1億総権力者」の道を目指し初めていると言えるのでしょう。そんな中からホリエモンだの村上ファンドなんて人たちが台頭してきたわけで、ようやくユダヤ商人とか華僑に伍して商売できる彼らの出現をメディアだって賞賛してきたではありませんか。
 
 マイクロソフトにしてもソフトバンクにしても、用心しないといけない会社だとは思いつつもそれに頼っているんだから、もはやああいった会社は権力者なわけです。
 商売人は平気で嘘をつけるもんなんだし、そうしてこそ権力者として成功するのだ、という前提に立って考えるとしたら、順法精神がどうのこうのと非難するのも結構ですが、その前に自分の舌を切磋琢磨する必要がありゃしませんか。
 
 とは言っても、ああいった平気で嘘をつく会社は断罪されてしかるべきだとは思うんですが、どうもメディアの取り上げ方に一抹の不安をぬぐいきれないんです。だってメディアも嘘つきじゃないですか。
 まあそんなわけで、メディアも信用できないなら自分の舌を信用するしかないのですが、ぼくに関して言うならこれが最も信用ならんのだから情けないです。
 
 実は先日ハンバーグを作ったんですが、間違えて豚肉のミンチを買ってしまったにもかかわらず、トンカツソースとウスターソースでごまかしたら美味しく食べられたんです。間違いに気がついてその次にはちゃんと合い挽きを買って作ったんですが、これまたソースでごまかして美味しく食べたんです。
 グルメ情報にしても何にしても、人が良過ぎると言うより、嘘を見抜けないぼくのような日本人が多いことが今回の事件の本質にあるのかも知れないのです。