らんかみち

童話から老話まで

官能童話なんてのはダメだけど

2010年06月30日 | 童話
 ラブストーリーを書くならいっそのこと童話のカテゴリーに乗せれば一遍で済むんだ、と童話教室に提出する作品として書き始めました。「ええ? 童話にラブストーリーってOKなの」とおっしゃる向きもあろうかと思いますが、童話をご存じない方のために申しますと、全然OKです。そりゃ官能童話はいけませんよ、じゃなくて小学生での初恋はありでしょう。ぼくの初恋は野良猫でしたけど。
 
 それでは、ラブストーリーの公募に童話はありなのかという問題ですが、これまた大ありです。「官能小説に限る」とでも募集要項にあるなら話は別(女性の女性による女性のための官能小説公募というのはある)でしょうけど、小説公募だからといって童話で応募してはならないってことはないのです。
 10枚だから書くこと自体は1日あればなんとかなりますが、自分で書いていながら切な~い気分になってしまい、ちょっとストップ。
 
 公募に出すには公募先の喜ぶ内容にしないといかんのですが、迎合しすぎても歓迎されない場合があって難しい。今回は蕎麦関連なので、うんちくについてはそれほど苦労しないけど、中途半端に知識をひけらかしていたら嫌われるでしょうね。あくまでもラブストーリーなので、甘ったるい蕎麦を食いながら一気に書き上げたいもんです。

う蕎麦のつゆはどうやって作るのか

2010年06月29日 | 酒、食
 ずっと前に「う・そば」なる、うどんと蕎麦を貼り合わせた麺を打ったことがあります。うどんも蕎麦も同時に食ったらどうなんだと思ったんですが、うどんと蕎麦の尊厳を真っ向から貶めた結果を見ました。食におけるケジメ言うもんを蔑ろにして出来上がったのは、蕎麦ともうどんともつかぬ、実に不味いものだったんです。
 
 しかし「うそば」は福井県の名物という触れ込みで販売されているだけでなく、あちらでは食べさせてくれる店もあるようです。下の姉に「北陸方面でもし見かけたら、何かのついでに送って欲しい」と頼んで久しいのですが、未だに送ってこないところをみるとメジャーにはなり得ていないのでしょうか。Wikipediaを参照しても「うそば」はうどんにも蕎麦にも分類されずコウモリ扱いです。
 
 しかしよく考えてみたら、市販の蕎麦はうそばだと思って良いのかも知れません。そばの袋の裏をみたら「小麦粉、そば粉、食塩」などと表示され、うどん粉が主成分であるのは明らかです。
 といって、業界の姿勢を質そうとかってのではなく、JAS規格に、乾麺は40%以上、生麺は30%以上の蕎麦粉が使用されていれば蕎麦と呼んで構わない、とあるのです。蕎麦粉が50%を超えたりしようものなら、高級、純良、特選、スペシャルなどと銘打って差し支えないのです。
 数字だけを見れば、蕎麦粉が混入していると誤解を受けるレベルかも知れませんが、食べてみたら蕎麦の風味はあるから、それはそれで良いのでしょう。二八蕎麦だけが蕎麦じゃないのですから。
 
 今まで蕎麦を打つことばかりに腐心してきましたが、ついに蕎麦つゆの自家製造に踏み切りました。なぜためらってきたかといえば、蕎麦打ちを教えて下さった先生のつゆが市販のものより不味かったからです。
 しかしいつかは自分で作らないと蕎麦道を歩んでいるとは言えませんから、広島の山奥で道場を開いている高橋名人のレシピを踏襲してみました。
 濃口醤油と再仕込み醤油で返しを作り、昆布、鰹節、干し椎茸で取った出汁と合わせてみたら、どうってことないあっさり味のつゆが出来上がり、どうも材料を厳選する必要がありそう。
 
 次回は薄口醤油で返しを作り、うどんのつゆを作ってみたいと思います。それにしても、土日しか開店していないそば屋ってどうよ。あんな山の中にわざわざ東京からそのためだけに食いに行く人もいるくらいだから、一度は食べに行ってみたいとは思うけど……。
           


あ~ぁ、蕎麦のラブストーリーを書かないといけなかったのに、気がついたら蕎麦つゆ作りに逃避しておりました。。。。。

人の道を照らすカーナビ

2010年06月29日 | 釣り船とバイク
「バイク旅行の記事を読んだけど、あなたとんでもない遠回りしてませんか」と、たいそういぶかったお便りをいただきました。おっしゃるとおり広島から島根県の津和野に抜け、太平洋側の秋芳洞付近に戻ってくるという、観光目的でもないのに無意味な離れ業をやらかしてしまいました。

「去年は楽しかったね、今年も遊びにおいでよう」と、また友だちからお誘いがありました。去年は元気だったけど、あれから椎間板ヘルニアをやってしまったので、今年はバイクで行けるかなと逡巡していたところ、「妹も独身やから、あんたに紹介するよ」と促されました。
 妹さんを出汁に使わなくても体調が良ければ行くがな、第一あんたの妹さんやろ、そないえぇ出汁は出んのとちゃうか、などとほざいて絶交されるほどぼくは無礼な男でも無いつもり。
 
 そんなことじゃなくて、去年は道を間違えて約束の時間を守れなかったのがトラウマになっているのかも知れません。バイク用のナビが欲しいなと探してみたら、最近はずいぶんとリーズナブルになったんですね、しかも非常に興味深い製品を発見しました。

Sony nav-u NV-U35 体の向きに合わせてナビも回転


 こいつはすごい! この前大阪に行ったとき目的の楽器屋さんが見つからず、薬局に飛び込んでたずねたところ、「お向かいですよ」と恥をかいたほどぼくは地理に疎い男なんです。
 同じ所を何度も回り、さっき来たかな? なんてやったあげく、店を探すのを諦めたことも少なくありません。前に来たときは簡単に見つかったのに、あれは桃源郷だったに違いない、と諦めたことも。
 大型スーパーに車を止めてはみたものの、店から出たらどこに止めたか分からない。警備員さんに、俺の車を知らないかとたずねたところで、「そんなん知らんがな」言われるのは必定。やっとの思いで捜索できたときには無料駐車の時間をオーバーしていて、何やってんだ!
 こんなぼくでもこれを持って出かけたら、前に通った軌跡を表示できるそうなので、迷うケースもずいぶん減るんじゃなかろうか。
 
 友だちの所に行くなら、広島の童話教室を見学してからって手もあるけど、何もかも一遍に片付けようとするのは間違いだと、ぼくの右脳が言うてます。それは聞こえるけど、それでもなお一遍に済ませてしまいたい。
 合理主義と言えばそうかも知れないけど、本末転倒と言えばそうかも。友だちを見舞いに行くのではなく、一遍に片づけるのが目的になってしまいかねない危険も大いにはらんでいれば、あら悩ましい。人の道を教えてくれるナビが欲しいぼくです。

サプリの力を疑うわけじゃないけど

2010年06月28日 | 酒、食
 ウコンの力ねぇ……よほど自分の体調に敏感な人でないと効能を断言するのは難しいと思います。飲まないよりは飲んだ方が良いのかも知れない、いやきっと良いはずだ、絶対に効くはずだと、徳川の埋蔵金発掘に執念を燃やすみたいな揺るぎない意思がぼくには無いので、効いたろうと言われたら効きましたというし、効かないだろうと言われたら、効きませんと答えるしかないですね。
 
 ほとんどプラセボ効果のようなものかと考えて、だったら効くんじゃないか! と気がつきました。プラセボってのは偽薬といって、薬ではない乳糖とかデンプンを、薬であると偽って患者に処方するものです。これを作って患者に投与する現場を目撃したことがありますが、「頭が痛いから薬をくれ」言うてきたお婆ちゃんが飲むと、たちどころに回復するんです。まるでガマの油みたいに何にでも効く魔法の薬なんです。
 
 サプリが苦手なわけを思い出すには、ぼくが母の体を気遣えるような年頃を迎えたころにさかのぼって考える必要があるでしょう。ある日、村の集会所に紳士が数人来られておばちゃんたちを集め、健康について講釈をたれたことがありました。話が終わると、おばちゃんたちの手には粉ミルクの缶みたいなものが握られていて、母もその缶に詰められた粉を水に溶いて飲んでいました。
 きっと体に良いものなのだろうと、ぼくも一口飲んでみたんですが、大豆の粉以上の印象を持てなかったのです。初めのうちは母も不味そうに飲んでましたが、いつの間にやら缶の蓋が開くことは無くなってしまいました。
 
 大人になって大豆由来のプロテインを買って飲んだとき、いにしえの記憶が瞬時によみがえり、母の買わされたものの正体が分かりました。詐欺ではなかったにしても、母の心にはだまされた思いが沈殿していたのであろうと子供心に感じていましたから、二代にわたってだまされたおめでたい母子という事実に愕然となったものです。プロテインなんて、アスリートにしか必要のないものなんです。
 
 さて、おめでたいのは母子だけでなく、父もまたクロレラを大量に買い込んでせっせと飲んでおりましたが、「ちーとも効かん」言うて販売元に抗議電話をかけたりしているのを見たことがあります。今思えば、クロレラはプリン体の含有率が半端ではなく、尿酸値が高い人はビール酵母などと同じで摂取しちゃいかんのです。
 もひとつおめでたいのは兄で、ありとあらゆるサプリに手を出し、もちろんウコンの力も愛飲しているでしょう。
 上の姉はもっとプリミティブなものを愛用し、「霊の力」もあわせ、ヒーリングだかリーディングだかを目指しているようです。
 
 こういう一家なものだから下の姉とぼくの二人はサプリの類に精神的アレルギーを催すようになったのかとも疑うんですが、正しいかどうか分かりません。母はリポビタンDとグロンサンを愛飲し続けて90歳を超えたわけですから、サプリの力には一目置いているぼくですが、どうも前向きに飲めないんですよね。だからウコンの力も効いてくれないんじゃないでしょうか。飯を食わないでサプリのみを食って生きる修行でもしてみようかと考えたりしております。

ウコンのチカラ、そりゃキクわいな

2010年06月26日 | 酒、食
 雨後のタケノコよろしくニョキニョキと地面から顔をのぞかせているのはウコンです。自分で植えておきながら、これが春ウコンなのか秋ウコンなのか判断がつきません。ネットで調べたら、春ウコンとは名ばかりでウコンではなく、秋ウコンこそが沖縄などで飲用されるウコンなのだとか。

 春ウコンは4月から5月にピンク色の花を咲かせ、秋ウコンは7月から8月に白い花を咲かせる、ということは、ぼくが植えたのは全て秋ウコンではなかろうか。これらをくれた要釉斎先生は「春ウコンと秋ウコンの二種類を進呈しよう」とおっしゃってたけど、去年は白い花しか咲かなかったんです。先生は間違えているんじゃないかと思いますが、真実を質そうものなら面倒なことになりそうので、梅雨ウコンとでもしておきますか。
 
 酒豪のうさこさんが「呑む前に飲むのはコモンセンスでござる」と「ウコンの力」を絶賛なさっておられます。彼女のリサーチなら、よもや相撲協会の調査みたいに信憑性を損なったものではなかろうと、1本買って飲んでみました。酒に溺れはしても、ドリンク類とかサプリとかドラッグに手を出すことはありませんが、酒豪の進言に耳を傾けるのにやぶさかではないのです。

 眉にに唾を付けながら飲んだので効果のほどは期待を裏切るかも知れませんが、臨床報告は明日を待ってみましょう。そのときに、なぜぼくがサプリの類が苦手なのかも開陳したいと思います。
 

羊たちは安らかに草を食み たいよね

2010年06月25日 | 暮らしの落とし穴
 冷蔵庫は本格的に、心底から壊れておった模様です。ポンプは熱くなっているから頑張っているなって分かるし、少しは冷えているからサーミスタも生きているみたい。てことは、天然ガスバスガス爆発って、チキショー! 早口言葉の一つも口をついて出るわな。フロンガスが抜けちまったってことなんですが、真っ先に頭に浮かんだのはニュージーランドの羊たちが安らかに草を食んでいるシーンでした。
 良く知らないことなんですけど、新フロンガスは漏れても温暖化を促進しないんでしょうか。羊一頭が一年で排出するメタンガスよりも、ぼくの冷蔵庫から漏れたかもしれない冷媒の方がオゾン層に悪いんでしょうか。
 
 現実を直視する勇気が無かったばかっかりに、マイナーな故障だと日記にも書いたわけですが、さすがにここまで家電が壊れ続けるとは思いもよりませんでした。人は見たくないものを見るのに力が必要なんですね。
 現実と対面する勇気を持っていないので、サムライジャパンの試合が始まる前から祝勝モードに逃避しておりましたら、試合が始まるはるか以前に酔って寝てしまいました。2週間ぶりの酒は回る回る。
 
 それにしてもサムライ日本アッパレ! オランダ戦を観ていたときよりはずいぶん選手の動きが良いなと思ったんですが、オランダは強かったんですね。だったら、オランダを相手に1点差だったってことは、サムライ日本は強いんだ! 
 ラグビーではニュージーランドに手も足も出ない日本ですが、デンマークみないなデカい連中を相手によく頑張ったよ、決勝トーナメントに進んでくれただけでぼくは満足です。とかって、やっぱ現実を直視するのが怖いので過度な期待をせず、ひっそりと応援したいと思います。
 
 Sheep may safely graze


ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲「羊たちは安らかに草を食み」

生きていれば急須も作るわい

2010年06月25日 | 陶芸
 平形急須を作り続けて180有余日、違いの分かりかけてきた似非陶芸家のHALですが、本日の陶芸クラブで縦型急須に手を伸ばしてみました。
 平べったい急須って形はスマートだけど使い勝手に難があるというか、茶葉がお湯を吸って沈下するのを待たずに湯飲みに注ぐと、中国茶のように茶葉も湯飲みに入ってしまうこと。もっとも、ぼくの開けた茶こしの穴が大きすぎたのかもしれない。あるいは、葉が開ききっていないのに注ぐという蹉跌か。
 
「君ぃ、漱石の草枕を読んだことがあるじゃろう。なに、読んで無いとな!」
 我が陶芸クラブのご隠居であらせられる要釉斎先生に白い目で見られましたが、恥ずかしながら漱石は数冊しか読んだことがないのです。
「本を読まぬ者はものを書くなという言葉があるが、茶を飲まぬ者は茶器に手を伸ばしてはいかん。たとえば君のこしらえたこの急須じゃが、非常にバランスが悪かろう」
 要釉斎先生のおっしゃるのもごもっともで、自分でも取っ手が長すぎて注ぎ口が大きすぎるように見えます。というか、本体が小さすぎたんですかね。
 
「草枕の中で主人公の画工が、とあるご隠居から煎茶の指南を受けるんじゃが、曰く『茶は飲むものではない、聞くものである』と。つまり茶というものは口で味わうのみならず、五感を研ぎ澄ませて対峙するものであると言えようのぅ」
 あぁ~もう、煩いったらありゃしない。たしかにぼくはお茶を飲まないけど、急須の機能美に惚れ込んで作っているんです。突き詰めれば茶道の精神性にたどり着くかも知れないけど、なにも要釉斎先生のような境地を目指しているわけじゃないんですよね、放っといて欲しいって言いたくなります。
 
 この日記を読んで下さっている方から「あんたの日記には、お師匠さま、もみ爺、要釉斎先生などなど、個性的な人物が跋扈しておるが、なかなか面白い脚色であると思う」と、ご感想をいただくことがあります。
 脚色していないとは言いませんが、つぶさに書けないだけで、実態はもっと読者の想像を裏切るとんでも無さがあり、とんでもないが故に抑制して書いた結果がこの日記なんです。
 
「自分はそんな発言をした覚えは無い」と、登場人物でもあり読者でもある方から言われることもあります。でも言葉を修飾、もしくは粉飾していることはあっても、主義主張を尊重して登場していただいているので、クレームがついたことは無いです。言いたいことを代弁しているって面もあるかも知れませんしね。
 まあそんなわけでっていうか、ぼくを取り巻く状況は結構大変なんですよね、ほとんど全てが好意から発生しているだけに……。
 

参院選くじを切望する

2010年06月23日 | 暮らしの落とし穴
 サムライジャパンが一次予選を通過したら祝杯をあげようと、香典返しのワインを冷蔵庫にナイナイしているのはいいとして、果たしてその瞬間が訪れるんだろうか。いや、そもそも祝杯に値するワインかどうかすら怪しいもんなんですが、断酒2週間という時間がかけがえのない熟成となるに違いありません。
 
 サッカーくじって買ったことないけど、ワールドカップのくじも日本で販売されているんでしょうか。博打の大好きな英国には大相撲のトトカルチョもあるらしいから当然あるでしょうけど、日本で買うと野球賭博するのと同じ咎を受けるのでしょうか。
 くじ運の悪い人間なので博打はやりませんが、野球賭博のどこが悪いのでしょうね。地元高校が出場してないと高校野球にも興味が無いので、甲子園くじもやったこと無いけど、かなりの人がやったことあるんじゃないですかね。
 
 以前から不思議に思っていたんですが、プロサッカーよりプロ野球の方が歴史が古いのに、なぜプロ野球くじより先にサッカーくじが発売されたんでしょう。英国でやっているのに、なぜ日本で大相撲トトカルチョが発売されてないんでしょう。玄人さんに遠慮してるの?
 大相撲くじは売って無いとはいえ、それとほとんど機能を同じくした合法的なものをやっているのを見たことがあったけど、あれは今もあるんでしょうか。
 
 琴光喜とかが野球賭博やって問題になっているけど、公営野球賭博が無いばっかりにあんな目に遭っているんですよね。だったら公営野球賭博を作りましょう。ついでに公営大相撲賭博も作っちゃえ。ボートや自転車が良くて野球や相撲の博打がいけないって理由は無いように思えるんですが、どうでしょう。
 
 でたらめついでに言わせてもらえば、公営参院選くじも発売してもらいたい。くじにできない理由はあるんでしょうが、もし実施したら、有名人乱立で白けそうな参院選の投票率も、AKB48のリーダー選をしのぐ投票率を誇るのは間違いないと思うんですが、いかがでしょう。

冷蔵庫が壊れて気がついたこと

2010年06月23日 | 暮らしの落とし穴
 やられた、ここまで連鎖するとは思わなかったぞ、家電崩壊シンドローム。今日は冷蔵庫のヒーターが壊れました、いうか前から知ってたけど、またもや症状が出ました。
 昔の冷蔵庫には霜取りスイッチというのがあって、冷凍室に氷がビッシリ張り付いたら冷蔵一時中断スイッチを押し、氷が溶けるまで数時間待ったものでした。今の冷蔵庫はそんな作業を全自動で連続的にしてくれるんですが、冷蔵のスイッチを切るんじゃなくてヒーターのスイッチを入れるみたいです。
 
 数カ所にヒーターが取り付けられているんだろうと思いますが、今回壊れたのは庫内の水分を集めて蒸発皿に排出するまでの径路を解凍するヒーターみたいで、パイプが凍り付いて水が庫内にオーバーフローするんです。たいした量でもないので、垂れ流してもお椀で受けてます。
 それより何より、ヒーターを取り替えるために電気屋さんに頼もうものなら、もしかすると小型の冷蔵庫が買えるのかも、というくらいの費用にのぼるし、自分で取り替えるには防水とかの点で不安があるんです。
 
 電気屋さんに相談したら、「そのままで使えばいいじゃない」ということです。どのみち穀物貯蔵用の冷蔵庫なので、滅多に開けないから湿度も低いし、冷えなくても一気に内容物が腐敗するわけでもありません。
 それはそうなんですが、そば粉の賞味期限が間近に迫っているじゃないか! 久しぶりにうどんを打って気がつきました。夏はやっぱり盛りそばだ。じゃんじゃんそばを打ち、皆さんへの振る舞いを装って在庫処分に励みたいと思ってます。

旬の食材、ツルナなどなど

2010年06月21日 | 酒、食
「人間本来、旬の食材を食うべきである」と、かまびすしい御仁もおられるけど、あなたは実践しているの、と聞いて必ずしもそうではないんですよね。できないからこそ理想化した食生活を披瀝したがるのはぼくも同じで、酒の無い食生活を謳って10日です。
 断酒による心身のストレスは10日目あたりがピークでしょうか、ようやく安眠できるようになりました。若いころは3日もあれば酒が抜けた気がするけど、やがて5日から1週間になり、今は2週間酒をやめないと完全に抜けたような実感がないんですよね。
 
 旬の食材っていうけど、田舎に住んでたらいやでも旬の食材、鰯だ鯵だ鯖だ、あるいは茄子や胡瓜やトマトなんかが好意とともにやって来ますが、今日は枇杷をどっさりいただきました。
 大型のスーツケース一杯分の枇杷を前に途方に暮れていたら、母が下の姉に送ると言い出しました。上の姉は要らないものは要らないとはっきり言える人ですが、下の姉は送る側の気持ちを推し量って、とりあえず「いただきます」という人なんです。あげく、「神の御心のままに」と、教会へゆだねに行くに違いなくても、うちで消費しきれないものが必要なところに届くならけっこうなことです。
 
 そんな枇杷のお裾分けをこっそり盗み取ってびわジャムを作ってみました。外側の皮と内側の薄皮をむく前の10%くらいの砂糖と一緒にグツグツ煮込むこと1時間。レモンを絞って酸味を付け、皮なんぞも入れてみたところ、ちょっと皮が硬いけど、なかなかいける!
 これならもっと作って童話講座に持って行ったら自慢できるじゃないか。いそいそやり始めたものの、「びわジャムなんか作っているひまがあるなら、童話の1作も書いてこんかい!」と、上の空から聞こえて断念しました。
 
 ジャムとマーマレードの見分けもままならないぼくですが、初めて作った割には美味しかったです。枇杷の次にやって来るのは何でしょうね、夜のおかずはこれまた旬のツルナのおひたしでした。