らんかみち

童話から老話まで

入院したら不能になっていた!

2007年06月05日 | 暮らしの落とし穴
 一縷の望みを託して入院した挙句、成果が皆無というのでは余りにも惨めなので、何か良いことをこじつけて列挙してみるに、リンデロン点滴の強烈な消炎効果で歯ぐきがビシッと締まったのが最も顕著な自覚症状かと思います。あと耳垢とか出なくなったし、指関節の違和感も消えたしと、長年に亘る飲酒で膨潤した体組織の統御に成功した感があります。
 
 ですが、その反面も当然発現するわけです。つまり副作用というやつでして、昨日から背中に細かい吹き出物に近いような湿疹が感じられます。副腎皮質ホルモンの摂取をやめたショックかもしれません。他にはまだ気がつきませんけど、退院したばかりで異常に疲れます。ですが、いびきをかいて睡眠時無呼吸になる感覚は薄れたように思います。
 
 それは良いんですがね、とんでもないことに気がついてしまったんです。おちんちんまでビシッと引き締まってしまい、容易には膨張しないのではないかと危惧されるのです。
 これはいったいなんとしたことでしょう。煩悩が払拭されたというなら素晴らしいことですが、その煩悩にすら三行半を突きつけられたかのように欲望の消えた寂寥感にぼくの胸は支配されているのです。
 
 ものはためしと、本屋で隠微なコーナーで立ち読みしてみたんですが、これに対してさっぱり食指が動かないといいますか、何も感じなくなってしまってるんです。まるで聖人にでもなったのかと錯覚するくらいです。これではまだ死ぬに死なれません。まだ遣り残したことは沢山あるはずなんです。こんなところで潰えるわけにはまだいかない! っていいうか、何ででしょうね?