らんかみち

童話から老話まで

諦めて投稿

2008年05月31日 | 童話
 たった今、5枚童話を書き直して投稿しました。太宰治みたいに頭の中で完成して、口述筆記で作品が完成するような天才は別として、凡人というアマチュアは永遠に直し続ける羽目になるなら、どこかで線引きが必要なんですが、それは諦めや、見切り発車と似ています

 昼間は草刈に情熱を費やしたので、頭をすっきり切り替えることができました。言い方を替えれば、プッツンしたともいえるでしょう。というのは、公募には郵送して運を試すつもりだったんですが、4ストロークエンジンを搭載した草刈機を買ったので、思いのほか作業が楽しく、気が付いたら郵便局に行く時間とモティベーションも失っていたんです……。

黒いぼくの悪あがき

2008年05月30日 | 童話
 断酒から一週間が過ぎて、今がちょうど最後の山場といったところでしょうか、体調がすこぶる悪いです。咳は出るし顔は上気するし、心臓がバクバクして肩が凝ります。きっとぼくの中で黒いぼくと白いぼくがせめぎあって、黒いぼくが最後の悪あがきに出たんでしょう。
 
「もう逃げられんぞ。まあそやけど、酒でもよこしたたら、白いこいつを自由にしたってもええでぇ」
「おい、だまされるんじゃないぞ! この黒いやつは嘘をついている。酒をやったら二人とも殺されるぞ」
「どっちみち死ぬんやったら、酒飲んで死んだ方がええんとちゃうか?」
「耳をふさげ、いま酒を飲んだら元の木阿弥だ!」
 といったような声が聞こえてきそうな今夜なので、食塩無添加のトマトジュースをがぶ飲みして気を紛らわせてます。
 
 月末締め切りの童話公募向け5枚作品を、断酒がスタートしたのと同時に書き始めたんですが、初め三人称で書こうとしたらうまくいきません。そこで主人公を「ぼく」にしたら半日ほどで仕上がり、直しに直してこれ以上もう直せないなと、投函しようとして思い直しました。どうして三人称で書けなかったんだろう? と疑問が湧いたからです。
 
 そこで三人称に書き直してみたら、消費税分ほど字数をオーバーしたものの、すんなりと書けました。どうして最初に書けなかったか不思議ですが、とりあえずカット出来るところはないかと考えたら、不要な部分が見つかりました。
 余裕があるからといって余分なものを転がしておいても仕方ないので、一人称の方でもカットして、さあこれでどちらを出そう? と応募規定をよく読んだら、「テーマは心のふれあい」とあります。
 
 ぼくはいつもこういうテーマで書いているので問題はないんですが、ぴったりとテーマに沿っているというよりは、微妙に他のものが混じっている今回の作品です。だからといってどっぷりとテーマに浸かるのも潔しと出来ないので悩むところ……ではあっても、結局は長いものに巻かれて悪あがきしながら書き直します。明日の消印有効までに。

失敗した後のダイエット

2008年05月30日 | 暮らしの落とし穴
つづき 

 順調に断酒が進み始めた矢先、なんらかの邪魔が入るのは常としたもんです。送別会、歓迎会、花見、法事etc. なんとまあ、世間にはどれほど誘惑がアル中を待ち構えているのだ! と断酒をして始めて気がつくんです。
 
 そういう付き合いを断れば何の問題も無いわけですが、できるわけが無いですね。なら出席しても飲まなければ良いわけですが、アル中がそんな席に出た段階で、断酒は挫折したも同然なのです。
 
 幸いにして今のぼくはそういった誘いの少ない立場になったので、今度こそは成功させてやる! と意気込んでいたものの、ギャル曽根の出演しているテレビ番組をうっかり観てしまったり、メールで横槍を入れてくる輩がいたりして難儀します。
 
 写真は、美味しいと評判の麺類三種で、横槍の一環として送りつけられたものです。
 左は高岡市民病院前のうどん屋「吉宗」のカレーうどん。上は和歌山県立医大病院近くの中華蕎麦屋「丸三」の和歌山ラーメン。下は明石市「瑞穂庵」のあんかけチゲ風らーめんです。
 
 こういう手口でダイエットや断酒の挫折を誘う人の心理は、自分が酒をやめられないのに、他人が酒をやめて幸せになるのが許せない、といったところでしょうか。そういう手合いには理論武装で対抗するのが良いでしょう。
 
 まずカレーうどん、800円で超大盛。これを初めて食べた7、8年前にも苦言を呈しましたが、自分でうどんを打つようになった今、ぼくはどういう評点をこのカレーうどんにつけるでしょうか。
 食べ切れなくて残さざるを得ない量を提供するな、完食しない者には罰金制にしてほしい。少なくともそういうでしょう。もし残ったものを捨てているのだったらですよ……。
 
 上は井出商店系列の分家みたいな店で、ぼくも良く食べました。井出商店の評価が地に落ちたと噂される今、同系列では最も美味しいのではないでしょうか。もう一度食べに行きたいですね、あそこの「早すし」を……。だってあのラーメンは日清がそっくりな味を再現してますから。
 
 下のラーメンは食べたこと無いです。とても旨いらしいから一度は食べてみたいですが、どうも尿酸値が急上昇しそうなスープとトッピングですね。
 写真を送ってきた御仁に進言したい。え~歳してこんなのばっかり食ってたら、中性脂肪値がレッドゾーンを回るぞ!
 
 こうやって横車を押すような連中を、南極観測船が砕氷しながら進むように撃破していくわけですが、気がついたらコンビニであんかけチゲ風らーめんを探してました。
 
 人は意思が弱いものです、誘惑に弱いものです、楽な方に流されたくなるものです。それは間違いではありません。そうでない人はダイエットや断酒で苦しんだりしないんです。
 
 そういった前提に立って、邪魔を受け入れつつも軽くいなして断酒やダイエットを続けましょう。下手に抗って挫折したときの精神的痛手が大きいですから、何度も失敗してはやり直したら良いのです。問題はリバウンドですから、失敗したと思ったら、すぐにやり直すことが肝要です。つまり失敗しない秘訣なんて見つからないんです。ずっとこんなこと続けそうな気がします。

おわり

ダイエットに横槍

2008年05月28日 | 暮らしの落とし穴
「交通事故の原因のほとんどはドライバーの過失にある」と、運転免許の更新のときに耳にタコが出来るほど聞かされます。
 そりゃそうですよね、運転しない人はハンドル操作を誤ることも無いのだから、その意味で事故は人が起こすものに間違いないでしょう。

 しかし人は機械じゃないんですからミスもします。眠たくもなるし、あせったり間違えたりもするんです。人はミスを犯すものなんです。そういう前提のもとに交通標識などの道路整備もせず、ルール整備もしてこなかったのを棚に上げ、警察はよくもドラーバーに責任を擦り付けられるもんだね、と不思議で仕方ありません。
 
 それはそれとして、ダイエットに失敗する原因は、意思の弱さにあります。といってしまえば当たり前すぎてそれで終わりです。そうじゃなく、意思が弱いから酒がやめられずに太ってるわけじゃないですか。なので、人はおおむね意志が弱いものだ、という前提に立って、ダイエットに失敗しない方法を考えてみたいと思います。
 
 つづく

エコはまずダイエットから

2008年05月27日 | 暮らしの落とし穴
 昨日はブログを休んだので、今日でダイエットは6日目ということになります。もちろん断酒も続いてますが、そろそろダイエットの方が辛くなってきました。昨日休んだ理由が正にそれです。
 というのも、方やダイエットブログを書きながら、実はもう一方で料理ブログも書いているからでしょうか。この二重スパイみたいな相克に、そろそろぼくの精神が音を上げそうになったのかもしれません。
 
 ダイエット経験者なら分かると思いますが、常にお腹を空かした状態が長く続くと、何かしら一つの想いに囚われるようになることがあります。ある人はそれが、鳥のから揚げだったり、またある人は生八橋だったりするらしいです。
 ぼくの場合はなぜか、普段あまり食べないカレーうどんの低級霊に憑かれます。意識しなくても、カレーうどんに対する想いが頭の中に渦巻いているって感じで、気がついたら料理ブログの方でカレーうどんに言及してました。
 
 体重は6日で2kg減りましたが、そこまでしなくても10日で1kgくらいがちょうど良いんです。ただ体重計が500g単位なので達成感が得られないのは確かにつまらないです。
 でも10日でワインボトル1本くらいの重さが減るんですから、これはかなり重いですよ。2か月もやったら2リットルのペットボトル3本分! 言い換えればそれを身に付けて動いている驚異! エコはまず自分の身の回りからですね。

むちゃなダイエットを勧めるとき

2008年05月25日 | 暮らしの落とし穴
 禁酒4日目ともなると体が、「とっと酒よこさんかい!」とでもいうかのように、あちらこちらの具合が悪くなります。いわゆる禁断症状というやつで、普段からでも夕方になると心臓がバクバクしたり、気管支炎のような咳が出たりしますし、今は顔が上気してます。こんなとき酒の一杯でも流し込んでやったら、そりゃあ体のやつ喜ぶでしょう。
 
 しかしそう易々は酒をやれんのです。というのも、今は肩が凝ったせいで歯茎が痛み、歯が浮いたような状態なんです。こんなときに「HALさんってハンサムね」なんてお世辞の一つでも言われた日にゃ入れ歯が決定的になります。禁酒を断念するにしても、これがまず治癒しないことには何も始まらんのです。
 
 3日前、禁酒した時点の体重は推定70kgで、今は69kg前後です。断食の経験からすると、禁酒やダイエットの初期には体重が激減(≒1kg/day)します。きっと体のやつも無防備なままなので、カロリーを浪費しているんでしょう。
 しかしやがて、「こりゃちょっと変だ!」と、体のやつもバカじゃないですから用心し始めます。すると何も食べないのに体重が減らなくなるんです。体が省エネモードに切り替わるんでしょうね。そのかわり頭が痛くなったり、自動的に体が動かなくなったります。
 
 女性が断食に挫折するのはこの時期が多いようです。女性は男性ほどには低血糖に耐えられないのでしょう。しかしここを乗り切ったら後はそんなに苦しまなくなります。水だけでも何とか生きていけるし、体重が減っていくのを楽しめるようになるでしょう。
 
 ですが断食なんてよほどのことが無い限り、つまりぼくのように将来のことより、現時点でのアル中の方が重篤な状態である、といった場合を除いては決してやってはいけません。もてたい一心で急激なダイエットに励むのは愚行です。長い時間をかけて辛抱強くやらないと、後々後悔することになるでしょう。やった本人の主張ですから間違いないです。

ダイエットは10日にして成らず

2008年05月24日 | 酒、食
 禁酒は正確には一昨日の晩からですけど、もし一夜も我慢できずに挫折したら恥ずかしいので、とりあえず昨日からとしたものの、今夜で三日目。なんとか続けられそうです。
 
 酒を飲まないと何が困るといって、眠れないことです。酒が切れてプルプル手が震えるほどではないにしても、長年のアル中やって何度も禁酒に失敗している経験からいうと、この状態は少なくとも5日は続きます。
 
 というか、若い頃なら5日で慣れたんですが、今は7日~10日かかることもあります。むくんだ赤ら顔が回復するのとほぼ同じ時間です。自分で臭うほどの体臭が感じられなくなるのもこの時期のようですが、たぶん肝臓はその後に回復するのかもしれません。
 
 そういうわけで酒が抜け、せっせと肝臓が脂肪を分解してくれるのは10日以降ということになりますから、ダイエットはそこからが勝負。禁酒で満足してたらダイエットの成功はおぼつかないでしょう。まだまだ先は長い!

ダイエットモードに突入

2008年05月23日 | 暮らしの落とし穴
 1000円の散発屋さんに行ったら若い女の子がカットをしてくれたのは良かったんですが、うつらうつらしている間に終わって鏡を見たら、なんじゃこりゃー! 
 とってもアバンギャルドな虎刈りに仕上がっていて、ずずんとブルーになり、家に帰ってよくよく見たら全体の長さはばらばらで、左右のシンメトリーを自分で調整するのに難儀しました。
 
 いくら1000円とはいえ、これならオレでも出来るんじゃないかと、あんまりなへたくそさ加減に笑いさえこみ上げてきますが、それにしても自分の顔をまじまじと見つめたのは何日振りでしょう。
 よくもまあこれだけ太れたもんだな、と体重計に乗るのも恐怖を感じるので、とりあえず今日からダイエットモードに突入です。まずは禁酒から。

ドラマ「瞳」を評価できない節穴?

2008年05月21日 | エンタメ
 つづき

 あさのあつこさんの文章を一言で決め付ける暴挙が許されるなら、「冗長な文章だ」といえるでしょうか。ふんわり始まった話がだらだら進み、いつの間にやらクライマックスを迎えているのに、大げさな表現とか、極端に興奮したような様子は描写されません。まるで井戸端会議に集まったおばちゃんたちの、取り留めも無い話が止め処も無く続くのに似ています。
 
 それが女っちゅうもんや、といわれればそうなんでしょうが、主人公の心情を吐露するあたりは、うまいな! って唸らされます。登場人物のキャラが明確に書き分けられているのも退屈しない要因でしょうが、なんといってもLOVE(恋愛感情)が全編に亘って貫かれているのは、大きい。
 そして最後は勧善懲悪で一巻の終わり。悪人を一人も登場させない作家もいますけど、このシリーズにかぎれば、悪人は何らかの罰を受けます。それがときには増長する人類であったり……。
 
 もしかしたら「瞳」も腰を据えてずっと観ていれば途中からおもしろくなるのかもしれません。でも銭をとっているプロの脚本家や演出家なら、最初のつかみがいかに重要か十分に理解しているはず。
 名の通った役者さんを使っているから視聴率は良いだろうと、安易に見切り発車したみたいな「瞳」には金を払えんぞ! と怒る方にシンパシーを覚えます。
 
 これほど観ていて腹の立つドラマも少ないですね。もしかしたら歴史に残るかもしれません。そうなったら我々は時代の証人ですが、ひょっとして外国で受けたらどうしましょう。「瞳」が時代の先端のその先を行くドラマだったら、我々はドラマを観る目が無かったということになります。亡くなってから初めて評価された画家ゴッホの作品を、当時の人が評価できなかったように。

 おわり

シリーズ物の宿命

2008年05月20日 | 童話
 きのうのつづき

「童話を書きたいと思っている人は、放っておいても『あさのあつこ』さんは読むだろう」と、どなたかおっしゃってましたが、ぼくは読んだことが無かったんです。
 ところがちょうど1年前、入院していて、お見舞いに来てくれた方が、あさのあつこさんの著書をくれたのが読んだ最初でした。
 
 あ、いいなこの文章! と思って、それから「テレパシー少女『欄』の事件ノート」などを読んでます。物語を書く上でとても参考になるし、大人にとっても読み応えがあると思います。YA(ヤングアダルト)ジャンルを書く上でのお手本になります。
 
 現時点でたしか9巻まで発行されていると思いますが、数冊を読んだ限りでは、これは1冊の物語を書いたに過ぎないな、とは感じます。シリーズ物の宿命というか、どうしても物語り全体の図式は同じにならないといけないので、それは仕方ないところでしょう。なのに次を読みたくなるのが筆力というんでしょうか。
 
 つづく