1993年ほどじゃないにしろ、これだけの冷夏だと米の作況が心配になる。あの年の日本は米不足に陥りタイ米を緊急輸入したけど、インディカ米に馴れていない日本人なので食べることができなかった。
ぼくがタイ米を初めて食べたのはファミレスのピラフで、とても美味しいと感じた。それからはタイ米を求めてスーパーや米屋を回ったけど、「そんなもん、とっくに豚の餌や」といわれた。
米の禁輸政策を反故にしただけでなく、タイ国の志に報いることのできなかったトラウマは、冷夏のたびによみがえる。
涼しい夏が合うのか、バジルは良く葉っぱを茂らせてくれた。時期的に終わりって訳じゃないけど、花も咲き始めたのと虫に食われ放題になっているので、引き抜いてバジルソースを作った。
バジルの葉(洗って水切り)70g、松の実(ロースト)20g、ニンニク10g、塩ティースプーンに山盛り、ヒマワリ油70%とオリーブ油30%のミックス油150g、カーッテージチーズティースプーン山盛り、パルメザンチーズティースプーン1杯、鶏ガラスープ少々。これをフードプロセッサにかけるだけ。4セット作ったから、ロスも含めて合計1kgのジェノベーゼだ。
これを教えてくれたハーブ・バーバのレシピはごく基本的なもので、それも悪くはなかったけど、ぼくなりにアレンジしている。たとえば、100%オリーブオイルにしてしまうと風味がしつこく重い感じになるので、別のオイルを1,5倍に増やしている。。
地元のスーパーがプチ高級志向の品揃えを始めてくれたので、味の素のヒマワリとオリーブのミックス油が手に入るようになった。あっさりしてて酸化しにくいのが嬉しい。オイル漬けにも良いし、炒め用の油もこれが好きだ。
ぶっかけ用のオリーブオイルはEXバージンオイルを使っている。値の張るものは味に個性があるけど、ぼくはそれらが美味しいのかどうか良く分からない。イタリア人やスペイン人には違いが分かるんだろうけどね。
じゃあ彼らに米の味の違いが分かるのかと聞いたら、たぶんインディカ米とジャポニカ米の違いすら分からんのじゃないかな。ましてやササニシキとコシヒカリの違いが分からないと思う。
まあそんな訳だから、本物のジェノベーゼの足元にも及ばないんだろうけど、わりと美味しいのができた。冷蔵庫に一晩安置して味が馴染んだら冷凍しよ!