らんかみち

童話から老話まで

童話向きの頭

2015年05月31日 | 童話
 今年もなんとか童話賞に応募した。実質1日で書いたのでろくなもんじゃないけど、施餓鬼供養みたいな年中行事って位置づけになったのかなあ。しばらく書いてなかったので書き始めるまでに思いのほか時間がかかった。たまにいつもと違う頭を使ったら疲れたよ。

密漁船賛歌

2015年05月30日 | 暮らしの落とし穴
 密漁のことを取り上げたテレビ番組を見た人から「あの密漁船は、おたくの島のじゃない?」と聞かれた。事実は知らないけど、状況証拠で憶測するなら、一部はそうかも知れない。

 何年か前、島のとある漁港を訪ねたら、1隻の漁船が陸に上げられて修理を受けていた。見た目は確かに漁船だけど、とんでもなく高性能に見えるプロペラが取り付けられていて、これは何をする船かと近くにいた人に聞いたら「潜り、もぐりよ。プロペラはサーフェース仕様、一つ100万円、へっへっへ」という。

 密漁船かと聞くほど野暮じゃないぼくだけど、あんなパワーボート然とした船を他にどんな用途が必要とするだろうか。
「こんなんまだ安いほうで、もっとすごいのがゴロゴロおるぞ」とその人は教えてくれた。

 確かに、あんな船を造れる造船所はある。試験走行をしているのを目撃することがあって、ルースター・テール(雄鶏の尻尾)と呼ばれる、船の背丈より高い水しぶきを吹き上げながら走っている。サーフェース仕様という、プロペラの下半分だけで水を掻いている証拠だ。

 そういった船のエンジンは、およそ1000馬力、スピードは時速百キロオーバーというものもあるらしいから、まさにパワーボートじゃないか。
 ぼくが子供のころは漁船用高速エンジンがなかったので、ダンプカーのエンジンを改造して搭載していると噂されていた。
 今は舶用ハイパワー小型ターボ・ディーゼルがあって、海上保安庁の高速巡視艇を易々とぶっちぎってしまう。

 他府県の漁師さんの講演で「この地域の漁師さんには、水産資源を育てるという発想が無いのですね」と指摘していた。
 さもありなん。なんたって海賊の伝統を踏襲しているんだから、密漁こそが正義、とは誰も考えていないんだろうけどね。密漁はいかんが、あの船には乗ってみたいぞ!

そら豆は鮮度が命どか

2015年05月29日 | 暮らしの落とし穴
         

「豆は鮮度が命。食べる直前に収穫するのが生産者の特典」と、豆好きで知られる愛媛県人はおっしゃる。このそら豆は最後の収穫であり、実が入りすぎた小さなものしか残ってないので、ゆで時間は5分ほどかかる。

 塩はゆで上がる直前に入れろという人もいるし、茹で上げたら塩を振りかけろという人もいる。色々とやってみたけど、やや若い収穫直後のを鞘付きのまま蒸し上げるのが気に入った。旨味が閉じ込められている感じがして、塩が要らない。
 鞘付きのまま焼くのも悪くなかった。他にも試したかったけど、旬が短い野菜なので毎日食べるのもどうか。

 新タマネギは食べきってしまったので、新ジャガといいたいところだけど、野良生えと、かなり遅く植えて「今ごろ植えてもダメダメ」とご近所さんに笑われたキタアカリ。梅雨の長雨で腐らなかったら収穫出来るかもという有り様。その次に採れる水ナスを楽しみにするか。

按摩に行く前にプレ・マッサージ

2015年05月28日 | 暮らしの落とし穴
 そういや昔、尼さんの按摩さんに施術してもらったことがある。といってもイメクラとかのプレイじゃなく、元尼さんが按摩さんに転職したっていうケース。そりゃあ御利益も半端なく、とんでもなく凝りに効いた。

 今かかっている按摩さんは年上の男性だけど、「最近来ないね、どうしているの」みたいなメッセージが人伝に届く。いや~行きたいのはやまやまなんだけど、揉んでもらえるような体調じゃないのでと伝えたら、「おしゃべりでもしにおいでよ」と促される。

 調子が悪いから按摩をしてもらいに行くんだが、もっと体調不良だと体感距離が長くなってしまうなぁ。小話みたいな矛盾だけど、それが真理というもの。まあ今は体調も上向いたので近々行ってみようと思う。
 でもその前に自分で大まかに揉みほぐしてからプロに細部を揉んでもらおう。そうでもしておかないと、2時間揉んでもらってもスッキリしない。凝りを溜めすぎてしまった。

氏神さまのメダカさま

2015年05月27日 | 暮らしの落とし穴
            

 ま、まぶしいっす! 白鷺城ほどじゃないけど、燻し銀の屋根瓦が美しい。向こう40年はこの状態を維持しないといけない。1年に一人が亡くなられる現状は加速傾向にあるから、40年経ったら何人の村人が残っているんだろうか。村で最も若い夫婦でさえアラフォーだから、一人も残っていない可能性もある。企業も10年先までは考えているだろうけど、その先は世界的な競争に勝ち残れるかどうか。

 心配していた防火水槽のメダカたち、数は減っているようだけど生き残ってくれていた。どちらの水槽にも2尾が残っていて、寄り添って泳いでいた。この調子だと、氏神様はうち捨てられてもメダカだけは生き残るのかも。