らんかみち

童話から老話まで

線路はつづくよ猥歌

2014年11月16日 | 男と女
 ♪線路はつづくよどこまでも♪という童謡が外国の歌だとは知っていたけど、アイルランド系アメリカ人の労働歌だとは知らなかった。

 一日中線線路敷きの仕事してやんなっちゃうよ、みたいな歌を日本で歌ったら短調が自然だと思うけど、アメリカ人は陽気な歌にしてしまうんだねぇ。

 驚いたのは、原詩が卑猥なこと。たしか列車は女性名詞だから、それにかけた思わせぶりな歌詞は、ネイティブでなくても何をいいたいか分かる。うんうん、男ならわかるわかる! 

婚活バラ祭りラウンドに向けて

2012年05月07日 | 男と女


 初めての婚活運営は、スタッフやらサポーターを含め総勢30名ほどの人たちをマネジメントできるかどうか不安だったが、我々側の有能なスタッフがチャッチャカ動いてくれて助かった。早い安い上手いという彼らなので、婚活セカンドラウンドも任せて安心、眺めて楽し。で、今さらながら、2012年バラ祭りのお知らせで、写真は告知のポスターである。

 その婚活第2回は同じ「出会イスト」というメンバーで、バラ祭りの当日19日(土)に催される。名付けて「婚活バラ祭りラウンド」とは、ぼくだけの主張だが、目的が明確でありながら達成感の曖昧なイベントの手伝いをしてもらう予定だ。
 蕎麦打ちやピザ打ちのような目に見える成果は期待できないが、お接待というコンセプトは新鮮かもしれない。

 今年のバラ祭りにはポータブル石窯が登場する予定だ。ポータブルといっても1トンはありそうな、先日から築き始めた窯だ。明快な設計図というのが存在せず、頭の中でシミュレーションをしながら組み立てているので先は読みにくいが、リミットまで10日ほど残されているからなんとかなる、なってほしい、なんとかなってもらわないと……。


婚活体験って、やり甲斐があるよ

2012年05月06日 | 男と女
 市長が来店されて蕎麦をご所望だって? 蕎麦屋のオヤジはただ今婚活の真っ最中なので、オバマ米大統領だろうが金正恩最高指導者だろうが……いや、金氏が来られたなら、何をさておき駆けつける、かもしれないが断った。
 婚活で蕎麦打ち体験の講師を引き受けたからには、参加者の人生設計に関わる一大事を前に市長ごときで持ち場を放棄するわけにはいかないのだ。どのみち選挙を見据えての活動なんだし。

 蕎麦打ちは何度も教えたことがある、といっても5グループ25名を相手にした経験は無い。なので昨夜はとんでもない時間に魘されて目が覚めたくらい緊張していた。
 始まってみれば、いつもやっていることを口で説明しながら実演してみせるだけのこと。どうということはなかったけど、皆さん先走ること夥しい。とくに男性に体験してもらうと、指示を待たずに次のステージを目指してしまう傾向があるようだ。

 防人ィーズの5人がサポートしてくれて蕎麦打ちはつつがなく終え、次の石窯ピザ体験に引き継ぐ。これがまた楽しい体験で、蕎麦打ち道具をそのまま使ってピザ生地を延ばし、自分なりのトッピングが実現できる。婚活という目的がなくったって、どちらも面白いのだ。蕎麦打ち体験とピザ焼き体験って相性が良いみたい。

 
 この2、3週間というもの、今日のために初心者向け蕎麦打ちセットをそろえ。石窯を築いてきた。婚活に参加した皆さん男女ともに酒も飲まなずヒートアップしているのを見ると、開放感というか一定の達成感はある。
 やれやれ、と事務所に戻ってみると、何だこりゃ! 30秒しかゆでられない蕎麦と、5分ゆでないといけない蕎麦を同時にゆで、それを市長に出しただぁ? 蕎麦打ちは「一鉢、二伸し、三包丁」と云われるけど、最後の茹でにもノウハウは必要なのだ。

 市長には挨拶したが、どんな蕎麦を出したかを知る前だったのが悔やまれる。オレの蕎麦じゃないんだ、それは!
 そんなことは構わないけど、今日の婚活に集った人たちの中からカップルが誕生すると良いな。疲れたけど、そういうところで報われるなら、やり甲斐のあるイベントだ。

先づ隗より始めよ、の戒めで結婚支援

2012年02月23日 | 男と女
「愛媛県には『愛』がある。だから愛結びしましょう」と、えひめ結婚支援センターさんがおっしゃるので、携帯からメルマガ登録した。
 登録したからといって、希望する相手をコンピュータで探してくれるというシステムではない。例えば仮に、パステル画を学びながら素敵なお店でスイーツをいただく、といったような出会いのイベント情報などが2日に1度くらいのペースで紹介されるという。

 県の政策として、少子化対策と地域活性化を標榜しての出会い系パーティーで、我々はイベントを主催する側なのだ。従来は民間で行われてきた、「生命保険に入ってくれたらお見合いパーティーに招待します」みたいな事業を県がするということだろうか。

 過疎化に歯止めをかけたい我々に、こういった催しを断る理由は無い。イベントを立ち上げるプロセスが活性化につながると信じているし、カップルが成立して島で暮らしてくれたらなによりだ。

 で、なぜぼくがメルマガ登録したかというと、一組も成立しなかったときの滑り止めではない。我が身のこととして皆様に奉仕させていただく、そんな意気込みで取り組む、ということ。先づ隗より始めよ、である……。

長いものと女には巻かれろ

2012年02月16日 | 男と女
 やはりというか、トラブルの起きる蓋然性を高く見積もっていながら、何も手を打つことができなかった。陶芸クラブ内に、旧来の女性陣VS新人女性陣という図式が生まれてしまった、と以前書いたが、どうやらミニバトルが発生したらしいのだ。ぼくのあずかり知らぬこととはいえ、クラブ存続のために新人を引き込んだせいで起きた、という責任は感じている。

 問題の根は深くない、深いほどの付き合いではないからだ。メンバーを増やしたくない旧陣営は、自分たちの領域に侵入してきた新陣営が疎ましい、そんな思いが燻っているところに、嫉妬という油が注がれただけかもしれない。ではあっても、そりゃ一気に炎上するわなっ!
 トラブルの火種はいくつか考えられるが、どれもこれもトロ火で、双方が歩み寄れば自然鎮火するはず。「つけた火は、ちゃんと消すまであなたの火」なんだから、大人である自分たちで消してね。

 三角関係はいうに及ばず、女性が絡むトラブルは解決が難しくなりがちだと思う。解決ができたように見えて、実は対症療法で病巣をふさいでいるだけ、というケースは少なくない。
「嫁が30年も前のことを蒸し返して『あのとき、あんたは私の味方をしてくれんかった!』いうて突然怒りだしてな……」
 友人は「嫁の怒りがモグラ叩きのように顔を出す」とぼやいていたが、モグラの数だけ不貞を働いていた友人が悪いのはいうまでもない。それはそうなんだが、女性とバトルしてこじらせたら、完治は極めて困難であるという好例だろう。

 今まさに問題をこじらせ、抜き差しならぬところにさしかかっているコミュニティーに近々顔を出さねばならない。この現場はトラブることが分かりきっていたので、ぼくは最初から距離をとってきた。ところが蓋を開けてみると作業は順調に進み、あれぇ、読み誤ったかな、と思っていたところへ、この大どんでん返しだ。

 自分の読みが正しかったと喜べる状況にない。大勢がかかわってきたプロジェクトが白紙に戻されそうなほどの大バトルを、戦うおばちゃんたちは演じてくれたのだ。こちらは自分たちで鎮圧できるほどの火災ではなくなっており、火消し奉行の登場を待つしかなかろう。
 女と戦って勝とうと試みたおじさんも気の毒だが、戦わざるを得ないところまで自分たちを追い込んでしまったおばちゃんたちも不憫で仕方ない。和解の道が示され、両者に平穏が戻るのを期待したい。

運命の人は蕎麦を打っていた

2012年02月10日 | 男と女
 NPO事務所というより道の駅的な施設を目指して建屋を改装してきたが、いよいよ明日マイナーオープンの運びとなった。NPOの社員や関係者だけを招いてのこけら落としは、諸事情により神主の祝詞ではなく高僧の読経によって執り行われる。宮司さんにはグランドオープンのときに祝詞をあげていただこう。

 ぼくは明日蕎麦を打たねばならないので開店準備に忙しかったが、午後からは婚活のセミナーに出席した。「婚活を通じて地域活性化を図る」というのがセミナーの趣旨で、そんなことは今さら説明していただかなくても良かった。それよりも婚活実施する上での具体的なノウハウを聞きたかったのに、運営側もそこまでのスキルを獲得し切れていないようだ。

 興味深かったのは、配布された資料に「運命の人は、蕎麦を打っていたあのひとだった」というタイトルで宮崎県の成功事例が紹介されていたこと。1年前に我々が提案したした「蕎麦栽培婚活」を実施したケースがあったってことは、当たらずとも遠からずだったってことか。
 それにしても、タイミング良すぎぃ! 同行した方々がぼくを指さして「運命の人だ」と歓声を上げるじゃないか。ま、確かに明日から一定の期間は運命の人を演じるわけだが……。

陶芸クラブのやきもち事情

2012年02月02日 | 男と女
「NPO事務所ではあるが、飲食店でもある」と胸を張れるほどの体勢はまだ整っていないのだが、保健所的には営業許可申請があれば検査を怠るわけにはいかないのだろう。今朝、検査官のお姉さんが二人やって来て手洗いの蛇口に手をかけた。
「水道を出すの?」と聞いたら振り向いて、「ダミーを設置して保健所を欺こうとするケースがありましてね」とカランをひねった。

 もちろんダミーなどではない。水はちゃんと出て、「ここはOKと、トイレの手洗いもOKですね」などとチェックポイントをペンで指しながら、「月曜日には営業許可証を発行しておきます」と帰って行かれた。
 この日のために壁を設置したりカウンターの下を目張りしたりと結構手をかけたのに、わずか5分程度で検査は終了。どこまで手を抜けば検査が通らないのか、試してから修正しても良かったなとは思った。
 
 検査が早く終わったので陶芸クラブに顔を出し、新人さんに電動ろくろの指南をする。ぼくが教えることを条件にクラブに引っ張り込んだので、忙しいのを理由に約束を破るわけにはいかない。
 本当のところを明かせば、陶芸クラブの皆さんは仲良しクラブの現状で満足しており、メンバーが増えることを必ずしも歓迎していない。しかしそんなことを続けているうちに部員が高齢化し、クラブが自然消滅の下り坂にさしかかってしまった。それにブレーキをかけるには、若いメンバーを増やすしかないのだ。

 新人のおばちゃんたちは気付いているだろうか、男性陣が浮かれているのを女性陣が冷ややかに見ていることを。半年ほど前、肉感的なおばちゃんをクラブに引っ張り込んだら男性陣の間に波風が立ったが、今回のように一気に女性が増えたら嫉妬の対象が分散してしまったようだ。男性陣の間には平和が戻り、クラブの存亡時計も自然消滅1分前から10分ほど戻せたろうか。

 そこまでは狙い通りだったのだが、旧来の女性陣VS新人女性陣という図式が生まれていることに気付いた。そればかりか、新人さんを手取り足取り指導するぼくが嫉妬の対象になっているじゃないか。
 早晩ぼくはクラブに出られなくなる。それまでに自分の獲得した知識と技術を新人さんに教えておいてあげようと思う。旧人のおっさんたち、あんたらのためにやっていることだろうがぁ、しょーもないやきもち妬いてんじゃねーぞ!

婚活で共倒れになる覚悟のNPO

2012年01月28日 | 男と女
 我々が婚活を主導する噂をどこで聞きつけたか、「うちも登録してもらえるんじゃろね?」と、まだオープンもしていないNPO事務所にご婦人が来られた。
「あ、そうだったね、お宅の息子さんも独身よね」
「違うがね、息子のことぢゃのうて、あたし、あたしも独身ぢゃろがね」
 冗談だろうとは思うけど、たとえお歳がいくつであろうとも、後家さんなら婚活に登録する条件は満たしているのだろう。ぼくはそれもありだと思うけど、なにしろ万事にコンサバな土地柄なもので、もし実践したら彼女は後ろ指を指されるに違いない。

 婚活ってどういう風にするのか知らない。昔そんな意図のテレビ番組が人気を博し、タイプじゃない男に手を合わせながら「ごめんなさい」と女性が断っていたのを思い出す。
 婚活というのが、例えば男が入札し女が品定めをして落札者を決定するみたいなシステムだったとして、断られた男性側のダメージはいかばかりか。煩悩満タンの20台ならダメ元でトライできようが、分別っちゅうのがブレーキをかける年代に、それは酷ってもんだろう。

 適齢期で未開封の男女が集まるならそれに超したことは無い。問題は「開封済み」のケースだろう。お互いに意気投合して付き合ってみて初めて「バツ1」が発覚すると、「聞かれなかったから言わなかったまで」となる。
 グウの音も出ない相手は「なぜ事前に公表しなかったのか」と主催者側に怒鳴り込んでくるのは無理からぬこと。
「そ、それがですね、個人情報保護法という壁がございまして……」と答え、返って火に油を注ぐ、そんなクレーム対処、オレ嫌だぞぅ!

 しかし賽は投げられた。「地域の活性化のために行政との協働」を標榜する我々に、自治体からの「婚活要請」を断るもっともらしい理由は無いし、むしろ積極的に関わるべきなのだろう。
 ルビコン川を無事に渡れる保証は無い、かといって留まれば「役立たずのNPO」という敵が迫っている。賽の目が丁と出ようが半と出ようが、倒れるまで進む道しか我々には残されていないのである。

婚活支援はするが、その後が問題なのだ

2012年01月07日 | 男と女


 上図は今治市広報新年号に折り込まれていたフライヤーだが、「ますますやるケン!!!」とあるように、県主導での婚活は今に始まったことではなく、平成20年から活動を開始しているらしい。
 この、県の活動が内閣府の男女共同参画局で発案されたのかどうかなんて知らない。総務省が旗を振っているのかどうかも知らないが、行政から「結婚支援を通じた地域活性化セミナーに参加してほしい」旨の呼びかけがあった。

 しかしだね、自身の婚活ですらままならない人物に、地域活性化の大義があるとはいえ、つまりぼくに務まることじゃないわな。こういうのって、昔ならお節介なおばちゃんが嬉々として走り回ってくれてたのだろう。行政からの呼びかけでお見合いをするというところに、今の日本の抱える問題が見えてくる。

 数日前の天声人語にも書かれていたように「その気にさせることが重要」なのだろうけど、経済は右肩下がりだし政治を信頼できず、日本の明るい未来が見えない。自動的に自分の未来にも希望が持てないから結婚に不安を覚える。回りが結婚しないから自分もしなくていいのだろう、異性がその気にならないので機会が減る、という悪循環。世界の人口が70億人を突破したと聞けば、なおのこと子作りが罪のように思える。

 市が気合いを入れているらしいので、セミナーにも参加するし婚活のサポートをするのにやぶさかじゃないが、問題は婚活が実施された後だろう。
「市から支援をいただきながら、カップリングの実績がゼロでは示しがつかん。となり町は3組を達成したぞ。我々もなんとか結果を……おおそうじゃ! 損長、ここはひとつあんたが損をしてだね……」という展開を懸念しているのである。

女の中では、やがて男が醸されると人の言う

2011年12月24日 | 男と女
 NPO法人の登記が完了したことを受け、昨夜は初の会議だった。社員が一堂に会し、設立を記念してのイブイブ・パーティーに近い気がしないでもない。酒食の合間にそれぞれの胸に秘めてきた島おこしへの思いをつまびらかにしたわけだけど、女性が少ないのはどうにかしないといかんな。
 ちょいとばかり若くて肉感的な女性が社員になってくれたなら、そうさな、男性社員があっという間に増えるに違いあるまい。ただ、煩悩だらけの社員ばかりが増えてもトラブルの元になるだろうから、愛想が良くて中途半端に色香のある女性が良かろう。

「50歳も半ばを過ぎた頃から、私の中にヲトコが出てきて……」いつぞや、中途半端に美人のご婦人からそんな話を聞かされたことがある。あまりにもショッキングだったので、「そ、そのヲトコいうのは、人面疽みたいなもの?」と確かめることはできなかった。
「ヲトコダッセェ~、ヲトコガデテキヨリマシタガナ~」と、中村玉緒さんの声で人面疽がしゃべったら、そうとうに怖いやろか、それとも笑うてしまうやろか。
「だから私、もう男はいらないの」という言葉が、肉体的な意味なのか精神的な意味なのかは終ぞ聞けなかった。しかし、自分の中に女が出てきたら……と、ちょっと想像してしまったのは正直に申し上げておこう。

「韓国では、女性は生涯にわたって美容整形を繰り返す」とい話を聞いたことがある。女性は肉体的にも精神的にも磨き続けていないと、ある時期を境にヲトコが顔を出すようになる、からだろうか。
 であるなら、男を磨き続けていないとヲンナが出てくるのだろうか。いや、その心配は無用らしい。
「男ってね、足腰が立たなくても、たとえ認知症を患っていても、男を忘れることはないよ」介護の現場で働く女性が、「しょっちゅう爺ちゃんに抱きつかれる」と述懐していた。
 人としての尊厳すら忘れるようになっても、かつて自分が男であったという事実は条件反射の形態で残るものなのだろうか。だとしたら、男って滅するまで不自由じゃないか!