らんかみち

童話から老話まで

損長選挙で敗北したい

2010年11月30日 | 社会
 愛媛県知事選挙と松山市長選挙が終わり、出来レースじゃないけどつまんなかったなと、開票速報を見なかった人も多かったんじゃなかろうか。
 投票前にこれだけはっきりと結果が見えるんなら、選挙に行って損したなと思う向きもあるでしょうが、選挙を棄権するのは言ってみれば据え膳食わぬは男の恥……ちょっと違う気もするけど、とにかく権利も自由の内なら放棄するわけにいかんよなって、年寄りを引き連れて投票してみました。

 今度の県知事は若くてなかなかハンサムだし、政治手腕も優れているらしく、期待しております。
 それにしても、重苦しい問題を水面下にたたえる地域の損長をやっているので、右利きだろうが左利きだろうが、使える議員さんにはパイプを敷設しておきたい。ぼくの損長時代に問題が起きないことをひたすら祈っているし、そうならないようにコネクションを持ちたいんですね。

 何かの会合があればできるだけ参加しようと思うものの、飯食うったって全て自腹ですからね。こんなのがいくつも控えていて、ほんまに損長や! もしかしたら村民の中には、あらぬ事を勘ぐる方もあるか知れませんが、次の損長にバトンタッチするまでに手を尽くしておこうと思います。
 こういうスタンスなのに、何かと怒鳴り込んでくる人がいて、ほんまに損や、損や、損長や。来年の損長選挙で敗北したいよ!

パソコンが壊れて国防を憂う

2010年11月29日 | PC WEB
 菩提寺のご住職と日曜日に会ったんですが、彼のパソコンが壊れていることについては話題にしませんでした。もし話題にして「復旧させてくれ」などと依頼されたら怖い。たとえできたにしても他人様のデータを見ることになるし、復旧できなかったら申し訳ない。

 それにしても、仕事でパソコンを使っていながら1台しか持っていない人って結構いるんですよね。ぼくの下の姉の家も非常に重要なデータを扱っていながらパソコンが1台しか無く、それがトラブルたびに電話をかけてくる。
「調子が悪いなら壊れる前にもう1台買いなはれ」と、口酸っぱく進言するのに買わない。仕方ないから古いノートパソコンを送りました。

 実はご住職にも「同じことが何度も発生しますよ」と、夏に会ったときにも伝えたんですが、やはり買い換えを躊躇しておられたご様子。カメラは衝動買いに近い飼い方をするのに、なぜかパソコンとなると二の足を踏むってどういう心理でしょう、カメラよりも重要なものなのに。

「パソコンの飼い方、いや買い方が分からんのよ」とは、パソコンの購入に付き合ってあげた爺さんの言葉です。なるほどなぁ、いくらお金があっても分からない物を買うのは誰しも怖いものです。そういう心理が働いて、壊れてしまうまで買い換えに踏み切れないんですね。

 それともう一つ不思議なのは、姉も同じですが、パソコンを上手く扱えないと誰かに頼ろうとすること。ソフトが動かないとかパソコンがフリーズするのは突然のことですから、今すぐに何とかしたくて電話してくるのは理解できます。しかし、基本的な操作を会得していないのに、どうしてパソコンを覚えようと努力しないんだろうか。

「パソコンの説明書を読んでも理解できないもん」と訴えられても、ぼくだってパソコンの知識を無料で得たわけじゃないんです。今でも機会があれば金を払ってパソコン講座を受けに行くんですから、「ド素人がパソコン教室に通わないでどうするよ」と啓蒙するのに、やっぱりぼくに頼ろうとする。他人の時間は湯水のように使えるとでも考えているんだろうか。

 そんなこんなで、ついに姉の家のパソコンが壊れ、ぼくの送ったパソコンに中継ぎをさせながらパソコンを買い換え、姉夫婦はオシドリでパソコン教室に通うことになりました。データを失うという大きな代償を払った末のことです。
 歯がどうしようもない状態にならないと歯医者に行かなかったぼくですから、偉そうなことは言えないんですが、人はケツに火が付かないとなかなか椅子から立ち上がれない。国防もおなじことなのかな、などと憂う今日この頃です。

少年ケニヤの食べた料理とは

2010年11月28日 | 酒、食
 文芸仲間(文学姐さん)が現代詩部門で賞に輝き、「次回の児童文学講座の前に、アフリカ料理でお祝いしよう」ということになりました。で、チュニジアのケバブなんか思い出していたんですが、会場はケニア料理の店なのだとか。はぁ……少年ケニヤってあったけど、どんな物語だったかなと調べて納得。

 少年ケニアの時代は日米開戦の最中で、彼のいたケニアは当時英国の植民地だったそうな。そこには、同じく英国の植民地であったインドからも人々が連れてこられ、インド料理とイギリス料理と伝統料理が融合し、現在のケニア料理が誕生したとか。つまり、アフリカの食材を使った英国風のインド料理と思えば良いのかな?

 アフリカの食材……もしかしてライオンの肉とかキリンの肉を想像してしまった人は、ぼくと同じレベルであると悲嘆すべきでしょうね。普通に牛肉や鶏肉が中心のようです。
 とまあ、期待するほどのものでないことは予習できたので、現場でがっかりすることもないでしょう。ただ、ケニア音楽は楽しい!

Kenyan Boys Choir - Jambo Bwana

 ケニアの少年聖歌隊らしいってことは、これって聖歌? オバマ大統領を賛美しながら楽しみたいと思います。

砂鍋獅子頭

2010年11月27日 | 酒、食
 砂鍋獅子頭(サーグ・シーズトォ)ですが、これ大好きなんですよね。ハンバーグを煮込んだような料理ですが、生姜と葱、紹興酒と卵を基本にして、塩と片栗粉で肉団子を作って油で揚げ、醤油ベースの鍋で煮込みます。今回はフカヒレスープで煮込んだので、フカヒレ砂鍋獅子頭でしょうか。

 スーパーで賞味期限切れ寸前の豚挽肉を買い、賞味期限が切れて2日後に作ったんですが、なんて旨いんだ。肉は腐りかけが美味しいと言うけど……いや、たまたま鮮度が保たれていたってことでしょうね。

 料理に逃避してますが、本当は村のもめ事が勃発していて、日に何度となく怒鳴り込んでこられます。全てはぼくの前の自治会長の問題を引きずっており、収束さようと鋭意努力しているのに、拡大の一途を辿っております。このままいくと刺されるんじゃないかとビビッておりますが、まあそれはそれで、自業自得ってことですかね。

海老蔵さんの美しすぎる歯

2010年11月26日 | 暮らしの落とし穴
 市川海老蔵さんが歯を折られたとか。芸能人は歯が命と申しますから、海老蔵さんは命を取られたってことですかね。といってもその命は修繕が効くのだそうです。
「先生、海老蔵さんの折れた歯はどうやって修理するんですか」
 気になって仕方ないもんだから、歯医者に出かけて先生に聞きました。
「歯根が残っていればそこに穴を開けて繋ぎますが、抜けてしまっているならインプラントでしょうね」
 素人には大変そうに思えますが、先生は事も無げに答えてくれました。これでぼくも一安心して帰路につけようというもんですが、
「これこれ、帰ったらいけません。これから治療を始めるんですよ」と、診察室に引っ張り込まれました。そうなんです、奥歯を抜かれるんです。

 抜かねばならないほどですから、奥歯は死んでしまっているわけです。だからって、ちゃんと存在しているものをわざわざ抜かなくても良いじゃないですか。
「そうはいかないんです。お気持ちは分かりますが、どうか抜かせてください、ご主人のためなんですから」
 先生は懇願するように抜歯を勧めてくれ、「じゃあせめて、あと一ヶ月、いや一週間の猶予を下さいな」
 脳死判定された肉親を前にした家族の気持ちはこんなもんじゃなかろうと思いますが、一分一秒でも奥歯と共に幸せに暮らしたいんです。

 心の準備期間を10日いただき、歯石を除去してもらいましたが、海老蔵さんのことをまた思い出して、
「最近の芸能人って、皆さん歯が綺麗ですよね、なんか秘訣があるんですか」と、綺麗にできるんならぼくもしてもらいたい。
「ご主人、芸能関係のほとんどの方は、インプラントにして歯並びを整えたり、歯にセラミックのカバーをかぶせて白く見せているんですよ。
「エエッ、じゃあ新庄さんのあの白く輝く歯も作り物だと?」
「なんとも申し上げられませんが、白すぎるように見えますね」
 驚きましたねぇ。そういえば何とおっしゃる女優さんだったか、離婚が決定してしばらく雲隠れの後、記者会見に現れたら歯が美しくなっていたってことがありました。

 小中学の同級生に、「お前は歯磨きのテレビコマーシャルに出られるぞ」と先生からほめられるほど白く歯並びのしっかりした男がいました。資産家の息子で、運動神経も抜群だったしハンサムだったから、そりゃもう女の子にモテモテでした。
「人間って見た目じゃないよな、中味だよな」と、ぼくを始め中味の無い同級生たちは遠吠えを叫んだりしておりましたが、彼女をとっかえひっかえしている彼の姿には打ちのめされたもんです。

 人は見た目じゃ無いってのは、正論ではあっても現実的ではない。正直者は徳をすると教わったのも嘘っぱちだ。神様は必ず見ている、に至ってはほとんど詐欺まがいの教訓だと大人になってから気づく。
 人は見かけこそが大事なのであって、中味が無くても外見さえ良ければ世の中は渡りやすい。人も卵と同じで、一見しただけではそれが茹でてあるのか、生卵なのか、茹でてあるなら煮抜きなのか、あるいは温泉玉子なのか分からない。もちろん、殻の質感の違いや、回転させてみれば大凡の判断はできるんだろうけど、人間はそんなに簡単なもんじゃない。

 芸能人にとって、歯は名刺みたいなもんでしょうか。だったら肩書きは立派な方が良い。しっかしねぇ、海老蔵さん、酔っ払って記憶が飛んでいるってのはどうよ、そこんとこに関しては凡人と大して違わんなぁ。海老蔵さんの名刺を裏返したら「中の上」とかって書かれてあったみたいなもんか。今度の件で、かえって親近感が沸きましたがな。

っくそう、村人の連中が…

2010年11月25日 | 暮らしの落とし穴
 ったくもう、次から次へと村人が問題を作ってくれて、損長はどんだけの労苦を強いられなアカンねん! 田んぼや畑だけの地域なら損長もノホホンとしとって不都合はないし、実際そういった人と今日も談笑しておりました。
 だけど、うちんとこは村のために企業や行政と戦った地域で、その戦いに勝利した今も気を抜くことができない。そういう緊張を楽しめるようでないと自治会長はやっておれんのですが、ぼくはまだまだ損長を超えられないようです。

アイゴを食って、アイゴー!

2010年11月24日 | 酒、食
 本格的に水餃子を作ろうと既製品を買って食っているけど、餃子をスープに漬けて少しすると皮がふやけ、箸でつまみ上げたときに破れてしまったりする。皮に歯ごたえがないのは言うまでもなく、最後の一個などは衣を脱ぎ捨て諸肌も露わにして、恥ずかしゅうないのかと問責したくなります。

 焼き餃子も作ってみましたが、同じ餃子でも香ばしくて、幸せ~! 花椒(ホワジャオ=中国山椒)でもあれば良かったかなと思うけど、おっと、水餃子を作るために餃子を食っているんだった。
 危うく初心を忘れるところでしたが、水餃子のスープはどんなものでも構わないのだと気がつきました。トムヤムスープが合うんだったらそれも良し、トマトスープだってOKだし、ラーメンスープを薄くしたものでも良く合いそうですね。

 アイゴ=バリコの干物が好きだと放言していたら、ご近所からアイゴの一夜干しをいただきました。磯臭いというか、藻をどっさり食う魚なので海草の濃縮されたような特有の芳香があって、好き嫌いは分かれるでしょう。癖のある食材ってのはクセになるとしたもんで、アイゴを食って、アイゴー! お粗末でした……。
 
 ちょっとイリーガルな写真の貼り付けをしてみましたが、なんとか見えている!!

格安宿泊プランのありか

2010年11月23日 | 暮らしの落とし穴
 来月は遠隔地の忘年会に二つ招かれていて、一件は現場がホテルなので造作はないんだけど、もう一件の宿を探して往生しました。いや、銭金言わんのなら現場付近のシティホテルに腰を据えたいのは山山なれど、がま口が許してくれんのです。

 ホテルの予約は楽天やじゃらんといった検索サイトを使い、会員にもなってポイントも貯めております。その居ながらにして全国の宿が探せる利便は否定しないけど、本当にリーズナブルな宿泊プランを探すことは、実はできないんです。たとえば遍路に特化した宿などは、ネットで検索するより遍路仲間からのクチコミを当てにすべきでしょうね。

 つれづれに思いを巡らしながら見つけた宿は、朝食込みで3000円! アウトバスらしいけど、ユニットバスよりもかえってゆったりと温まれるってもんです。がしかし、トイレが共同ってのはまずいよなぁ。ビールなど飲みながら夜中に何度もドタバタと出たり入ったりするのも気兼ねなもんです。それもだけど、何よりどんな部屋か冒険だしぃ。

 立地条件は当然ながら重要で、忘年会の後に徒歩20分かかるホテルは厳しい。現にこの前も飲み会の後で、徒歩20分の宿に到着するのに1時間も迷ってしまったのです。せめて徒歩10分、できれば現場から見えて5分くらいの距離がぼくには望ましい。それに翌日の行動に制約を受けるような場所だと、せっかく遠くの町に足を伸ばしたのに、何もできずに帰路につくなんてことになりかねません。

 帯に短し襷に長しだなぁと、市内のめぼしいホテルをしらみつぶしに当たっていて、ついに理想的なホテルを発見し予約しました。宿の検索サイトで当のホテルはすぐに見つかるんですが、格安の宿泊プランはホテル直接でないと検索できないんです。そらそうだ、ただでさえ儲からない上に、じゃらんや楽天にリベート抜かれたらたまったもんじゃなかろう。
 これはお勧めだなと、他のメンバーに伝えようと思って、いやまてよ、相手が女性だと、まるでホテルに誘っているみたいじゃないか! というわけでどこに泊まるかは内緒ということに。

ラーメン鉢の形状に思うこと

2010年11月22日 | 酒、食
 NHKの『アインシュタインの目』で出汁を取り上げてました。朝の番組でも似たようなことをやってたから、出汁ブームでも起こそうと企んでいるんでしょうか。それはさておき、ラーメンの丼に話が及んだとき、ポムッと膝を打ちました。

 そうなんです、ラーメン鉢というのは伝統的なあの形でないとダメなんですよね。自分でラーメン鉢を作ってみて、どうしても市販の伝統的な鉢に及ばない。うどんはあんまり関係ないんですが、ラーメンの味は鉢の形状によってずいぶんと変化するんです。アインシュタインの目を観てようやく理由が分かりました。

 鰹節の出汁の引き方ですが、ネットでやり方を調べたら、「鰹節を30秒湯につける」とあるべきところを、「30分」と間違えていたりします。鰹節の厚さによっては30分かけて取る場合もあるんですが、非常に難しい方法です。
 ぼくも偉そうなことは言えません。未だもって満足な出汁が引けたことない。どんなに手間をかけても顆粒出汁のほうが美味しかったりするんですなぁ。

 このところ蕎麦もうどんも打ってないので腕はずいぶん落ちているでしょう。でも打っていなかった時間は出汁のことを考えていたので、総合的には可もなく不可もなくでしょうか。
 蕎麦を自分で打ち、出汁も自分でとる人は少なくないと思いますが、どんぶりまで自分で作る人ってそんなに多くないんじゃないかな。しかも自分で育てた蕎麦を打ったんなら、こりゃあ誇ってもいいかい?

本日の晩飯事情、食べかけ

2010年11月21日 | 酒、食


 折り詰め弁当をいただきました。恵まれない食生活に甘んじている家庭のためにと、有志の村人たちが集まって作ってくれているのです。これに牡蠣飯が付いて200円って、元が取れるわけないですよね。
 ボランティアといえども持ち出しはできんので、市からの補助をいただいてます。原則としてお年寄りに手渡しすることになっていれば、我が村で即身成仏なさったお年寄りなんてあり得ないのです。

 この仕出し弁当のメニューですが、食中毒を回避するために火を通した料理ばかりですよね。まかり間違っても刺身なんぞはサービスされません。それはそれで結構だし味もよろしいんですが、この献立はいかがなものか。ぼくが来年も損長に選出された暁には、このメニューは改めねばなりますまい。

 そもそもこれらの食材は地元で採れた野菜や魚。昨日おばちゃんが釣りをしていたかと思うと、今日の弁当に釣果が現れます。畑に大根が実ると無農薬の煮物にドレスアップするって寸法ですが、全てのお年寄りが芋や大根が好きなわけじゃないはず。それどころか、お年寄りだって食べたことない美味しいものを味わってみたい願望はあるんじゃないだろうか。

 例えばこの中に『鶏の唐揚げ甘酢あんかけ』とかありますが、これをケバブに置き換えてどこが悪いかって思うんです。鯵のカルパッチョは難しいとしても、スパゲッティに入れてみるなど、可能性はいくらでもある。なのにそういった柔軟な料理ができないのは、年寄りは和風を好むもの、という先入観があるからというばかりじゃなく、作っている側もお婆ちゃんたちだからです。あぁ、言うてもた!