らんかみち

童話から老話まで

エッセイで今年の投稿納め

2007年12月31日 | 暮らしの落とし穴
 年越し蕎麦を打とうと思っていたのに、本日締め切りのエッセイが仕上がらなくて断念したら、母や兄から嘘つき呼ばわりされました。
「それやったら今から打ったろやないか」
「もう要らん、買うて来た。どうせろくな蕎麦が打てんやろ思ってたから」
 そりゃあ4か月もブランクがあったら確かに腕は落ちてるでしょうが、あんまりな言われように憤ってます。
 
 エッセイはたったの4枚で、しかも既に頭の中では完結しているのに、実際に文章にしてみると意外に面白くないんです。それで何度も何度も書き直しては推敲するんですが、パソコンの無い頃だとぼくには到底不可能な作業に思われます。
 
 今の若者は読書をしないといわれる反面、文章は上手いともいわれます。日ごろから携帯で文章を書きまくっているわけですから、当たり前といえばそういえるでしょう。
 でもエッセイはネタ勝負のところがあるので、波乱万丈の経験者には到底かないません。ぼくも凄ネタは無いので、筆力を磨くしかないのですね。
 
 今日来られたお客さんは、新聞の投書などで活躍されている人ですが、口車に乗せてエッセイの世界に引き込もうと思ってます。実はもう既に二人ほど折伏しつつあるので、来年はネット上でミニ合評でも実現できればと思ってます。
 
 それにしてもこう寒くては蕎麦うちにも差し障りがありそうなので、元旦に打ち初めを敢行したいです。
 本日の日記を読んでくださった皆様におかれましては、良いお年を迎えられますように!

巻き戻しの証拠は要らないの?

2007年12月30日 | 暮らしの落とし穴
 またまた続き
 
 できることなら酒でも引っかけたいところですが、リポビタンDの力を借りてタフガイ気分で中古車屋に乗り込みました。
「おうこら! 社長、出て来い」
 開口一番こう切り出すはずだったのですが、実際は、
「社長いてはりまっか?」
だったのはさすがに情けなく思います。

「社長、この車ね、巻き戻されてるみたいなんよ」
 どすの利いた声で言ったつもりでしたが、口から出たのはヒソヒソ声でした。
「えっ! じゃあ、お金返しましょうか?」
 社長はこういうことに慣れているのでしょうか。何が巻き戻されてるのかとは言ってないし、証拠の記録簿も提示しないのに、およそ十秒で問題は解決してしまいました。
 
 なんだか肩透かしを食らわされた気分で帰り道を歩きながら、
「ヤクザに貸しは作っても、借りは絶対に作るなよ」
という、亡き父の言葉を思い出していました。
 車屋を紹介してくれた知り合いのヤクザに、借りを作ったようで重苦しかったのですが、今回のことで貸しを作れたかも知れません。
 炎天下の下を30分歩いて場末の飲み屋に着き、大仕事を終えた気持ちで飲んだビールは至高の味でした。
 
 終わり

ヤクザとの想定問答

2007年12月29日 | 暮らしの落とし穴
 またもや続き 

 喧嘩のプロと同じ土俵で対峙するなんて到底無理な話ですから、こちらは法律を盾に構えるしか手はありません。そこで「メーター巻き戻し」とネットで検索してみたら、中古車公正取引協議会や、消費者生活センターなんかに「解決事例」などが掲載されていました。
 
 結論から言うと、メーター巻き戻しは明白な詐欺行為です。なのでどんな高飛車な業者であっても必ず勝てるということが分かりました。しかも2年乗った後であっても、購入金額の全額が返還してもらえるようです。
 
 ただ、相手がどんな高飛車ぶりかというのが問題で、
「はあ? メーターなんか巻き戻しとりまへんでぇ、そんなこと言うなら証拠見せたらんかい! つーよりあんた、承知の上で買うたんちゃうんか、おっ? こらっ!」
てなセリフを、ヤクザから滑舌の良い大声で畳み掛けられて後ずさりしない人なら根性が座ってます。

 根性に難のあるぼくとしては、怒り収まらない勢いのまま乗り込んで玉砕する道を選ぶか、あるいは搦め手から迫るかの二択しかありません。後者とは、2年乗り回した後おもむろに、「巻き戻しの証拠が出てきました」と、点検整備記録簿を見せる老獪かつ陰湿な手口です。
 
 しかし、もし2年間のうちにぼくが事故でも起こしたら、車屋との立場が逆転することにならないでしょうか。のみならず、異音と異臭と巻き戻しという三重苦に、2年間もぼくの精神が持ちこたえられるでしょうか、そこが問題なのです。
 
 給食の献立に好きなのがあれば最後に回し、嫌いなものから先に片付けたいぼくとしては、一日も早くこの問題の解決を見てすっきりしたいじゃありませんか。
 というわけで翌日、想定問答をシミュレートし、リポビタンDを3本一気飲みしてから、中古車屋に出かけたのです。

 まだ続く

「とうとう見つかったか」だとぅ?

2007年12月28日 | 暮らしの落とし穴
 また昨日のつづき
 
 異音は駆動系でしょうが、もしも何か焼けて臭うのだったら火災につながりかねません。実際、レジ袋をマフラーに引っ掛けて走り、火が出た車を見たことがあるんです。そこで座席下のエンジンルームなどを開けて調べたんですが異常は見つかりません。

 古いから仕方ないのかと諦めかけたとき、後部座席のカーペットをぺろりとめくったら、工具入れのようなスペースがありました。 
 臭いとは関係が無いと思えましたが、目を凝らしてみると巻き物のようなものがあります。手にとって見るとそれは茶封筒で、表には「とうとう見つかったか」と書かれてあり、中身はこの車の「点検整備記録簿」でした。
 
 記録簿を見ると最終車検受け日はおよそ1年前で、その時点でのの走行距離数は約12万kmとなっています。
 そんな馬鹿な! って思いました。だって目の前にある車のメーターは7万kmほどでしかないんです。メーターが巻き戻されているのは明らかですが、ぼくの手に渡るまでに1年間走っているのなら、実走行距離はいったい何kmなのでしょうか。
 
 こんな車をつかませるなんて、舐めるんも大概にせんかい! そう怒鳴り込もうとしたんですが、相手は車のプロであるばかりでなく、暴力のプロでもあります。ここはひとつ頭を冷やし、腰を落としてから対処方法を考えようと、パソコンの前に向かいました。
 
 まだつづく

買った中古車の中から出てきたのは

2007年12月27日 | 暮らしの落とし穴
 きのうのつづき
 
 そりゃあ中古車ですから、しかも7万kmも走っているやつなので変なところがあっても不思議ではありませんが、いやな臭いの上に物を引きずっているような音がしてくるんです。
(まさか、死体でも引きずってるんと違うやろな!)
 そんな心配をし始めたら本当に不安になり、停車して車体の下を覗き込んだんですが、何もありません。
 
 音の原因を探ろうと、家に帰り着くまで急ブレーキを踏んでみたり、急発進をしてみたり、ハンドルを右左と切って車を揺らせてみたりしました。パトカーにでも見られたら職質を受けそうな走り様だったに違いありません。でも音と臭いの出所は分かりませんでした。
 
 帰って駐車場に停め、車体の下にもぐってみました。というのも前に乗っていた車には、冬場になると猫が暖を取っていることがあって、気がつかずにエンジンをかけて猫を振り回したことがあったからです。
 車屋さんによると、猫が車に潜り込んで死んでいるのに気がつかずに車検に持ち込むケースがあるそうです。しかし幸か不幸か、猫の死体も見つかりません。どうやら異音は駆動系からの異音みたいだし、臭いはカーペットがこげてるようでもあります。そうと分かると急に腹立たしくなってきました。

(いくらなんでもボロ過ぎる! 文句言うなら早いほうがええな。いや相手はヤクザやし、一日頭を冷やしてからにするか)
 ということで次の日にもう一度走り回った後、あちらこちらを点検していて、とんでもないものを発見したんです。
 
 また明日につづく

ヤクザ屋さんから買った車

2007年12月26日 | 暮らしの落とし穴
 ヤクザがらみの事なので、うっかりブログに書いたりしてバレルのが怖かったんですが、田舎にまで追っ手はやって来ないだろうから、そろそろ書こうと思います。
 
 田舎に帰ってくる前の8月のことです。それまで車を手放して「歩きニストorチャリンカー」なんて呼ばれていたんですが、田舎では何かと不自由だろうからと、軽自動車の中古を買おうとしました。
 
 そんな時たまたま知り合いのヤクザにばったり出会ってしまったのが運の尽き。車を買いたい旨を話したところ、待ってましたとばかり中古車屋に連れて行かれました。
 
 残念ながら良い中古車はなかったんですが、連れて行ってくれた彼の顔も立てないと具合が悪かろうと適当なところで手を打ち、数日後にまたヤクザと連れ立って支払いに行ったんです。そして車を受け取っての帰り道、しばらく走るといやな臭いがしてくるのに気がつきました。
 
 つづく

穴の開いた靴下にサンタさんを想う

2007年12月25日 | 酒、食
 やっぱりサンタさんはぼくの所には来てくれませんでした。酒ばっかり飲んでよい子にしていなかったぼくが悪いのだから仕方ないけど、やっぱり少しショックでした。
 
 年甲斐もなく欲深いやつとサンタさんに思われたくないので、冷え性対策に部屋で履く毛糸で編んだ靴下を一つだけ枕元に置いてたんですが、朝になって良く見たら穴が開いてました。これではサンタさんがプレゼントを入れてくれたって、こぼれてしまうはずです。
 
 東京では毎週のように宇宙怪獣が暴れてビルを破壊し、ウルトラマンが救ってくれている、と思っていたような子どもだったので、1年に1日だけサンタさんが現れたって何の不思議があるでしょうか。今でもそのポリシーは変わっておらんのです。
 
 でもよく考えたら、サンタさんは一足先に来ていたのです。先日いただいたミード(蜂蜜酒)がそのプレゼントではありませんか。イブの夜はそれを飲んで寝たんだから、靴下の穴からこぼれたのではありませんね。
 
 それでミードの味はというと、蜂蜜の香りがするんです。蜂蜜酒だから当たり前だと思うでしょうが、日本酒と炊き立てのお米では全く香りが異なっているのと同じで、蜂蜜を酵母で醸したら蜂蜜の香りなんてしなくなるんです。
 
 現にこの10日ほどミードの醗酵する部屋にいるんですが、蜂蜜とは思えない香りがします。それが、未だに終わらないのはどうしてでしょうか。まさか醗酵ではなく、腐敗が進んでいる……?

フロッピー付のレトロパソコンで年越し

2007年12月24日 | PC WEB
 クリスマスイブだっていうのに独り寂しくパソコンのセッティングせにゃならんとは、毎年のことでもちょっと情けないですね。しかしだからといって遊んでくれる人もないし、年末締め切りのエッセイ公募に間に合わせてパソコンが動いてくれないことには年を越せないのも現実なんです。
 
 せっかく改造したパソコンなんですが、結局は元に戻してしまいました。うるさいだけでなく、余計なハードディスクが回りっぱなしだから熱くなるんです。で、ハードディスクを外してフロッピーディスクを組み付けたんですが、もしかして無用の長物だったかも……。
 
 でもまあ、がんばって何とか日記を書いてエントリーできるようになりました。この際なのでワードも新しいものにしようと、無料の「Open Office」をインストールしました。でも文章を書いてワードで開いてみたら、微妙に違うんです。ワード指定の公募に出したらレイアウトが崩れて落とされそう。
 ネットは快適になったものの、セッティングは年末まで続きそうです。

火傷するパソコンからやかましいパソコンへ

2007年12月23日 | PC WEB
今回セッティングしているパソコンは、確か一年半前に5万円くらいで買った安物なので、ハードディスクの容量が80ギガバイトしかありません。当時はそれでも良かったんですが、デジカメのメモリーでさえ1ギガの時代ですから、いかにも狭量でしょう。

そんな訳でSOYOちゃんから取り外した同じく80ギガのHDDを追加したんですが、本来一台しかHDDがつけられない所に無理やり詰め込むので、ケーブルが届かないので上下逆さまに付けたり、電源ケーブルも届かないので延長したりと、往生しました。


こんな風に四苦八苦して完成は見たものの、なんともHDDの風切音のうるさいパソコンが出来上がっていました。ファンの無いノートパソコンがいかに静かでありがたいか、今にして身にしみる次第です。まあ、もっともぼくのノートパソコンは、夏場ひざの上に置いて使ったら火傷するんですがね……。

Vistaなんてよう使わん

2007年12月22日 | PC WEB
 常時使っている5年前に買ったノートパソコンから時々、カリッ、カリッ という異音が聴こえてきて、こりゃあそろそろ危ないなとビクビクしながら、でも面倒くさいので何も対策をしてきませんでした。

 ところが不思議なもんで年末になると、このままじゃイカン! という気になるもので、遂に眠っていたパソコン(SOYOちゃん)をセットアップしたんですが……動きません。
 田舎に引っ越してくる間に拗ねてしまったんでしょうか。原因はともかくSOYOちゃんを修理するのか、それとも安らかに眠らせてやるべきかで悩みました。

 で、結局SOYOちゃんは諦めました、というのもパソコンはもう一台新しいのがあるからです。でもそいつのOSはWindows2000なので、Vistaにしようかとも考えたんですが、お金が無いのでSOYOちゃんのWindowsXPをインストールすることにしました。ところがいざやり始めると、インストールよりもアップデートの方にとんでもない時間がかかって泣いてます。

 OSのインストールが完了しても、まだ更に必要なソフトをダウンロードしてインストールしないといけないので、年内には終われそうもありません。仮に終わったとしても、この際だから古いアプリケーションとかから開放されて最新のものを入れたいし、そしたら使うのに慣れないといけないしで、楽しみよりも苦労が容易に想像されて暗い気分で年を越すことになりそうです。

 しかしこんなことでもない限り、新しいものにチャレンジしようという気になりませんから、これはこれでSOYOちゃんが後押ししてくれたんだと思ってがんばりますか。