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来島海峡大橋から海を眺めていると、奇妙な船を見かけることがある。写真の船を遠くに見たときは、どちら向きに走っているのか分からず、不安に駆られた。近くに来てようやく、船のブリッジを二つ運んでいると判明してホッとした。
真っ黒な煙をモクモク吐きながら航行する船も見かける。今どきあり得ない、と見ていたらハングル文字が書いてあり、赤さびだらけなので、ははぁん、さては北の船か!
赤さびだらけの中国船が小笠原諸島に押し寄せ、赤珊瑚を密漁しているそうな。瀬戸内海でも珊瑚は採れるというので、中国から買い付けに来たとか、密漁しに来たという聞いたのは何年か前のこと。日本人が「白珊瑚ならあるよ」と見せたら、ほとんど値打ちがない、と拒否されたという。そっかぁ、中国の人たちは赤が好きなんだもんね。
というわけで、赤さびだらけの中国船は手入れをしていないのではなく、彼らの美意識の現れ。その感覚は尊重するとして、日本人の感覚では、赤は淦(あか=船底に溜まる水)を連想させて縁起が悪い。あんな錆びた船に乗っているのは命が惜しくないからだ、となる。100隻もの船団なら一隻や二隻拿捕されても怖くない、ということなんだろうね。本国に武力で取り締まってもらうしか手は無い気がするよ。