らんかみち

童話から老話まで

アケビじゃないよ、ポポーだよ

2014年09月30日 | 酒、食
             

「 山のアケビは何見て開く? 下の松茸見て開く」という言い伝えがあるそうな。しかしながら、これらのアケビの下に松茸を見つけることはできなかった。というより、アケビは広葉樹に蔦のように取り憑いている。赤松と松茸のようなコンパニオンプランツというのか、アケビには抱き付きたい木があるようだ。

 自分で検証した結果、アケビは日当たりの良い法面に生えている広葉樹から人の手が届きそうな高さに垂れ下がり、下には道路が走っていることが多い。下に松茸なんか生えてないから、その姿に刺激されてクパァ~っと開いたわけじゃなさそうだ。つまるところ、この言い伝えは暗喩であると……当たり前か、これは都々逸なんだから。

信州信濃の新ソバよりも わたしゃお前のそばが良い

ゆうべしたのが今朝まで痛い 二度とするまい箱枕

入れておくれよかゆくてならぬ 私ひとりが蚊帳の外

立てば芍薬座れば牡丹 歩く姿は百合の花 

 これらは当地の祭でも歌われる都々逸。

「アケビとポポォは似たよぅで違う、種を食べるか実を食うか」

 今作ってみたけど、ストレートでは全然おもしろくない。なんかこう、隠微な雰囲気がほしいな。てか、緑色のマンゴーっぽいのは、スーパーで買ったポポー。どちらも果物なんだそうな。

栗ごはんリベンジ

2014年09月29日 | 酒、食
                

 炊き込み栗ごはんの思い出は決して苦くはないけど、甘くもない。しかしこのままじゃ栗ごはんの十字架を背負ったまま生きていくことになる。ええい、リセットだ、やり直しだ!

 今度はネットのレシピを参考に、酒、みりん、塩、昆布出汁で炊いてみた。また、おこわ風に餅米も少し混ぜてみた。結果、サツマイモごはんの方が美味しい。味付けも、単に塩だけで良いのかも知れない。

 この栗は大粒なので品種改良されたものだろうけど、昔の栗みたいに小粒で風味が立っているようなことはない。渋皮煮にしたら食べ応えはあるけど……そうか、マロングラッセって、着香しているのか!

渋皮煮までの経緯

2014年09月28日 | 酒、食
             

 地元で採れた栗の渋皮煮をいただいた。もしかしたら無花果農家を名乗る人はいるかも知れない当地だけど、栗農家はないと思う。無花果は自慢の特産品で、ジャムにして売られているし、かなり高価。かつては栽培していたろう栗も旬を迎えたけど、地元産のものは多くないはず。この栗にしたってそうだ。

 荒れ放題の山の中で栗が実ると、イノシシが栗の木に体当たりして実を落とし、イガを蹄で割って器用に実を外すという。
 生の栗が美味しいんだろうけど無花果や温州蜜柑も生っているからね、贅沢にも面倒な栗は食べ残すこともあるらしい。その後から人が栗拾いする図って、ちょっと屈辱。

 生の栗をいただいても調理の技術がないので、勢い他人様に托すことになる。野良生え→イノシシ→栗拾い→我が家→他人様に進呈→その一部我が家に出戻り。こうしたプロセスを経て渋皮煮をいただく。我が家のトレンド!

初めてのお稲荷さん

2014年09月27日 | 酒、食
            

 ちらし寿司の素ってのは炊きたてごはんに混ぜるだけ。それでスーパーに並んでいるものに劣るかというと、あんまり変わらん気がする。寿司に思い入れがないからといわれたら、そういうことか。
 その寿司を市販の寿司揚げに詰めるだけで、お稲荷さんの完成。こりゃぁ簡単でええわ!
 しかしだ。「味付いなりあげ関西風8枚入り」は200円ほどする。これって、出来上がったいなり寿司を買う方が、すっと安上がりじゃないかな……。

ズッキーニは、まず花を食べるべきだった

2014年09月26日 | 酒、食
 ズッキーニも終わりの時を迎えたので畑から引き抜いたのに雄花が花を咲かせる。雌花は咲かないのにね、パートナーもいなにのに雄の不憫さよのぅ。雄花の蕾も雌花の蕾も摘み、ゴーヤの赤ちゃんと一緒に天ぷらにしてみた。

 ゴーヤは小さくても種が入っていて、揚げても丸ごと食べたら苦い。ズッキーニの花は熱を加えたのに、ちょっと匂いがある。そうか、雄しべも雌しべも取り除いてないからだ。
 しべの食感は弾力があるけど、それを除いて詰め物をし、花をパリッと揚げたら美味しいと思う。この夏、無駄に雄しべを咲かせたのが悔やまれる。もっと早く試してみたら良かったのに!