らんかみち

童話から老話まで

独裁から毒災が!

2008年01月30日 | 社会
中国製冷凍ギョーザで食中毒、千葉と兵庫で3家族10人(読売新聞) - goo ニュース

 あんまりやないかい! びくびくしながら中国製品を食べにゃならんこの状況を、だれか何とかしてくれよって言いたくなります。
 
 中国も2004年から食料輸入国に転落したのを理由に、今年から輸出する小麦や蕎麦に5%から20%の関税をかけ始めたらしいです。
 つまり農産物の輸出を規制するのは、フランス産のチーズやらワインやら、米国産の牛肉なんかを食べるようになったし、おまけに人民が農村を放棄して労働力が都会に流出したからでしょうか。
 
 関税を導入したのは賢明な措置というより、食料輸出国のアメリカなんぞに牛耳られてはたまりませんから、そうとう切羽詰って切ったカードというわけでしょう。
 
 ですから今年辺りから蕎麦は高級食品になりますよ。ほとんどの蕎麦が中国産の蕎麦粉を使ってますし、国産はダブついてますが値は中国産の倍ですからね。
 
 そこへもってきてこの事件です。中国が何かやるとすぐ日本人全体に影響が出る現実を、食料自給率が40%切っているのに何も手を打てない政府はこの先どうしてくれるんでしょう。
 
 ガソリン税を廃止したら全国の危険な道路が整備できなくなると国土交通大臣は絵を見せて説明してましたけど、今まで何もやってなかったんかい! といいたくなります。
 道路はもう要らんよ。小泉さんがそうおっしゃいませんでした? ガソリン税を本当は何に使いたいのか知りませんけど、そんなことより食料自給率を上げていただいて、安心して物を食いたいです。

転ばぬ先のひと転び

2008年01月28日 | 社会
「転ばぬ先の杖」っていうことわざの意味は、いうまでもなく「何かをする前には準備を怠らないように」という意味らしいのですが、これ嘘じゃないでしょうか? 

 人が杖を持ったからといってそれを使えないとどうしようもありません。意識して使わないと、使えないものなんです。もし人が皆、このことわざ意識して実践したなら、世の中もっとずっと良くなっているんじゃないかと思うんです。

 だから本当の意味は「人は自分が転んでみて初めて、杖が要ることが分かるものだ。それまではいくら説得しても理解できない」という意味ではないでしょうか。もちろんぼくのエキセントリック解釈ですけど。

 お寺っていうのは大抵高い所にあって、そこに行くまでの石段を登り切ると、山門というのがありますよね。あの門をくぐろうとして、変に高い敷居に躓いて転んだことないでしょうか。
 うっかりHALべえはしょっちゅうアレに躓いて転んでは「何でこんな邪魔なもの作ったんじゃ、ボケかあ!」と腹を立てるんです。自分が粗忽なのを棚に上げてね。
 
 でもぼくみたいな人は他にもいらっしゃるとみえて、あるお寺が「お年寄りが門で転んで入院した。危ないからあの敷居は取り払ったらどうか?」という意見をいただいたそうです。
 心優しいご住職は早速何とかしようと考えました。でもあの敷居を取り払ったら門が構造的に弱体化しかねません。そこで敷居を取るのではなく、盛り土をして段差を解消したのだそうです。
 
 ゆるやかなスロープになったおかげで、お年寄りが門のところで躓くことは無くなりました。これなら車椅子でも山門をくぐれる、と好評だったそうです。
 ところが、参拝客が山門をくぐって帰っていこうとして、石段から転び落ちるケースが激増したというのです。
 
 どうやら、あの変に高い敷居には「この先には階段がありますから気をつけましょう」という警鐘を鳴らす効用があったらしいのです。つまり「転ばぬ先の杖」ならぬ「転ばぬ先の一転び」だったというのです。嘘みたいな話ですが、ぼくは信じます。

 今回の大阪府知事選で、橋下さんに票を投じた人の多くはたぶん、東国原知事のような効能を期待したからでしょう。今はもう住んでないけど、もし今も大阪府民だったらぼくも彼に投票したかもしれません。
 
 でも大阪府政は難しいでしょうね。ノックさんがああいう形で辞めさせられ、失意のうちに亡くなってしまいましたが、仕事上での評価は悪くなかったと聞きます。
 ノックさんが転んだもんだから、今度は絶対に転ぶまいと太田知事に府政を託したのに、金に転ぶしね。
 
 だから橋下さんも、府民が思ってもみなかった転び方するかもしれません。ですがたとえそうなっても、それは「転ばぬ先の一転び」だと思って生暖かく見守りたいと、ぼくは思います。だって転んでいるうちは、前に進んでるってことですから……。

禁煙後進国日本にあって、どんぐりの背比べ

2008年01月27日 | 社会
 東京のタクシーがほぼ全面禁煙になったのを受け、どこかのテレビ局のワイドショーで「関西方面ではまだまだ禁煙化の動きは無いようですね」などと、関西を見下したような発言をしてました。

 その言葉にムカッときて調べてみたら、タクシーの禁煙を最初に実施したのは一昨年前、そこは大分市だっていうじゃないですか。鬼の首でも取ったみたいな物言いをしたあのキャスターに反省を促したくなりました。
 
 でも実際のところ、関西人の喫煙意識、あるいは禁煙意識ってどうなんでしょう? 東京に住んだことが無いので分かりませんが、東京よりは禁煙ルール穏やかなのでは? と思ったことはあります。
 
 では大阪と比べて地方はどうなんでしょう。実はこのところ何だかんだの集会に出る機会があるんですが、少なくともぼくの住んでいる所は禁煙意識は低いようです。いえ、誤解の無いように言っておきますが、意識が低いというより、「お客さんにタバコを勧め、灰皿を出すのは礼儀」と考えている人が多いように思うんです。
 
 それも不思議ではありません。なぜならここの住人は、おじいちゃんおばあちゃんばかりだからです。喫煙の是非を論じる前に、ついこの前まで日本全体がそれをマナーとか常識と考えていたんですね。それがここにきて、ようやく東京に公の場での禁煙意識が根付いたといえるのでしょうか。
 
 アメリカに遅れること20年でこれですから、決して胸を張れるものではありませんし、禁煙、分煙を注意されて切れる人もまだ多いです。きっと人格を否定されたように感じるからではないでしょうか。アメリカとのマナーの差を埋められるのはまだ少し先のことになりそうですね

最後のバブルロマン

2008年01月26日 | 暮らしの落とし穴
 やったやった、子どもの頃やりました。大抵の人は経験があると思います、こういう手紙。ロマンがあるな~!

 なぜ外房の海で見つかった? 魚が届けた15年前の手紙(朝日新聞) - goo ニュース

 ぼくらが子どもの頃はビンの中に手紙を入れて海に流したものです。ぼくは個人的にもやったことがありますけど、手紙の内容は実に下らんジョークみたいなもので、後年になって後悔したもんです。
 
 それはそれとして、今回の奇跡的なニュースを聞いたうれしがりの連中が、こぞって風船を飛ばすんじゃないかと心配してます。これは15年前のバブル期だったから許されたことであって、今の世情で風船に紙をくくりつけて空に放ったりすると、ゴミ問題で非難を受けるんじゃないでしょうか。
 
 学校の先生はこのロマン溢れるニュースを、海底に堆積するゴミの問題に置き換えて、環境教育に生かしてほしいもんです。それにしても、うっかりしたロマンも口にできないなんて、窮屈な時代になったものです。

苦肉の別件逮捕?

2008年01月26日 | PC WEB
二日かかってようやくこの記事の意味が分かりました!

ウイルス亜種100種作成 多重感染型も 大学院生供述(朝日新聞) - goo ニュース

 最初にこのニュースを聞いたときには、きっと写真の中にウィルスを潜ませたんだろうと勘違いして、すごい技術を開発したもんだ! と絶望したんです。
 
 でも良く聞いたらそうではなく、スクリーンセーバーみたいなアニメを表示させて、そこに文字を表示するウィルス実行ファイルを起動させるだけのようです。著作権法違反というのは、その字のことのようですね。苦肉の策の別件逮捕でしょうか。
 
「原田ウィルス」なんて初めて聞きましたけど、要は著作権法の遵守を謳っているいるなら、ウィルスの作者は警察の仲間じゃないですか。というか、ウィニーのウィルスって警察が作って流してるのだとばかり思ってました。

 でもこのウィルスは非常に性質の悪いもののようで、別件逮捕もやむを得ないのかもしれません。うちのプロバイダはP2Pソフトを使ったら接続拒否すると聞いてますが、ウィニーを使わない人でもウィルスに感染する危険は常にあるわけですから、警察には頑張っていただきたいです。
 特に京都府警は自分とこがウィニーを介して情報流出をさせたんですから、汚名返上を応援してます。

わが師の恩

2008年01月23日 | 暮らしの落とし穴
 ザハール・ブロン氏か、江藤俊哉氏か、といわれるほどの名伯楽ですよね?

江藤俊哉氏(バイオリン奏者)が死去(読売新聞) - goo ニュース

 実際のところがどうなのか知りませんけど、国際コンクールに入賞するようなバイオリニストは、たいてい江藤さんに師事してますよね。ザハール・ブロンさんも同じような立場で、名演奏家を量産し続けています。というか、コンクールで勝とうとおもったら先生の「箔」がものをいうのでしょうか。

 くわしいことは良く分かりませんが、NHKの「バイオリンのおけいこ」を観た限りでは、舌足らずだけど明るくて楽しい先生という印象を受けました。あの頃はビデオなんてありませんでしたから、テレビからカセットテープに録音して稽古したもんです。ですから江藤先生はぼくの恩師と自分では思っているんですが、「江藤先生に師事してました」と吹聴して回ったらお叱りを受けるでしょうか、でしょうね。

 でも後藤ミドリさんとは孫弟子同士、同門ですから、ちーと鼻にかけようかなんて意味のないことを考えたりしました。ご冥福をお祈りしたいです。

食い合わせも省みず

2008年01月22日 | 酒、食
 太って顔が丸くなると口の中の頬肉をかみやすくなるんですよね。特に酒を飲んでいるときに多いし、酸っぱい系の食べ物でよりいっそうその傾向が強いように思います。これって、突発性難聴の治療で投与されたステロイドの副作用でしょうか、それとも飲みすぎ食べすぎの自業自得でしょうか。
 
 昨日もやってしまいました。鮒寿司を食べたらとても酸っぱくて、グリュッとかんでしまいました。身から出た錆とはいえ頭にくるので、鮒寿司を丸ごと床に叩きつけて、ざまーみろ! なんてやるわけがありません。ものを粗末に扱いたくない人間ですから。
 
 しかしこのままで鮒寿司を食べ続けていたら、かんで腫れた所をさらにかむことになります。そうなった暁にはかんだ所が裂け、口中が血だらけになること必至。なのでそのまま食べるのではなく、なんとか調理法を工夫しなければいけませんが、鮒寿司料理なんて良く知りません。
 そこで、同じ乳酸菌醗酵なのを良いことに、チーズフォンデュにして食べることを思いつきました。
 
 世の中にはチーズフォンデュ鍋セットなるものが売られていて、欲しいなとは思うんですが、今回のところは湯豆腐鍋をもって代えました。ホットプレートの上に鍋をのせてやってる人もいるくらいだから、道具にこだわる必要もないようです。
 
 チーズは電子レンジで温める市販のものを使ったのですが、とても粘度が高くペラペラの鮒寿司が負けてしまうので、白ワインで薄めました。すると写真のようにチーズしゃぶしゃぶみたいになってしまいました。チーズフォンデュとはおよそかけ離れた代物ですが、相性は悪くなかったです、本当ですよ。

ドラム缶風呂に坐棺をイメージ

2008年01月21日 | 暮らしの落とし穴
 あんまり冷え込んだので、たまらず石油ストーブのスイッチを入れたら油切れの警告が出ました。外に置いてあるポリタンクを見たらそれも油切れで、ドラム缶に溜めてある灯油をいったんポリタンクに溜め、そこからストーブのタンクに小分けしました。
 
 そんなことやっているうちに体がすっかり冷え切ってブルブルガクガク。風呂に入りたいなと思いながらドラム缶を見つめていて、ドラム缶風呂を作ってみたくなりました。 
 なぜドラム缶風呂なのか自分でもよく分からないんですが、たぶん子どもの頃に読んだ戦争漫画の影響じゃないでしょうか。戦地では何の楽しみもないけど、風呂だけは極楽だ! みたいな……。
 
 それで作り方をネットで検索すると、ヒットするわするわ! 世の中にはこんなにドラム缶風呂にあこがれている人が多いのかと、びっくりです。
 その方たちの考えていることはおおむねぼくと大差がなく、ドラム缶風呂につかりながらビールを飲んだり、キャンプ場みたいなところで子どもと一緒に入ったりして実に楽しそう。
 
 驚いたのはドラム缶を改造したのではなく、初めから風呂として製品になっているものが売られているということでした。買ってまでして浸かるほどドラム缶風呂には価値があるんでしょうか。あるんでしょうね、ぼくみたいにエキセントリックな人間には。
 
 でもちょっと考えただけでも、あれって快適とはほど遠い代物ですよね。実際に風呂に使って悦に入っている動画を見ましたが、一度体験したら二度目は遠慮したいって顔してました。
 当然とはいえドラム缶の中では石鹸を使えんじゃないですか。もっともいけないのは、坐棺を思わせる体位で浸かるということ。あのまま眠ってしまって溺れたら洒落になりません。
 
 ドラム缶風呂を作るのを思いとどまることができて今回は幸いでしたが、イメージだけで物を作って失敗することがよくあります。特に料理でそういったエラーが多いのですが、次回はそんなアホな話です。

琴奨菊よ、けがより世間に負けるな!

2008年01月20日 | 暮らしの落とし穴
 琴奨菊大丈夫かいな? 白鳳戦であんな負け方して。あの転び方だと最悪の場合、前十字靭帯を損傷した可能性もありそう。「音がした」というから、前十字靭帯付け根の骨折をした疑いもありそうですね。
 
 などとテレビ観戦しながら勝手に全治3か月の診断を下したぼくですが、かなり自信を持って主張したいと思います。なぜって、ぼくも同じような転び方をして骨折したからです。それもおなじ右足を……。
 
 いうまでもないですが、骨折は痛いです。でもあの部分の骨が完全に折れていたなら、翌日には痛みがマシになっていて、少しくらいの振動で痛みを感じることはないはずです。
 そういうことが回りの方からみると不思議に思えるらしく、本当に骨折してるのか? などと疑いの目を向けられて悲しい思いをしたこともあります。
 
 人は自分の身の上に実際に起きない限り、他人の痛みというのがなかなか理解できないもののようです。
 それは突発性難聴も同じことで、浜崎あゆみさんがかかったからこそ一躍メジャーの仲間入りした病気ですが、それまでは「変なおっさんがかかる病気」くらいにしか思われてなかったのではありますまいか。
 
 ですがあの方のおかげで「若くて美しい才能あふれる人がかかる病気」と誤解されて、今やぼくの耳を気遣ってくださる方も多く、Ayu様々です。
 でもそれはそれで困るんですよね。「あの人と同じ病気のはずがない」なんて、常にAyu様と比較されて後ろ指を指されることもありそうです。なので、とりあえず琴奨菊には「もし骨折していても、世間に負けるな!」とエールを贈っておきたいです。

葬式に見る日本人の美意識

2008年01月18日 | 暮らしの落とし穴
 親戚のおじいちゃんが亡くなったので葬儀に出かけました。親戚の、といってもぼくは会った記憶もないのですが、母の代理でしぶしぶ片道2時間かけてたどり着き、椅子に座ったところでちょうど時間となりました。
 読経が始まるや、あらら? この導師さまのお声はどこかで聞いたことが……。そう、昨日も聞いた菩提寺のご住職の声だったのです。
 
 葬式って何回出席しても今ひとつ式次第が覚えられなくて困りますし、葬儀屋さんに「こちらでご焼香を」と手引きをしていただかないと、もしや失礼があっては! などと逡巡してしまいます。
 ですが今日はちゃんと式次第を覚えられました。なぜなら、公募の作品に葬式の様子を書くために気合を入れていたからです。
 
 実は葬式ネタの作品を投稿したことがあって、入選には至らなかったんですが、主催者がそれに4コマ漫画みたいな絵をつけて、自分たちで笑い転げている様子がyoutubeにアップされたりしてました。勝手に絵をつけるのはええけど、金よこせといいたくなります。
 
 それはともかく、式次第を覚えられない理由が今日ようやく分かりました。長々と唱えられるお経が集中力を切らせてしまうのです。一見すると不可解と思える所作の連続に美を見出す前に睡魔に襲われてしまうのです。あれでときおり鳴り物が入らなかったら、厳粛であるはずの葬式にいびきが響くことでしょう。まったく葬式は良くできた儀式です。
 おっと、親族の悲しみに言及するのを忘れてましたが、大往生だからきっと許していただけるでしょう。