らんかみち

童話から老話まで

少年式と陶芸クラブ、もうやめてしまえ!

2014年01月31日 | 陶芸
     

 中学校を挙げて「少年式」という行事をしているのは愛媛県だけらしい。「立志式」なと呼んでいる県もあるらしいけど、つまるところ昔の「元服」か。その式に陶芸作品を焼いて展示するのが当地の習わしで、我々陶芸クラブはそのお手伝いを長年してきた。
 とりわけ、クラブの「マザー・テレサ」を自負する要釉斎先生は、中学生たちに陶芸の手ほどきするのを天命としてきた。「金などは要らん」と、高潔な情熱を注ぎ、無償のライフワークと位置づけてきた。
 しかし、中学生と陶芸の一期一会について無理解なクラブ員や、無償の行為に不満な部員もいる。加えて、「生きておるだけで精一杯じゃ」というお歳なので遂に今年、陶芸指導から引退なさった。

 ぼくはといえば、鎖骨を折ってクラブに顔を出すのもままならない容態だったので失礼してしまった。せめて撮影などしようと作陶の当日に顔を出したところ、入門の手ほどきもせずに土いじりをさせるじゃないか。
 彼らの人生における最初で最後の陶芸となるかも知れないのだから、陶芸のなんたるかを5分語ったところでバチは当たらんのに。

 ごく基本の部分を教えていなかったのと、スタッフによる素焼きにも問題があったようで、例年になく爆発した作品が多かった。1個の作品の上と下で焼けムラがあったら、そりゃ破損もするわい。
 手伝えなかったぼくが偉そうにもいえないけど、「窯出しの儀」も執り行わないとはどういうことだ。中学生たち自身の手で作品を窯から出す行為。この瞬間こそが陶芸の醍醐味であり感動的であるのを知らないわけじゃなかろう。

 中学生たちも先生方も忙しいし、スタッフだって窯出しの儀に時間を合わせるのは面倒だろう。しかしそれをやらないと、陶芸の喜びを伝え切れるものじゃないだろうに。
 最近の子どものなかには、米が木に生っているとか、白い状態で収穫されると思っている子もいるらしい。刺身が海に泳いでいると思い込んでいるなら、それはお魚さんに失礼だろうが。
 土をこね、素焼きをしてから絵付けをし、釉薬をかけて窯で焚いて初めて作品に命が吹き込まれる。これを教えずして陶芸クラブの存在価値はない。
 こんなばかげたことことやめてしまうか、さもなくば要釉斎先生の指導要領を踏襲すべきだ。できないというなら、オレがやってやる。

首都を移転させたらどうよ

2014年01月30日 | 暮らしの落とし穴
「しまのわ2014」と銘打って、愛媛県は広島県と共働でイベントを開催するんだけど、メインとなるのが「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会(仮称)」だ。これに失敗すれば愛媛県知事の2期目はない。そうでなくても危うい地盤なのだから、知事の命を受けた県職員さんたちも必死だ。

 自治会としてもこれらのイベントに協力するのは、やぶさかじゃない。しかしながら今日の説明では1万人分の宿泊所をどう確保するのか、明確な方向性が見いだせていない感じだった。もちろん、参加者が1万人であっても宿泊するのは全員じゃないから、既存の宿泊施設に加えて臨時宿泊施設を開設したら対応できる、とはしている。

 当地には「島四国八十八か所」を巡拝するお遍路さんに善根宿を提供してきた歴史があり、知らない人を自宅に泊めるのに抵抗感が薄い。自治会や婦人会も「お遍に接待する延長である」と位置づけたら協力を惜しまないだろう。ああしかし、そういう習俗が根付いているのも今のうちで、いつの日にか忘れられてしまうに違いない。

 新しい時代には新しい習慣を持ち込んだらいい。けれど、新しい風習を生み出すだけの人口がない。伝統を守るだけで精一杯で、変革に耐えられる若さも失われてしまった。美しい日本を取り戻したくはあっても、美しい時代がいつのことなのかも分からない。

 もうここまできたら外国人を受け入れるしかないのか? フランスがトルコ人を受け入れ、今になって問題が顕在化しているけど、それを知った上でなおかつ日本は外国人を受け入れるしかない。それが嫌なら、なんだかんだの前に人口を増やす算段をすべきなんだろう。
「三人っ子政策」とかないかねぇ。子どもが宝物扱いされるのはいいけど、我々の時代は人口増による食糧危機が叫ばれていたせいか、このざまだ。「少子亡国論」みたいなことを真剣に考えたいけど、中央の危機感は田舎ほどではないのだろう。だったら、首都を移転させるってのは……。

好きなものが世の中から消えていくんだ

2014年01月29日 | 酒、食
   

 冬は名古屋の「味噌煮込みうどん」を何回食べるだろうか。そのために長ネギ、椎茸、薄揚げ、鶏もも肉、などの具を個別包装して冷凍している。初めのうちは名古屋のメーカーの味噌煮込みうどんを買っていたけど、愛媛では手に入らなくなった。

 まいいか、味噌煮込みうどん専用という触れ込みの麺を使ったからといって、全てが美味しいってわけじゃないからね。それは現地で食べても同じことで、ぼくのような県外人が僭越ながら、地元の味をもっと勉強してよね、と嘆きたくなる店があったりする。

 そういうわけで、麺は讃岐風、味噌は八丁味噌の加工品を使っているんだけど、名古屋味噌煮込み有名店には及ばないまでも、市販のものは凌いでいると自負している。というか、なんでこんな簡単なことが飯屋にできないの、と不思議なんだけど、そうは問屋が卸さないんだ。
 
 絶対味覚というような、だれもが美味しいと評価する味なんてものは存在しない。食い物は好き嫌いが全てなんだと思う。☆を付けて料理の善し悪しを判定するのは一見すると公平なようだけど、多くの意見を代表しているだけで、個人的好き嫌いにまでは言及していない。そんなことできるわけないよね。

 以上はエクスキューズであり、市場からぼくの好きなものが消えていくことへのアンチテーゼだ。写真はソーセージで、酒の肴につまんだりしていたんだけど、愛媛県では手に入らなくなった。なんでかな、広島県に行けば売っているんだけど。好き嫌いってだけでは説明ができない……。

文芸同人誌「あまのがわ」を頂いた

2014年01月28日 | 童話


 メール便で本が届いた。を開封してみると、喪服のような色合いの表紙に度肝を抜かれる。同人誌は見た目じゃなく内容で勝負、という気概は伝わってくるし潔いとは評価するが、黒ずくめって、喪中なのか?
 恐る恐る読んでみると、案の定のっけから異様な雰囲気を醸し出している短編が二つ続く。三作目はラブストーリーとおもいきや、ホラーのテイストで完結する。この同人誌「あまのがわ」は児童文芸を謳っていない、とは聞いていたけど……。

 あんまり怖いのでどうしてかと分析してみると、そうか字体まで怖いんだ。恐怖フォントっていうか、正しくは古印体というらしいけど、怨霊が出てきて血塗られたような、嗄れたような声でしゃべったのを文字にしたらこうなるだろう、という怖いフォントが使われ……じゃなくて、かすれているだけなの?
 製版から印刷、製本まで全て同人たちの手で作られている本だから、製本のクオリティーはそれなりではあるんだけど、280ページはすごい。前年が140ページだったから、倍増しているというのにも驚かされる。

「天の川 文芸サークルin広島」は月一回の合評会と、年に一冊の同人誌発行をしていて、ジャンルやカテゴリーというものはなく、会費もないそうだ。
 すでに作家として出版している人もおられるからレベルが高いのは分かるけど、敷居も高そう、でも楽しそう。いつか参加できるようになれたらいいな。

1月27日(月)のつぶやき

2014年01月28日 | 暮らしの落とし穴

@komoeko 製造地は福岡ですが、地元でも見かけないとか。この商品の主な消費地は中国地方だ、という記事も読みましたし、ぼくが買ったのも広島県でした。愛媛県でも見かけませんね、美味しかったですけど。


@komoeko その昔、地元はもちろん和歌山でも売っていたそうですよ。でも他のメーカーにシェアを奪われたとか。愛媛では万長ラーメンという棒ラーメンの銘柄が消えました。ところが、当該商品の根強いファンが、売れ残っていたのを買い込んで味を分析し、自力で復活させてしまったんですよ!



子犬たちに罪はないのに

2014年01月27日 | 暮らしの落とし穴
 先日歩いていて見かけた子犬たち、兄弟は全部で5匹のようだ。モコモコしたぬいぐるみ調だったり、ツルツルした毛並みの違いはあるけど、どいつも鼻の回りが黒い。どうやら、散歩に連れてきた雄犬が自由に走り回って種付けしていったらしい。

 犯人ならぬ犯犬の目星はついているといっても証拠はない。遺伝子鑑定でもすりゃ真相は解明できるだろうけど、「責任をとれんから、うちの雄犬を気が済むようにしてくれ」と開き直られたらどうしようもない。今さら雄犬の飼い主を咎めても、生まれたものはしょうがないってこともある。

 子犬の引取先がないか、犬が好きそうな人に声をかけてみたんだけど、「純粋な豆柴だったら別だけど、雄の犯犬が知れているだけに……」と、皆さんからの答えは芳しくない。
 豆柴の母親を見ると結構な年寄りに見えるんだけど、生めるだけの若さはあるんだ。ということは、雌犬を避妊手術もせずに外で飼うってのもどうよ。「今度から手術をする」らしいけど、もらい手が現れなかったら子犬たちの運命はどうなるんだろう。

1月26日(日)のつぶやき

2014年01月27日 | 暮らしの落とし穴