らんかみち

童話から老話まで

早く梅雨明け宣言を

2013年06月30日 | 暮らしの落とし穴


 先日の大雨、いや大雨というほどじゃなかったけど、長雨のために河川や水路が増水し、あわや床下浸水という危機的状況に陥った。うちの村も危なかったけど、他の地域はもっと危なかった。
 写真は他の地域のポンプ小屋内を写したものだけど、宿泊施設まであるから、もはや小屋ではないか。巨大なディーゼルポンプが2基設置されていて、プラントとでも呼べそうな威容を誇っていた。

 このポンプを作動させること自体は難しくないらしい。スイッチを入れさえすれば、水が引いたら自動的に停止してくれる。だったら早め早めにスイッチを入れたら良いようなもんだが、騒音や振動も発生するということで簡単な話ではないらしい。雨が強いと真夜中でも待機しないといけないから、気が休まらない。うちの村はもっとずっと小規模なポンプだけど、気分の上では全く同じで気が休まらない。早く梅雨明け宣言を聞きたいもんだ。

アメリカ人はブロッコリーが嫌い?

2013年06月29日 | 酒、食


 本日のメインディッシュはハンバーグ。一から作って上手く出来た例しがない。たぶんポイントがずれているんだろう、ということでハンバーグの素のお世話になった。けど、やっぱり専門店の味にはほど遠いな。

 ハンバーグの添え物の定番といえばピクルス、というわけでミニキュウリを栽培しているんだけど、本場のは日本のキュウリと同じなのかなぁ。もう一つの定番はブロッコリーだろうか。
「アメリカの子どもたちは、栄養が豊かだということでブロッコリーを嫌というほど食べさせられる。だから大人になったらブロッコリーが大嫌いになっているんだ」と、英会話クラブの講師は宣う。

 一般論なのか、それとも彼の個人的な意見かどうかは分からないけど、あり得ることだと思う。麦飯ばかり食わされ、大人になったら白いご飯しか受け付けなくなった、と語る人は少なくない。ぼくも子どもの頃は麦飯を食ったけど、今じゃ静岡名物とろろ汁を食いたくてわざわざ麦飯を炊くし、タイ米を大枚はたいてネット購入する。子どもの頃にタイ米を食べた世代は嫌がるみたいだけど。

 それにしても、かなり薄くして真ん中をへこませたはずだったのに、焼き上がってみるとハンバーグというより肉団子じゃないか。ハンバーグの素に書かれてあったレシピ通りに作ったのに、ジューシーな感じはない。たぶん市販のものは相当ラードが入っていると見た。

 餃子と獅子頭で培ったノウハウを活かし、次回からは自力で味付けをしよう。日本で売られている加工食品って、美味しいんだけど体に良くないというか、自分の体に合わない気がする。ぶっちゃけ、通風に悪い気がする。面倒でも自分で作るしかないか。

拝石は表現の場だ!

2013年06月28日 | 暮らしの落とし穴


 今朝の新聞折り込みを何気なく開いて、あっと声を上げてしまった。それは地元の石屋さんが出した墓石の広告だったけど、墓石にブロンズ像がはめ込まれている。
 都会の墓所なら驚くことではないけど、万事にコンサバな当地にあってこれは珍しい。いや、驚いたのはそこではなく、ブロンズ像の作者がちょっとした有名人だったから。



 名前が書かれていたので間違いないんだけど、名前を見なくても作風で誰の手によるものかはすぐに分かった。やってくれたぜ! 
 何度もいうけど、当地は非常に保守的で内向きな土地柄だ。地中海的気候風土に育まれて人心は大らかではあるけど、道徳の規準を、宗教などの教えに求めているというより、他人様から後ろ指を指されないか、という所に重きを置いている。法律は守るべき最低ラインの道徳であるが、当地では他人様の目が法律よりも重要視される、といえば、それは言い過ぎか。

 であるから、日頃より後ろ指を指されることに慣れているぼくですら、こういう墓石は建立できない。
 この墓石を見学に行きたい、いや墓参りに行きたい。ご両親を相次いで亡くされた悼みというより、その裏側にあるかも知れない葛藤のようなものが伝わって来る凄みのあるブロンズ像。モデルは作者のご尊顔に違いないのだが、エポックメイキングなこの拝石の実物を是非とも見てみたい。

餃子の他流試合を前に

2013年06月27日 | 酒、食
 ズッキーニの餃子が違和感なかったのは新鮮な驚きだったけど、今日はキャベツと青梗菜の餃子を作ってみた。例によってコンソメスープの素と醤油というシンプルな味付けだけど、市販の餃子より美味しい。小細工をしなくても、コンソメと醤油だけで十分なんだね。

 塩麹を使ったこともあるし味噌を使ったこともあるけど、もしかしたら塩だけでもどうにかなるのが餃子なのかも知れない。包み方は相変わらず下手だけど、心髄というのが分かってきた気がする。特に、ニンニクは必ずしも必要じゃないって理解できた。バトルの前にこれだから、他流試合ってのは企画してみるもんだね。

ズッキーニ餃子で勝負だ!

2013年06月26日 | 酒、食
 ズッキーニをどうしたものか……クックパッドも参考にさせてもらったけど、ピンと来るレシピが見つからなかった。基本、飲むための肴作りなので、グラタンとかは作る気になれないんだ。
 昨夜糠に漬けておいたズッキーニを今朝食べてみると、悪くない! というより、水ナスのようなサクサク感がイイッ! 細いやつを二本漬けたが、あの丸っこいやつはどうすべきか。

 会う人ごとにズッキーニの調理法を聞くけど、イマイチ良く分からないのも当然で、地元のスーパーに売っていないのだ。考えあぐねた末に、餃子かい。このところ餃子ばかり作っているのは、近く餃子対決があるから。
 来月の送別会は何料理をメインにする? みたいな会話の中で、「アーティチョークのオイル漬けは提供するけど、ぼくは餃子くらいしか作れないよ」と発言したら、それでいこうと決定。

「あなたはキャベツ派、とれとも白菜派?」と聞かれ、絶対にキャベツだと答えたら、「相手は絶対に白菜だと答える。野菜を刻むのに、ぼくはフードプロセッサ派だけど、相手は包丁で白菜の繊維を壊さないように刻む派と答える。
 種が出来たら冷蔵庫で休ませるぼくに対し、直ぐに包むという。包むときに水を使わないぼくだけど、敵は水を使うらしい。焼き方は油を使わずに焼き始め、最後に油をかけるぼくに対し、やつは最初に油を引くのがセオリーだと主張する。

 二人とも美味しい餃子という共通の頂きを目指しながら、ことごとく対立するのは、餃子のバリエーションの豊かさを証明しているんだろう。「そっちがその気なら、やってやろうじゃないか」となったのも自然な成り行きだろう。

 今回はズッキーニ200グラム、キャベツ150グラム、豚挽肉170グラムの割合で、紹興酒大さじ1杯、醤油大さじ2杯、コンソメスープ小1個、ショウガとネギのおろし少々。これで30個を包んだけど、敵がニンニク入れない派なので、今回はぼくも使わなかった。ズッキーニの香りをニンニクが消してしまわないようにする意味でもね。

 さて肝腎の味だけど、予想に反して、美味しかった! 5分程度のややレアで焼いたときはズッキーニが入っていると分かる人がいるかも知れない。でも8分ほどかけて焼いたら、キャベツなのか白菜なのかすら分からないし、ましてやズッキーニ入りとは分析できないと思う。
 ズッキーニがこんなに餃子に合うとは思わなかった。これならズッキーニ入り餃子で勝負に挑んでみようと目論んでいるんだけど、同じ重さならキャベツの方が安いんだよねぇ……。

無農薬農法というより、放ったらかし農法じゃないか

2013年06月25日 | 暮らしの落とし穴


 これが、ズッキーニだってぇ? 細い方はうちの放ったらかし農法で育てたミニキュウリ。比較の対象が間違っているようにも思えるけど、ミニキュウリと大差ない長さと米ナスのような丸み。こんなズッキーって、有りなの?



 無農薬農法の現場に赴いたところ、見たこともないおどろおどろしい植物が生い茂っている。聞けばズッキーニというじゃないか。その葉っぱの大きさや茎がのたうち回る様は、店頭に見かける端正な姿のズッキーニからは想像も出来ない凄まじさだ。アーティチョークもだけど、こういう野菜に囲まれて育てばこそのガウディー様式じゃなかろうか。

 ジャガイモの収穫を手伝った。無農薬農法ということだけど、ぼくに輪をかけた放ったらかし農法じゃないか。1日がかりで120kgくらい収穫したろうか。そして、同じくらいだけ捨てた。虫食いがあったり青かったりと、売り物にはならないものが非常に多かった。

 傷物を捨てていると、食えるのに、もったいないなぁ、という憂いが収穫の手を重くする。もし料理好きなおばちゃんたちを集め、傷物はただであげるから収穫を手伝って、と依頼すればポテトチップスでも作るために頑張ってくれるんじゃないか。そういう手を考えたくなるくらい歩留まりが悪かった。

 アーティチョークも無農薬で栽培してくれないかな。確かに下処理の面倒なハーブだけど、手をかけただけの見返りはあると思う。てか、個人的にそう思う。

今日の会議はパス!

2013年06月24日 | 暮らしの落とし穴
 1日に二つも三つも会議が入っては堪らんよ。それ自体はどうってことないものでも、指定の時間にそこに居ないといけないってのがねぇ。中途半端に時間が空いたからといって、気が急いて結局何も出来ないケースがほとんど。それに、どの会議もメンバーと内容がかぶっているので、今日は一つの会議を、パス!

 明日から忙しくなる。コルホーズ農法と托卵農法を組み合わせた新しい農法を展開するための下地作りを始めようと思う。結果を早く見たいぼくのような人間に、2年先3年先の結実を期待すりょうな農業が向いているとは思えないけど、新しいやり方なら最初は自分自身の手で切り開くしかなかろう。

ビワのジャムとビワ種酒

2013年06月23日 | 酒、食


 旧暦5月15日の本日は氏神様の祭礼。宮司さんに来ていただき、祝詞を上げた後直会(なおらい)と称してお豆さんと日本酒をいただく。昔の人が考えたコミュニケーションの一つで、なぜ今日かというと、一年で最も月が大きく見える日だから。今宵は梅雨空で月を愛でることは出来なかったけど、気持ちの上では大満月ということで。

 枇杷をたくさんいただいたので果肉の部分はジャムにした。色が暗いのはサトウキビ砂糖を使ったから。バカバカバカ! 酸化したような色合いにがっくり。でも、ジャムに興味はなく、枇杷の種が欲しかった。
 枇杷の種というのは生で噛んでみても強い香りは無いが、焼酎に漬けて(たぶんエキスを抽出するのに砂糖が必要)半年もすると、こ、これは咳止めシロップか? という香りが素晴らしい。矯味剤として使われる杏仁水と非常に良く似た香りで、つまり杏仁豆腐の香りが堪らない。

 ジャムは粘りが出ず、失敗だろうな。びわ種酒は、半年待たないと結果が分からない。前に漬けた梅干しは、ようやく梅酢が出てきた。ラッキョウは漬けなかったけど、昔の人はこうやって色んな食品を自力で作っていたんだね。
 秋には味噌を仕込むつもりだけど、母は普通にやっていた。今はもう出来ないし、レシピを聞いても分からない。でも味噌は何度か仕込んだことがあるので、やれると思う。当たり前に、やれると思う。

アーティチョークが咲いたよ

2013年06月22日 | 酒、食


 アーティチョークの普及活動に力を入れている、というより「托卵農法」とか「コルホーズ農法」なんだけど、受け入れてくれる場合と拒絶される場合が両極端だ。後者はぼくの人徳不足が大いに関係しているんだろうけど、前者は「えっ何それ、欲しい欲しい」という能動的な反応で、もしかしたら「とりあえず貰ってから考えよう」ということかな。

 アーティチョークは野菜だと思っているけど、観賞用の花だと思っている人も多くて、ぼくとしても確認のために仲間のを収穫しないで一部を残しておいた。ご覧の通り紫色の雄しべが普通のアザミと同じく美しいが、でかい!
 美しさという点ではカルドンに軍配が上がると思う。アーティチョークの原生種らしいけど、トゲトゲして人を寄せ付けない風情に胸キュンだ。

 アーティチョークのオイル漬けをしながら思うには、筍をオイル漬けにしたらどうなんだろうということ。たとえば根曲がり竹という筍だけど、鯖の水煮缶と信州味噌で味付けるらしいが、長野県では今が旬なのだとか。
 アーティチョークが、めちゃめちゃ美味しいと主張するつもりはない。日本人には美味しさが分かりづらい食材なのだと思う。いや、日本人としては調理法に抵抗があるんじゃないかな、やたらゴミが出るんだよ!

創作仲間の作品がNHKで朗読されている

2013年06月21日 | 童話
 創作仲間の作品がNHKラジヲで朗読されている、という情報が寄せられたので、NHK鳥取放送局鳥取文芸館のホームページに行ってみた。
 ふむふむ、しかしストリーミング再生なんてこのところお世話になってなかった、というか設定を変更していたのですんなり聞くことが出来なかった。

 設定を変更して聞いてみると、おおやっぱり梶川洋一郎氏の作品だ! オーソドックスな文体とストーリー展開のテクニックもさることながら、登場人物の心情描写の面白さは、いつもながら上手い。小説というのは人間を描くもんなんだよな、と今更ながら納得させられる。
 かなりな入選歴のある方なので、ご自身作品集だけで一冊の本が出来上がるんじゃないかな。自身の作品をアナウンサーに朗読してもらえるって、うらやましいな。自分もいつの日にかと思うけど、書かなきゃ始まらん!

 ちなみに、asxストリーミングのダウンロードはGetASFStreamというソフトで可能です。