らんかみち

童話から老話まで

イチローとサンダースおじさん

2015年01月30日 | 暮らしの落とし穴
 イチロー選手が移籍することに決まったマーリンズの名前は、ヘミングウェイの「老人と海」にちなんだものらしい。Marlinはカジキマグロのことで、老人が三日三晩かけてマーリンの大物を釣り上げる話。

 じゃあ、第二次大戦中に航空機に搭載され最も成功したマーリン・エンジンもカジキのことかなと調べると、それはMerlinと綴り、鷹の一種であるらしい。そりゃそうか、飛行機のエンジンに魚の名前を付けるなんて縁起でもないわな。

 ケンタッキー・コロネルというバーボンウィスキーがあるけど、う~ん、テネシーウィスキーのような差別化はされていないので、よくあるバーボンとしか思い出せない。コロネルとは、チキンで有名なカーネル・サンダースさんのカーネルと同じでColonelとつづり、ケンタッキー州名誉市民、というようなことらしい。
 
 母のことでクリニックの院長に相談していたんだけど、今日その回答を聞きに行った。先生は「これはコロネルという過敏性腸症候群の薬で常備しているんだけど、あなたのいう症状に効くと思ってなかったんよ」とおっしゃる。
「colonというのは医学用語で結腸のことね。つまりお腹の弱い人の整腸剤と思ってくれていいよ」ともおっしゃる。
 カーネルおじさんって、お腹が弱いようには見えんもんなぁ、まさか整腸剤の名前に使われているとは! 

 コロネルを使ってみるかどうか少し考えてみたけど、見送った。加齢によって肛門が緩くなってきているだけで、母は病気じゃない。副作用のリスクを負ってまで毎食後に薬を飲ませることはない。そんなことするくらいなら、汚れた下着を洗うほうが手間も知れているし、ぼくの精神衛生にも良いと思うんよ。

牡蠣のベターハーフ

2015年01月29日 | 酒、食
                  

 性懲りもなく牡蠣のオリーブオイル漬けにトライ。前回はオイスターソースを切らして不本意なできだった。といっても決して食えないというわけではなく、いや実に美味しかった。

 今回はオイスターソースはぬかりなく用意したけど、冷凍牡蠣を解凍するときにエキスが抜けてしまった! オイスターソースがそれを補えたかどうか食べてみたけど、まだオイルと馴染んでなくて……。

 オリーブオイルを使っているのでイタリアンかスパニッシュのイメージがあり、チリ産の白ワインを買ってはみたけど、むしろ日本酒の方が合うような気がする。山口県の日本酒「獺祭」なら白ワインと日本酒の良いとこ取りって味わいなので、もしかしたらベターハーフなんだろうか。

錦織じゃなくて、にしこくん

2015年01月28日 | 暮らしの落とし穴
 つかのまの夢を見せてくれた錦織選手に礼を言いたい。錦織と書いたら、うちの田舎では「にしきおり」で、その昔はキックボクサー活躍していた。準々決勝で負けてしまったけど、ディフェンディング・チャンピオンである相手も強かったな。
 それで思い出したけど、この前書いた段ボール箱を被ったキャラは「にしこくん」だったんだね。

焼酎のみの作法

2015年01月27日 | 暮らしの落とし穴
 今日は暖かかったけど、ブリ大根を作ったので泡盛のお湯割りを飲んでみた。泡盛はインディカ米の焼酎。タイ米は「香り米」という肩書きで売られているくらいだから焼酎になっても、芋焼酎と肩を並べて香り豊かな焼酎だ。

 ぼくは焼酎はではないけど、関西方面に住んでいたころに時々顔を出した居酒屋は若いマスターが焼酎党だったので、そこでは必ず焼酎を飲まされた。
 マスター曰く、水割りは3日前に作って置くのが最も美味しいらし。3日前に作ったのと、今作ったのを飲み比べてみたら、う~ん確かに水と焼酎の馴染み具合に違いがある。

 お湯割りはというと、まず湯飲みに熱湯を入れてから焼酎を注ぐのだという。逆にすると、アルコールが立って荒々しい風味になるという。両方を飲み比べてみると、確かにそうかもしれないと感心した。
 
 マスターは年下だったけど、世界中を放浪して色んな体験をしていたから、酒についてもまるで兄貴のように教えを請うたもんだ。試飲させてくれる焼酎は全て只で、良い店を見つけたねよ、と飲み仲間を誘って何度も訪れたもんだ。
 
 ところがある夜に行くとマスターがいない。マスターはどうしたのか中年のママさんに聞くと、「息子のこと? あいつは口ばっかりで仕事しないから、クビにしたの」という。
 ママさんは美人だったと思うけど、酒飲みの客とっては酒飲みのマスターの方が良い。だって酒を飲みに行くんだから。

イワナの骨酒

2015年01月26日 | 酒、食
 毎年この時期になると思い出し、もう一度飲みたいと願って叶わないのがイワナの骨酒。雪深い五箇山の旅館で出されたのは、イワナの干物を炙って浅い鉢に入れ、熱々の日本酒を注いだあと、みんなで回し飲みするスタイルだった。

 最初は熱いので少し飲んで次に回すけど、2巡目、3巡目になると焦げたイワナの風味が酒に溶けて旨くなる。でもそれがどんな味だったか、フグのひれ酒より美味しかったか、実は良く思い出せない。だからもう一度飲んでみたい。