らんかみち

童話から老話まで

童話塾に向けて

2015年08月27日 | 童話
「美人がいっぱい来るよ」とそそのかされて申し込んだ童話塾。新作を書いて臨もうと思ったけど精神的な余裕がなく、旧作の在庫整理みたいな格好で対応した。

 それにしても5枚作品を23部印刷するのに時間がかかったのはプリンタがボロだとして、24作品を合評するとなると、いったいどれほどの時間が必要なんだろう。合宿みたいに朝から晩までミッチリやるということかいな!

 金は振り込んだし作品も無事に事務局に届いたらしいので、もはや逃げるわけにはいかない。問題は、一泊できる時間的余裕があるかどうか。そのための手は打っているんだけど。

目の見えない子ねこ どろっぷ

2015年06月30日 | 童話
                

 お師匠さまがノンフィクションを上梓なさったそうで、「目のみえない子ねこのと暮らすことで、引っ込み思案だったつぐみが成長していく物語です」なんだそうな。

 先日マッサージしてくれた按摩さんは、たぶん極めて狭い視野で光は見えているんだろうと思う。それでもギターを弾くし、ヘルパーさんに頼りながらも一人で生活している。片方の聴力が落ちただけでも恐怖なのに、中途失明した人の絶望感は想像を超えて大きいと思う。

 犬や猫はもともと視力は良くなく、嗅覚に頼って生きているのだろう。飼い猫の場合は敵に襲われることもないわけだから十分にやっていけそうな気もするけど、いったいどんな内容なのか読んでみたい。

童話向きの頭

2015年05月31日 | 童話
 今年もなんとか童話賞に応募した。実質1日で書いたのでろくなもんじゃないけど、施餓鬼供養みたいな年中行事って位置づけになったのかなあ。しばらく書いてなかったので書き始めるまでに思いのほか時間がかかった。たまにいつもと違う頭を使ったら疲れたよ。

「まれ」に物申したい

2015年04月21日 | 童話
 連続テレビ小説「まれ」って、「あまちゃん」の既視感がちらつくなぁ。朝ドラが地域おこしの一翼を担っている、ていうか直結しているのは地元もありがたいだろうし、観ている方も啓蒙される。でもそういうこととは一線を画した、骨太のドラマが観たいんだよねぇ。

「まれ」の登場人物はキャラが立っていて、ややもするとだれが主人公なのか分からなくなる。大泉さんの駄目パパぶりは嵌り役だと思うし、塩作りの祖父ちゃんが素晴らしい味を醸し出している。古風で非効率な塩田に固執する頑固爺さん、あの俳優さん意外に考えられんよ。

 ぼくは大泉さんが主役でも良いと思うな。駄目パパのせいで娘が東京に出てしまい、そこで騙された娘は人生の階段を踏み外してしまう。後悔するパパは改心して爺さん亡き後の塩田を継いで「塩道」に邁進するようになる。それを見た田中裕子さん扮する奥さんに道ならぬ恋の感情が芽生え……。

 朝ドラ史上初の老いらくの恋を扱ったドラマとして物語は急展開し、裕子さんと大泉さんの濃厚なラブシーンが物議を醸すほどの大人気。おお、いくらアラ還といえども田中裕子さんのラブシーンなら観てみたいぞ!

 まあ、なんというか、自分でストーリーを改変したくなるほど魅力的な俳優さんが演じているってことなんだろう。でも別の味方をすれば今の主人公に魅力を感じないということ。「マッサン」のエリーと比べてはいけないんだろうけどね。

これもまた花燃ゆかな

2015年02月15日 | 童話
たいていの町にはカルチャースクールがあり、文章教室とか自分史を書く教室とかが人気を博している……らしい。遺言を書く教室ってのはないかもしれないけど……えっ、あるの? 遺産相続にからんだトラブルを避けるために、終活の一環として遺書を書く教室ってのは、実際にあるんだそうな。

 それはともかく、本格的な作家を目指す人のための創作教室ってのは、政令指定都市くらいにしかないんじゃないかな。広島だって数年前にでき、そこで育った塾生たちの一部がやがてプロとなり、ついには自分たちで塾を開いたっていうんだから「花燃ゆ」だよね!

あまのがわ2014年号

2015年02月10日 | 童話
                

 広島の同人誌「あまのがわ」をいただいた。2014年号は製本と印刷のクオリティーが高いこともさることながら、一部を読んだだけでも内容の濃さがうかがえる。そりゃそうだ、プロ作家を輩出している同人誌だもんな。通巻11号というとこだから、10年間も熱意を持ち続けることができたら、ここまで立派に人も本も成長するんだね。

寅さんのテンプレート

2015年02月07日 | 童話
「男はつらいよ」はTVでだいたい観たと思うけど、出来不出来ってあるなぁ。寅さんが「とらや」に帰ってきて一騒動起こす。とらやを飛び出した寅さんは運命の女性と出会って片思いになる。けど、その女性には思いを寄せる人がいて、寅さんは敢え無く失恋。
 お決まりのテンプレートだから観る者は安心するわけで、思想、信条、宗教といったパーソナルな障害を乗り越えているところがすごい。

傍若無人な合評

2015年01月16日 | 童話
 小説入選の実績が多々ある先輩作品に、失礼を承知でこれでもかというほどの赤ペンを入れてしまった。
 もちろん嫌がらせではなく、お師匠さまの「合評は作品を育てるためにするもの。慈愛をもって深く厳しく惜しみなく」という教えの下にしている、愛の裏返しみたいな狼藉。同じ釜の飯を食った兄弟弟子なら理解してくれるはずだ。

 長年亘って小説を書いてきても、視点のぶれというのは文章に問題がないからこそ気付きづらいということもある。思い入れがあって、作者自身には捨てられない表現もある。読者によっては全く印象の異なる表現を、個人的な思い込みで書いてしまうこと、たとえば方言を地の文に使ってしまったりなんてエラーもある。もっと難しいのは、シーンで書くということ。これがぼくもなかなかできない。

 自分にはできないこともどっさり指摘したけど、お師匠さま曰く「自分のことは棚に上げて構わない」のだから、合評で他人の意見を聞かない手は無い。
 あの作品が入選したら、そりゃあんた、ぼくのおかげよ。で、落選したら、そりゃあ作者のせいでしょ!

触発される新作

2015年01月15日 | 童話
 創作仲間、というより先輩から新作が送られてきた。10枚ほどの作品だけど、いつもながらの作風で興味深い。400字詰め原稿用紙25枚で、しっかりと短編小説になっている。

 主人公は小学生だけど、大人に読ませるため、子ども目線で書いていながら大人の表現を使っている。独自のテム・プレートを確立していないと難しい手法だと思う。
 インスパイアされるよなぁ、「お前も、ちゃんと書けよ」とケツぅ叩いてくれてんだよなぁ!

新しい物語の作り方

2015年01月10日 | 童話
 スマホに入れている英語ソフトはなかなかの出来で、デュオリンゴは基礎的な文法から教えてくれる。毎日「勉強の時間だよ」とケツを叩かれるので、重い腰を上げることもしばしば。
 えいぽんたんの方はゲーム感覚で気楽に遊べるのが良い。待ち時間にちょいと遊ぶだけで勉強したような気分になるし、単語を忘れてしまうのを防止できる。課金されるのを覚悟するなら、本格的に勉強できるみたい。

 こんな良くできたソフトがあるなら、童話を書くソフトもあると良いな、そんなことを夢想していたら、本当にあるんだそうな。テーマを決めて梗概を設定し、エピソードを入力したら自動的に結末まで文章をつなげてくれるという。
 そんな作品が人を感動させられるのかなぁ、と眉につばを付けながら考えているけど、出来の悪いテレビドラマなんか観ていたら、これぞソフトが作っているんだ、と思うときもある。

 なんのCMだったか、桃太郎と金太郎、浦島太郎の三人が物語について話している。金太郎が浦島と桃太郎に「お二人ともストーリーがメジャーですよ」と、彼にストーリーがないことで自虐的になっている。そこで二人は「じゃあ新しい話を作ろうよ!」と金太郎を励ます。
 そういや金太郎はキャラが立っているけど、桃太郎や浦島太郎のように後の定型になるような物語がない。そこで金太郎を新しい英雄に育てようと……そうか、auのCMだったのか!