らんかみち

童話から老話まで

万引きを見た気の国会中継

2011年02月28日 | 暮らしの落とし穴
 朝日新聞の文字が大きくなるらしい。メガネなしでも読めそうで、それは嬉しいことなんだけど、昔の文字の小さいこと。昔の人は目が良かったのかな? 
 気になるのは、文字が大きくなったら記事の量が減るんじゃないかってこと。昔の新聞に比べて広告だらけになった気がするし、紙面を増やすとは書いてないし、つまり上げ底?

 地元のスーパーの総菜売り場に寄ると、な~んかねぇこれで298円? みたいな品が多くなって食指が動きません。新しい総菜の開発はしてるみたいだけど、1年前に比べると上げ底じゃないまでも量が明らかに少ない。
「新規出店して、そっちにコストがかかっているらしいよ」と、事情通から聞いたけど、閉鎖した店舗もあるようです。業界も大変なんだろうな。

「事件は現場で起きている」とコイケダさん(万引きGメン)は憤慨なさっておいでですが、事件が起きているよと、あなたが配置されとるんでしょうが、みたいに突っ込みを入れながら彼女の捕り物控えを読んでおります。
 島のスーパーにコイケダさん(全ての万引きGメンをそう呼んでいる)が配置されているかどうか知りませんが、事情通によると万引き被害も少なくないらしい。国道沿いなので、休日になると旅の恥をかき捨てて通過する人が多いというのですが、本当のことかどうか?

 テレビでは京大入試で起きたカンニングのニュースを延々と解説していて、出演者は新聞記事に出ていたようなことをコメントなさってました。もしかしたらニュース番組じゃなくて、あれはバラエティー番組だったのかも知れませんが、世の中の全てが薄っぺらくなったような気がして仕方ない。目の前で万引きを目撃してしまった気分になったのは、国会中継を観ていたからだけじゃない、と思う。

夜ツバキ ファサリと落ちて 友の顔

2011年02月27日 | 酒、食
 島おこし組の盃事に出席しました、といっても学習塾を借りての単なる打ち合わせ会ですな。組長は飲まないので、塾長と二人してガブガブやっておりましたところ、おっと日付が変わりそうじゃないか。
 前回の轍を踏んではならじと、早めに切り上げて歩いたんですが、夜道のこととて、すってんころりん、すってんころりん。

 朝目覚めたらセーターを着たままじゃないですか。し、しかも白いセーターのお腹あたりに、血、血、血ぃ~! いや良く見たら赤ワインのこぼれた感じで、どうやら帰り着いてからワインを軽く一杯やってこぼしたのだと、飲み残しのグラスから判明。転んだ記憶はあっても、最後の記憶は飛んでおりました。

「強がりが 酒に転んで 回り見る」と詠んだのはぼくの友人。将棋の升田幸三 実力制第4代名人の「強がりが 雪に転んで 回り見る」にあやかったものです。
 升田先生の句を彼に教えたのはぼくですが、彼が酒を飲んで転んだとき、あの句が真っ先に脳裏によぎったと、かさぶただらけの顔で述懐してました。ぼくも帰路で転んだとき、「強がりが……」と真っ先に脳裏によぎり、今は亡き友を偲んで笑ってしまいました。
 

友だちのカダフィー大佐

2011年02月25日 | 暮らしの落とし穴
 リビア情勢が日本のメディアに取り上げられるにつけ、日本の民主党内抗争を思わせる。リビア軍も傭兵側も反体制側に寝返ってカダフィー大佐を包囲していく様は、まるで民主党の小沢派が菅首相を追い落とそうとしているのに似ている。だが、ぼくの気持ちの中では、菅さんはもう既に過去の人のように思えるし、カダフィ大佐もずっと昔に死んだ人なのだ。

 大阪に住んで毎夜のように場末の飲み屋に通っていたころ、20歳くらい年上のおっさんと知り合いになり、誰かに似ているな……そうだ、カダフィ大佐に似ているんだ!
 パンチパーマをかけ、苦み走った男臭さはチャールズブロンソンというより、カダフィー大佐の崩れた感じだった。

 彼、カダフィーとは一泊旅行もしたほどぼくは仲が良かった。彼の財布には常に100万円が入っていて、支払いするときは周囲の客に札束を見せびらかしていた。
「これか、これは見せ金よ。飲み屋の女をだますときの」
 手が切れるような新札は入ってなく、端っこがすり減った万札が鮨詰めになっていたが、ホステスには効果的らしかった。

 金と女の自慢話が多くて鼻持ちならない人だったから、女は多かったけど友だちは少なかったと思う。彼が実は人情味があって義理堅い人物であることを知っている人も少なかった。
 一匹狼の高利貸しだったから、取りっぱぐれのない相手に低利で貸し付けていたから、それはそれで重宝されていたと思う。

 しかしある日、「カダフィーのやつ、とうとうやられよった!」と、同じ飲み屋の常連客が新聞記事を指して言った。
「堺市の◯◯さんが路上で男に刺されて死亡」という記事を読んで、◯◯さんがカダフィー大佐の本名であると気がつくのに少し時間がかかった。借金の取り立てを巡ってのいざこざの末のことらしい。
 驚きはしたけど涙も出なかったのは、いつかこんな日が来ると予期していたからだろうか。

 さて本物のカダフィー大佐だが、あんな往生際の悪い男が国家元首を気取っていたのか、と失望する。どうせ殺されるなら国民を道連れにしてやろうという腹か、それとも本気で権勢を維持できると考えているのだろうか。
 今にして思えば、堺のカダフィーもリビアのカダフィーも、女と金の多寡に違いはありこそすれ、本質に違いは無いのだろう。40年に亘って虐げられ耐えてきたリビア国民の、ポスト、カダフィー大佐に幸いあれ。

永仁の壺実験

2011年02月24日 | 陶芸
 1960年に発覚した永仁の壺事件(えいにんのつぼじけん)は、名工と謳われた加藤唐九郎氏による贋作事件。重要文化財に指定されていたものが現代の贋作であったということで、陶芸界のみならず世間の耳目を集めた大スキャンダルに発展したそうです。
 その壺、写真を勝手に貼り付けることはしませんが、一見すると作るのが非常に難しそうです。挑戦のし甲斐はあるんですが、やってみたら写真のような駄作しか挽けませんでした。

 もちろん生乾燥してから削って「永仁」に近づけるつもりでしたが、「削るに値せず」と、我が陶芸クラブの鑑定家であらせられる要釉斎先生の指弾を受け、半分に切断して出来具合を確認しました。その結果、削っても良かったかな。
 本当は全く削らずに「永仁」を作りたいんですが、「それは不可能じゃ」と要釉斎先生の宣うのもごもっとも。Youtubeで探しても、ろくろで「永仁」を作っている動画は見つからないのです。

 陶芸公募展を実施するんですが、スタッフであるぼくは応募できません、もしできたとしても入選はせんでしょう。まだ半年先のことだけど、クラブの皆さんに頼まれた大皿を作るだけで精一杯の状況で、自分の壺を作ったら駄目出しを食らう始末。
 そうそう、ヤフーオークションで永仁の壺を検索したところ、あらら、2580円から8000円くらいで、とても良くできた贋作の贋作が売られているじゃありませんか。なんかねぇ、作る意欲が急激に減退したような……。

萌えキャラに、犬と思えば、萌えんのぅ

2011年02月23日 | 暮らしの落とし穴
 問題その1:愛媛県を動物に例えるなら、どんな姿形でしょうか。
 問題その2:うちの島を動物に例えるなら、どんな姿形でしょうか。

 答えは、どちらも犬が走っている姿です。ま、人によってはライオンの走っている姿に見えるかも知れませんが、とりあえず犬ってことにしとかないと、今日の話は先に進まんのです。



 上図は愛媛県です。ピンとしっぽが伸び、前足と後ろ足に躍動感がありますよね。



 こちらはうちの島です。赤い丸は島四国八十八か所の位置を示しているんですが、全て消して目玉を一つ描けば完璧かと思います。

 ゆるキャラの次は萌えキャラじゃないかってんで、「ゆるキャラついでに萌えキャラも描いてくれ」とは頼めません。ゆるキャラの作者はその道のプロなので、「人の才能と時間は無料じゃない」と怒られそう。仕方ないのでぼくが描いてみました。

 先に申し上げたように愛媛県もうちの島も犬の形だから、モチーフは犬。それもラブラドール・レトリーバーとし、衣装はハートをイメージしてみました。顔はどっかで見た感じで、かわいいっちゃ可愛いけど、イマイチ萌えんのぅ。。。

 それにしても、愛媛県とうちの島が犬に似ているのを知らない島民は結構いるんですね。「犬の走る姿」はぼくの思い込みじゃないと信じてますが、だとしても犬を題材にしちゃダメってことだろうか……。

NZの被災で思い出したこと

2011年02月22日 | 暮らしの落とし穴
 リビアも非道いことになっているようですが、ニュージーランド地震の映像が生々しくて、なにやってんだ早く逃げろ! とテレビに向かって叫んでしまいました。あの現場で地震にも動じずに撮影したカメラマン、神!

 NZには行ったことないけど、清潔感のある町並みが崩壊していくのは見るに忍びない。しかもあの下に人がいる可能性もあるというんだからやりきれない。阪神大震災の数日後に現場を訪れた記憶がよみがえり、足が地に着かない心持ちです。

 30年ほど前だったか、新幹線の車中でNZから来た女の子と知り合いました。あのとき撮影したソーニャちゃんの写真は、今見ても非常に可愛い。お母さんが日本人とのことで、片言の日本語を話すことが出来、マオリ族のお守り(航空会社のオマケ)をくれたのを思い出します。

 住所を教えてもらい、つたない英語をしたためた手紙を出したけど返信はありませんでした。きっとぼくの英語が理解不能だったのだろうと想像します。
 彼女のことを思い出したのが地震のニュースだったとは皮肉ですが、お守りはまだ持ってます。今はもう40半ばの、でっぷりと肥えたおばちゃんになっているであろう彼女が被災していないことを、写真を見ながら祈ったのでした。

HOTEIのやきとり缶詰が天地逆な訳は

2011年02月21日 | 酒、食
 童話講座へと通うために買ったバイクも、とんぼ組を破門になって乗るシーンが無くなってしまい、バッテリー上がりの予感が。セルモーターを回してみたら一発で始動し、よっしゃーこのまま焼き鳥を買いに行くぞ、と今治市内へ向かいました。
 
 焼き鳥なんてスーパーに行けば売っているけど、ぼくが欲しいのはHOTEIのやきとり缶詰で、それも塩味なんです。最初は地元のスーパーで買っていたんですが、ぼくが全て買い尽くして今はタレ味しか置かなくなってしまいました。
 それならスーパーの外で焼いている「鉄兄ぃ」の店で買えばいいじゃないか、と言われそうで、実際その方が焼き鳥としては美味しいんです。でもぼくが食べたいのは缶詰の煮こごりに埋まっている鶏肉らしきものなんです。

 現在確認できている限りでは、HOTEIのやきとり缶詰は「タレ味、塩味、柚子こしょう味」の3種類があります。いずれ劣らぬドングリの背比べみたいなジャンクフードで、中でも塩味がぼく好みです。
 これらの缶詰、不思議なのは印刷が天地逆になっていること。つまり商品を棚に置くにはフタの側を下にするアブノーマルを甘受しなくてはいけないのです。ぼくはこのことをずっと気に病んでいたんですが、今日買った店はフタを上に置いており、やっと正常位に巡り会うことができました。

 正常位缶詰をゲットし、今しがたその缶詰を開けたところ「あっ、そういうことか!」と、一瞬で気に病んでいた謎が解けました。フタを上にして置かれていた缶詰には隙間があって内容量が少なく見えるだけでなく、フタの裏側には煮こごりの残滓がへばりついていたのです。
 そっかぁ、天地を逆に置いてこその缶詰だったんだなぁ、などと独りごちて安い日本酒をちびりちびりと飲む幸せ。これって金持ちには理解できんのだろうな、なんて、幸福満足度95パーセントのブータンに思いを馳せつつ、今宵は貧乏人冥利に尽きるってもんでさぁ。

バッハVSタルティーニ

2011年02月20日 | 暮らしの落とし穴
 一石二鳥や漁夫の利なんてのが大好きなぼくとしては、バッハとタルティーニを同時に聴けたら一粒で二度美味しいじゃないかと欲をかくわけですが、そんな垂涎ものの演奏を見つけました。
 バイオリニストの旧約聖書とも呼ばれるバッハの無伴奏バイオリンソナタ第一番アダージョと、タルティーニの悪魔のトリルの終楽章を組み合わせて演奏してます。

TVE es musica ANGEL´S TRILL Tartini vs Bach


 知らない人が聴いたらこういう曲なのかなと思うかも知れませんが、これ聖職者みたいに厳格だったというバッハが聴いたら化けて出てくるんじゃないかなあ。タルティーニは演奏家で音楽学者だったし、自分の曲がバッハの曲と抱き合わせにされているのを聴いたら泣くんじゃないかな。
 一挙両得のはずが、これじゃあ虻蜂取らずじゃないか。こんなの聴いていたら祟られそうでいかん。棚からぼた餅みたいな話は、そこら辺には転がっていないということでしょうか。

◯恥な付き合い方

2011年02月19日 | 暮らしの落とし穴
 友だちになりたくない人に限って「友だち付き合いしよう」と寄ってくるのはなぜだろう。昨年末に知り合った爺さんとは絶対に関わりたくないってのに、ぼくをたずねて来たんです。
「えっへっへぇ損長さんでっか、わてでんがな。さっそくやけど、悪いことして金もうけまひょや」みたいな物言いしながら、ひげ面をすり寄せてくる。個人的にも立場上も付き合いたくない人物の横綱!

 ぼくは初対面の人に自分自身のポテンシャルをひけらかす人間じゃないんですが、爺さんは何かを嗅ぎつけたらしく、ぼくの親戚を伴って来たので無下にも出来ません。バイタリティーのある人なので、もしかしたら思ったほど年寄りじゃないのだろうか。それはともかく、ストーカーというほどじゃないにしても、しつこいのには閉口しました。

 ようやくのことで爺さんを追い払ったと思った矢先、こんどは村人がやって来てゴチャゴチャ言うてくれます。問題を解決してくれということなんですが、何もかも損長に押しつけるなと言いたい。

 ゆるキャラを描いてテーマソングを作詞作曲してくれた人ほどじゃないけど、ぼくもマルチな男と言われることはあります。それはありますが、◯恥な失敗も結構やらかし来たし今後もしでかすと思えば、不愉快な人物とも付き合っていた方が安全なのだろいうか。いや、他人の能力や時間は只だと思っているような輩との関係は、やっぱ貸しを作るだけにしとこ。

ゆるキャラのテーマソング

2011年02月18日 | 暮らしの落とし穴
 ご当地ゆるキャラの制作を依頼していた方が、ゆるキャラのテーマソングまで作曲してくれました。メロディーラインのみ書いてくれているので、倉庫で眠りについているキー坊を叩き起こして伴奏を付けてみたんですが、初めての試みなので疲れました。

 まだまだ満足できないので今後も推敲を続けますが、物語を書くのと似ていて、こちらを立てればあちらが立たずの有様。完成したと思って通して弾いてみたら、物語を読み上げたときに似て穴だらけの上に面白くない。

 それにしても、ゆるキャラのみならずテーマソングまで作曲して下さって、どうやってお礼したら良いんだろう。報酬を受け取るような方じゃなさそうだから、こりゃあなんとしてもゆるキャラを世に出さないと!