らんかみち

童話から老話まで

防災なんてない、あるのは減災だけだ

2013年11月30日 | 暮らしの落とし穴
 防災士講習会の第1日目。おっさんしかいないのかと思っていたけど、おばちゃんもお姉ちゃんも少なくない。あぁなるほど、保育園とか介護施設などから派遣されているんだ。

 テキストは充実していたけど、講演の方は今まで聞いていたことばかり。図上演習DIG(Disaster Imagination Game)も経験済みなのでノープロブレム。だけど、この図上演習を地元に帰って指導しなさいといわれたら、ちょっと緊張するかなぁ。

 初対面の人たちが顔を合わせたときに、みなさんの緊張をほぐすために使うアイスブレイクというテクニックがあるそうな。ドラマ「ごちそうさん」に登場する「焼き氷」みたいなもんか。氷が溶けるように、家族間のわだかまりもいつかは解けるっていう象徴なんだね。

 明日もまた朝から講習会。何度も受講しているぼくらのレベルではやや物足りない感じではあるけど、防災士に求められているのは知識ではなく、意識なのだろう。
 地域にあって積極的に防災意識を啓発し、いざっていうときには出動してよねっていうボランティアの養成が目的なんだと思う。
「防災なんて、できやしないんだ。できるのは減災だけだ」という講師の締めくくりに納得!

防災士を目指して

2013年11月29日 | 暮らしの落とし穴
 防災士養成教本を全部読んでなんとかレポートも書いた。非常に疲れたけど、意外に面白かった。執筆者は何人もいるんだろうし、お役所的な章もあって読み飛ばしたところもあるけど、いくつかの章は防災への意欲と復興にかける熱意が伝わってきて、ぐいぐいと引き込まれた。

 よくある教本は、数字の羅列や統計の盛り込み過ぎで、学術的過ぎる表現や不完全な結論が見られたりする。たぶん、いろんなデーターを使い回して切り貼りしているから読む側が置いてきぼりにされた気分なるんじゃないかな。

 数字に裏付けられた統計がなくては信憑性を欠くわけだけど、ぼくらがそんな数字を知ったところで役に立てる場面はないよねっていいたくなる。今回の教本もデーターの裏付けはあって難解な部分もあるけど、主文が数字に依存していないので、読み飛ばしても罪の意識に苛まれることがない。

 明日からは教本に頼らない講習会が始まり、最後は試験がある。レポートには批判めいたことも書いたけど、なんとかなるんじゃないかなぁ。

防災ゲームってないのだろうか

2013年11月28日 | 暮らしの落とし穴


 お医者さんごっこのようなエロゲーじゃなく、サージェント・シミュレーターみたいなPCソフトを見たことがある。「患者の血圧が下がりました」、「心拍数が下がりました」みたいなロールプレイングゲームだったと思うけど、意外にリアルだった。

 防災士養成テキストは半分まで読んだ。思っていたより興味深い章もあって、ネットで検索をかけたりして脱線してしまう。たとえば図上演習の講ではHUGというゲームが解説されている。避難所・運営・ゲームという、まんまなネーミングだけど、PCソフトではない。設問をするコントローラーと、回答をするプレーヤーの間でやりとりする現実のロールプレイングゲームだ。

 ぼくが知らないだけかもしれないけど、PC上での防災ゲームというのもあって不思議じゃない。被災者に対して失礼、不謹慎という理由で世間に認知されていないのだろうか。
「何を備蓄しますか」とか、「震度5強の地震が起きました。あなたは最初に何をしますか」みたいな設問を図上演習でするのなら、スマホのゲームにしたらどうよ。
「災害には顔がある」といわれているそうで、ハザードの違いによって臨機応変に対応することが求められるという。だったら、膨大なデータをPC上で展開すればいいんじゃないかな。

 シミュレーション上で防災士としてのスキルがアップすればヒエラルキーもアップして管理者になれる。やがて避難所運営を任され、被災者の女性と恋に落ちて婚約する。
 しかし他の女性にも手を伸ばしていることが発覚し、三角関係がもつれ、ついには両方の女性から捨てられる。失意のうちに避難所運営の金に手を出して追放される。
 やがて失恋によるPTSDと逆恨みからストーカーとなり……あぁいかん、真面目なシュミレーターのはずが。いやそれくらいの展開がないと、暗くてやってられんか。

 写真は昨日買ったドイツ製のチェーンソー。スエーデン製のより質感が良い感じなのと、日本向けのマニュアルがついているのがうれしい。ハスクバーナのは、日本語でも書いてあるよ、という扱いだったから。これを使えるほど肩が治っていないのが哀しいねぇ。

防災士講習会とチェーンソー

2013年11月27日 | 暮らしの落とし穴
 やっと傷口がふさがった、けど「念のために抗生剤を続けて下さい」といわれ、風呂にジャブンとつかるの許可も下りなかった。撥水効果のあるテープを貼られ続けているので、患部だけを濡らさなかったら温まることはできる。というか、数日前から密かに浴槽につかっているけどね。

 怪我は一段落したけど、目の前の課題は防災士養成講座の前にテキストを読んでレポートを書かねばならないこと。ずるをしようと思えば「まとめ」の部分をアレンジすればいいんだけど、読まないと知らないことも多い。なにより、自治会のお金で自治会のための資格をもらうわけだから手抜きはできんのだ。

 大災害の発生が懸念されている昨今だからこそ、こういった講習会は受ける意義は大きい。何度も防災の講習会を受けてきたので、復習がすなわち予習なので難解ということもないしね。
 ただ、本を読んで知識を蓄えることも重要なんだけど、実地訓練をしてみないと発災に直面したとき、自分が役に立つのかって心配はある。

 ということで、本日チェーンソーを買った。防災図上訓練をしたときも、チェーンソーやアマチュア無線器を持っている人をチェックしたくらいだから、あればいざというときの助けになるだろう。小型のパワーショベルなんかもあればいうことないんだけど……そうだな、手を尽くしてみるか!

脱原発ビジネスは儲かる?

2013年11月26日 | 暮らしの落とし穴


 小泉元首相が脱原発に宗旨変えしたってんだから、時代も変わったもんだ。息子の進次郎氏の後押しと見る向きもあるようだけど、信念の人だからね、本気なんだろう。
 脱原発の難しいところは、電気料金が上がるからといわれているけど、原発ができる前の電気料金って、そんなに高かったんだろうか。よしんば高かったとして、それでも経済成長は成った。1ドルが360円だった時代に、輸入した油で火力発電しても成長できていたんだね。

 写真は最近できた1メガワットのソーラー発電施設。こういうのが島中にできて、中国電力さんは「もう買い取り能力の上限です」と、新規のソーラー発電に対しては認可されない見通しなんだとか。
 この1年でどんだけのメガソーラー設備ができたんだろ。個人宅や工場の屋根、ビジネスとして成立するなら、こんなに早く発電所ができるんだ!

手詰まりの月

2013年11月25日 | 暮らしの落とし穴
 まだ傷口がふさがらない。もうあと一息というところまではこぎつけているんだから「バンドエイドじゃいかんのですか、先生ぇ?」などと、ドクターをなじるつもりはないけど、愚痴の一つもこぼしたくなる。

 そんなことやっているうちに、処理すべき書類がどんどん溜まってきて、どうしたもんかのぅ。プライオリティーは考えているけど、期限が近いものというより、どれもこれもギリギリになってしまう。やっつけ仕事でどうにかなるものならけど……。

LUHICA『手鎖の月 short ver.』


 スーパーとかに行くたびに聴かされるこの曲、「手鎖の月」っていうのか。AKBとかで今をときめく○○さんのプロデュースなんだとか。テレビドラマの主題歌にもなっているって知らなかった。
 手鎖されて身動きの取れない恋の切なさを歌っているらしいけど、ぼくも今月は手鎖感があるなぁ。何もかもが手詰まりになって上手く行かない。今月は「手詰まりの月」と開き直ることにするか。

父の13回忌に思う

2013年11月24日 | 暮らしの落とし穴
 父の13回忌。あれから12年経ったってことだけど、なんかずっと昔の出来事のような気もするし、早かった気もする。当時はまだブログなんてなく、ホームページをボチボチ作り始めていたかな。
 4年ほど習ったピアノレッスンも、仕事が忙しくなってやめてしまった。ツェルニーの40番練習曲集でつまづいてたけど、続けていたら結構な腕前になっていたんじゃなかろうか。12年って、すごい時間だな。

 法事は菩提寺で姉と二人で終えた。母は参列するのが肉体的に厳しいというより、父が死んだという事実が曖昧になってきている感じがする。食材を用意して置いたら玉子焼きやおひたしくらいは作れるんだけど、どうしてだか一皿余計に出来上がる。不思議に思って、あるとき「父ちゃんは死んだよ」といったら、「ほう、そうか!」と驚いていた。

 12年前といえば、母は一人で父の病床につきっきりだった。フェリーやバスを乗り継いで病院通いしていたんだなぁ。それが今や自分の服ですらデタラメな着方をする。ぼくはといえば、椎間板ヘルニアを患ったかと思えば鎖骨を骨折。次の12年にぼくはどうなっているんだろう。いや、そうじゃない。何をやっているか、今から決めておかねばなるまい。同じ轍を踏まないように。

フィッシングメールより怖いのは

2013年11月23日 | 暮らしの落とし穴
『スクウェアエニックス』を名乗るフィッシングメールが続いていたけど、このたび『三菱東京UFJ銀行』に衣替えしたようだ。内容は全く進歩しておらず、相も変わらず奇妙な日本語で呼びかけている。



重要フラグ 三菱東京UFJ銀行ーー安全確認
送信者
【三菱東京UFJ銀行】 <f088824082@yahoo.com.tw>
宛先
halotonobu@live.jp
日時
2013年11月23日 07:32:10 [ ヘッダー表示 ]
こんにちは!

これは三菱東京UFJ銀行によって行っているユーザ番号の調査です。
あなたのユーザ番号は使用停止になっているかどうかをチェックしています。
あなたのユーザ番号は合法的であることが保障できるために、下記のリンクをクリックしてください。
***s://entry11.bk.mufg.jp/ibg/dfw/APL********IN/loginib/login?_xxxxxxxxx

あなたのユーザ番号の承認が完成された後、三菱東京UFJ銀行よりあなたのユーザ番号をチェックしていただきます。



 フィッシングだってのはバレバレなんだけど、これをフィルタリングできない、あるいはしないgooメールってどうよ。来年にはgooメールの無料サービスを停止すると連絡があったのでもう使っていないけど、googleメールと比較しても格段に劣るから廃止も無理ないな。

 グーグルメールは頻繁にマイナーチェンジして使いやすくなる。がらりと模様替えして使い方が分からなくなることもあるけど、元の仕様に戻すこともできるので安心だ。
 不安があるとすれば、「骨折ならこちら」みたいな、送ったメールの内容を解析して広告が表示されること。もしかしたら、フィッシングメールより怖いのかも!

酒とチェーンソーの日々

2013年11月22日 | 暮らしの落とし穴


 もうさすがに嫌気がさした。いつまでたっても傷口がふさがらないのは「ここに何かがいるのは間違いないんです」ということらしいが、何かってなんやねん! 多剤耐性緑膿菌が術創部の感染症を招いているってことかいな? 抗菌剤はクラビットからフロモックスにかえられたけど、劇的な効果は発揮してくれない。

 土日をはさんで月曜日にまた診察を受けることになった。山場は超えたと思いたいけど、やり場のない不安と憤りをいかに濯ぐべきか。ということで腹立ちまぎれに松山まで足を伸ばしてチェーンソーを発注しに行った。まさかチェーンソーを振りかざして整形外科を強襲しようってんじゃない。1年前から計画していたことを実現すべく、ようやく腰を上げただけのこと。

 チェーンソーを買ったって今の状況では当面使えない。そうではあるけど、距離に換算したら航空運賃より高額な橋を渡って通院するんだからね、何かやってないと。
 チェーンソーなんかネットで買え、という意見もあるだろうし、その方が安いんだろうけど、並行輸入のものは日本で使えない。使って怪我をしても保険が下りないかも知れない。それならまだしも、偽物を掴まされることもあるというじゃないか。

 写真は銘酒『獺祭』とボージョレーヌーボー780円のやつ。ボージョレーはデキャンターに移して1時間くらい待たないと、酸味が気になって飲めない。日本酒の方は賛否両論あると思うが、どちらも新酒なので今しか飲めないからね。
 というのは言い訳で、全て逃避。再手術みたいなことを仄めかされ、光の見えない治療って、ほんと嫌になる。他人に寛大になれない狭量な自分に気がついて、つくづく嫌になるよ。

ボージョレーは偽装じゃないよね

2013年11月21日 | 酒、食
 先日、菩提寺のご住職との間で食品偽装の話題になったんだけど、あのホテルについては今更って印象だよね、ということで意見が一致した。
 たいていの飲食店で、車エビと表示しているのはブラックタイガーだし、シシャモは良く似た別の魚だし、イクラに至っては人工……回転寿司だけじゃなく、その辺の寿司屋でもね。中華屋のフカヒレスープも、どこにフカヒレが入っているのか、いつも真剣に探すけど、ついぞ見つけたことがない。

 最近になって養殖キャビアが話題に上るようになった。30年ほど前、冬のボーナスをいただいたときに買って食べたことがあるけど、良く分からない味だった。
 そして、まだバブルの余韻を引きずっていた頃、一流といわれるホテルでやった会社の忘年会でキャビアを発見。「おまえ何やってんの?」と訝る同僚の声をよそにキャビア集めに奔走したけど、ピンと来なかったので「これ、キャビアだよ」と打ち明けたら、連中は急に殺気立った。

「キャビア」と表示されているにもかかわらず、これは明らかに違うだろ、という代用キャビアも食べたけど、なんかねぇ……。
 アーティチョークもそうだけど、キャビアも食べ慣れないと味はわからんのじゃないだろうか。パンが主食の外国人が、米なんてどれも同じと思っているように。

 精進料理に代表されるように、日本には代用品に重きを置く食文化がある。和菓子だって何かに似せたものが珍重されたりする。本物であるより、似せたものの方がむしろありがたがられるほどじゃないかな。
 偽物が悪いというんじゃない。本物と偽物のボーダーラインを楽しめるはずなのに、高価な方に誤表示してしまう商売人の心根にがっかりするんだ。『がんもどき』みたいに、胸を張って偽物を謳う気概がほしいってもんよ。

 今年もまたボジョレーヌーボーを買ってしまった。何年だまされ続けたら気が済むんだろうって情けなくなるけど、これはもう風物詩だし、日本独特のワイン文化だろう、だまされたわけじゃない。踊らされるほどの味じゃないっていうだけ。でもたまに、こんな美味しいの、ボージョレーじゃないよなって邪推したくなるワインも、ないわけじゃないんだなぁ……。