らんかみち

童話から老話まで

ありがたく他人様の老後を看させていただきます

2013年09月30日 | 暮らしの落とし穴
 半沢直樹ほどの超多忙でもないし絶体絶命の状況に追い込まれることも無いわけだけど、昨日や今日のようにいろんな人や出来事が一気に押し寄せてくると、誰のせいでこんなことになるんぢゃ! などとプッツンしそうになるのは他でもない、ぼく自身のリーダーシップに欠けているせいなのだ。

 ぼくはUターン組なので「苦しゅう無い、近う寄れ」と受け入れられるけど、仲間というか手下というか、べたべたな絆を持たないでリーダーを任されたもんだから何もかも一人で解決しないといけない。
 まあそれは個人的資質の問題でもあるわけで、Iターン組の人でもリーダーシップを取れる人はいる。でも基本的にIターンの人は信用されないのが当地の保守的なところで、実際に夜逃げするケースが後を絶たない。
「はぁ? テレビのアンテナを外して夜逃げしたってぇ、それって屋根の上に立っている……」という奇妙な話を聞いたけど、よっぽどテレビが好きだったんだねぇ。

 てか、そういうことじゃなくってぇ、Iターンの人は家を建てないで借家に住んでいると信用されないってことっつーか、ぼくがしんどい思いをしているのは、部下ってのがいないから。
 なにもかも一人で処理していけるんだけど、そうやっているうちに村人は安心し切ってしまったか、文句も要望も出なくなってしまった。高齢化したことも要因の一つだろうけど、村が急激に活気を失ってしまった気がする。

 あぁ違う! ぼくの窮状を村に転嫁してはいけない。問題は、叔母の配偶者つまりおじさんが自身の家に帰ってくるということ。おじさんとはいえ、97歳の他人の面倒を見るって、できるんだろうか。
「ありがたく、お世話させていただきます、いう気持ちでやらんかい」とアドバイスしてくれる人もいる。なるほどな、そんな気持ちになれるなら、どうにかなる気もするんだが……。

炭焼きへの道筋が見えた

2013年09月28日 | 暮らしの落とし穴
 炭焼き炭焼き、と連呼していたら遂に炭焼き窯にたどり着いた。炭焼きのおじさんとは顔見知りであったけど、ほとんど口をきいたことがなかった。かくかくしかじかで炭焼きをしなくてはいけない、ついてはノウハウを教えていただけないかと打診したら、快く窯を見せて下さった。

 ネットで炭焼きの予備知識は仕入れていたけど、細かいところや感触というものが伝わってこないというか、読み取れない。窯を見せてもらって説明を聞かせてもらってようやく理解できた部分もあるけど、一度自分で炭焼きをしてみないことには、どれくらい面倒なものか実感できない。

「それなら窯を使わせてあげるから自力でやってみたら」と提案して下さった。すぐにでも焼いてみたいところだけど、「「3か月くらいは木を乾燥させた方が良いよ」とも勧められた。
 そうだったのか、陶芸よりは焼成温度が低いので、いくぶん容易だろうと思ってはいたけど、炭焼きも奥が深そうだ。煙が出ることとか、クリアすべき問題は多いけど、これはやるしかないんだ。

炭焼き親父になれっていうのか!

2013年09月26日 | 暮らしの落とし穴
 神社の木を切ったのは良いけど、木の処分はどうするんだ。考えていなかったわけじゃないけど、あてにしていた連中が看板倒れだったみたい。まあそれは、かまやしない、ぼくだって虫の良いことを目論んでいたんだから。
 でも現実は、伐採した木が山積みになっている。これをどうするかで悩んでいるんだけど、炭焼きしたらどうなんだろ。

 炭焼きって、昔はどこでもやってたんじゃないかな。なのに今はノウハウを知っている人を探さなくてはならない。ネットで検索したけど、NPOとか素人の頑張っている姿はヒットしても、ぼくがやろうと思っている炭焼きのノウハウはゲット出来ない。

 やっぱり、情報ってのは人から人への伝承が一番なんだろうね。一子相伝というのは「教えないことだ」という親方もいる。成長するためにはノウハウを盗み取るくらいの気概が必要という意味なんだろう。
 芸とか芸術のことはいいから、伐採した木を処分する方法を誰か教えてくれないか。このままだったら、ぼくが炭焼き親父になるってこと。

チェーンソーを買ったら展示処分品が

2013年09月25日 | 暮らしの落とし穴


 何かのギミックか、とも思える写真は知る人ぞ知る、チェーンソーのマフラー部分。マジックで眉毛でも描いたら、二つの排気口がロボットの目のように見えなくもないな。で、これ新品なのに、錆びている!
「組み立てて納品しましょうか」などと、業者が妙なことを聞く。農機具を買うときには「試運転サービス」のような慣習があるのは知っていたけど、農機具って試運転しなくてはいけないほど品質にバラツキがあるのかなぁ?

 どこで生産された農機具であろうと、日本ブランドなら大丈夫と高をくくって試運転などしてもらったことはない。今回のは、ハスクバーナというスエーデン製だ。チェーンソーにおいてはドイツのスチール社と世界シェアの1、2を争うトップブランドだ。

 ミシンのブランドとしても、バイクのブランド(現KTM社)としても信頼がおけるとあってこのチェーンソーを発注した。悪かろうはずがない。 ということで、まぁ正直にいうとブランドの前にひれ伏して買ったわけだ。このあたりがミーハーなんだよなぁ。スチールだって高性能なのは理解していながら、やっぱハスクバーナが欲しかった。

 それほど憧れたチェーンソーなのに販売店へ受け取りに行ったら、なんと箱がボロボロ。昨日今日開封した雰囲気じゃないぞ。販売店とは懇意なので文句を言わずに持ち帰ってチェックしたけど、そこかしこに汚れや擦り傷があって、どうも展示品の心象だ。

 チェーンソーなんて一回使えば汚れて傷が付く。アップル社のiPhoneだって結構傷があるというじゃないか。チェーンソーごときに神経質になっていては小心者の貧乏性(事実そうなのだが)呼ばわりされかねない。
 そう思って組み立てようとしたんだけど、箱を開封して自分で組み立てるというのは、ある種の儀式じゃないのか。セレモニーの喜びが奪われていることにハタと気が付き、この現実は受け入れがたい、と返品の決定的理由を探したら、錆びが見つかったという次第。電話でクレームを付けたら、現状も確認せずに代替品を送っると……やはり、か!

もう村祭りなんて、やめだ!

2013年09月24日 | 暮らしの落とし穴
 先日の「ALT講師歓迎会」は6時間やったそうだ。酔っ払っていたので何時間だったか覚えていないんだけど、「あっという間だったよねぇ」とかって同意を求められ、そんなに飲んでいたのか!
 
 その英会話クラブだけど、講師が忙しくて年内は無理らしい。もしも英会話クラブが30人を擁する勢力だったなら話は違うかも知れないが、講師がボランティアでは無理をお願いできないよね。

 でもね、只で習うことって、身に付くかい? 陶芸クラブも似たような問題を抱えている。というか、早い話が高齢化だ。
 陶芸クラブは要釉斎先生が一人気を吐いているけど、小競り合いはあっても喧嘩ってのがない。平和といやそうなんだが、進歩の兆しが感じられない。

 もう村祭りは止めようと思う。祭りをやるような余裕は村に無い。というか、神社を維持していく財力が村には無いんだ。
 ぼくが幕引きをしなくちゃいけないのか。そんな役割は嫌に決まっているけど、誰かがやらなきゃいけないってのなら、ぼくが担ってもかまわない。最初からそん落としどころだろうと思っていたしね。

平和の幻想を抱いて何が悪い

2013年09月23日 | 暮らしの落とし穴
           

「県知事とのわくわくトーク」の日。1000人気規模の講演会だったけど、顔見知りがそこかしこに。そぅ、これは組織的に動員されている。来年にあるという県知事選挙を見据えた集会なのだ。

 県民による知事の評価は高く、再選は間違いないとささやかれている。ハンサムだからじゃなく、実績も素晴らしく清潔感があるから。なんだけど、昨年の衆議院選挙で、知事はやり過ぎてしまった。そのときの恨みを「倍返しだ!」とばかりにやられた側が強烈な対抗馬を擁立すると見る向きもあって、さすがの知事も安穏としてはおれないんだろうか。

 衆議院選挙、市長市議会選挙、参議院選挙と、選挙って毎年あるんか? だよね、参議院選挙は任期が6年で、2回あるから3年に1回回ってくるし、衆議院は解散があるからね。県知事、県議選挙もあるから、毎年どれかの選挙をやっているんだ! 今更って気もするけど、知らなかったなぁ、選挙の無い年の方が少ないんだ。

 市議選で対立した各陣営も、今日の後援会では一堂に会した。実際の選挙でどの候補者に投票するかは別として、現職に媚びておいて損はない。というか、それしか選択肢が無いだろう。
 味方の敵は敵に違いないんだけど、「敵の敵は味方」って言葉があるように、選挙で壊れてしまった人間関係は選挙によって修復できるんじゃなかろうか。そんな考えを幻想だと一蹴する人もいるけど、国際関係や人間関係って、複雑に見えて案外分かり易いんじゃないかって、そんな幻想を抱いている。

青いレモンの味は、意外だった

2013年09月22日 | 暮らしの落とし穴
 ♪幼なじみの思い出は、青いレモンの味がする、というけど、不覚にもこの歳になるまで青いレモンの味がどんなものか知らなかった。去年から作り始めたアーティチョークの畑にはレモンの木が一本あって、無農薬の上に肥料もやらないスパルタ農法を貫いているわりには健気に実を付けてくれる。フライングの誹りはは覚悟の上で青いレモンを収穫し、ジン・レモンのカクテルを飲んでみた。

 青いレモンをブランドにしている近隣の島がある。青くても美味しい品種なんだろうと思うけど、普通の品種の未熟なレモンの味はどうなんだっ? きっと半分に切っただけで猛烈に酸っぱいんじゃないかと思っていた、けど全く違った。酸っぱさも香りも、黄色いレモンに遠く及ばない。

 酸っぱいのが好きならライムをチョイスすればいい。歌の青いレモンというのは、ライムと勘違いしているんじゃないのかな。
 ライムはレモンより小粒で酸味も強い気がするけど、黄色いライムってどんなんだろ。もしかしたら黄色いライムは更に酸っぱいのかも知れないけど、♪黄色いライムの味がする、では軟弱ってイメージだよね。
 
 嘘とまではいわないけど、歌のイメージと実際の青いレモンの印象はそぐわない。むしろ青い蜜柑だろう。あ、でも青い蜜柑にも甘いのがあるんだよね。青いグレープフルーツとかもあるんだったら、歌に込められた思いは……当代の歌を知らないけど、まあ違った表現になるんだろうねぇ。

災害復旧がこんなに面倒なものとは!

2013年09月21日 | 暮らしの落とし穴


 民家の屋根に倒れた神社の木は撤去できた。やっぱ森林警備隊、じゃなくて森林組合さんたちはプロだよね、ぼくには途方もなく見えた作業を苦も無くやってしまうんだから。
 
 本日は大工さんが来てくれ、この数日間に亘って屋根の修理を担ってくれる。森林組合さんもだけど、こちらも細かい指示を出さないと上手く機能しない。任せっぱなしにしたいし信頼しているんだけど、通常の作業と少し違うので何かあるたびに指示を仰がれる。
 後は電気屋さんがテレビのアンテナを修理してくれたら万事終了となるが、それから先が問題だ。

 宮司さんも心配して来てくれるんだけど、見守ってもらうより他にない。鎮守の森全体を剪定しなくてはいけないんだから。費用をどうやって捻出するかってのが問題だ。というか、どれくらいの費用がかかるか、この前の作業で目算はしたけど、重機の費用と伐採した木の処分費用は見積もっていない。

 森の木を切ろうとしているこれからが問題なんだ。自然破壊ってことじゃなく、氏子の気持ちを考えると丸坊主には出来ないと思う。いやもちろん、全てぼくが非難を受ける覚悟で何もかも済ませば話は早い。いくら何でも、それは……やっちまうか!

信じられる業者、そうでない場合

2013年09月20日 | 暮らしの落とし穴
 神社の木を切るって、森林組合さんでも気持ちの良いもんでもないらしい。「楠とか、樹齢を重ねたのを切るときって、背筋がソゾってするもんですよ」というから、木には魂がこもっているという風説も迷信じゃないのかもね。
 
 昨日の作業を全て見届けることは出来なかったけど、全てを人力でやったことを思うと、進捗したんじゃなかろうか。「安全帯とか、高所作業の準備をしていないので」とエクスキューズがあった割には効率的な仕事だったと評価したい。
 
 あ、でもね、彼らが帰ってから確認作業をしたら、全然なってない。木を切るのは上手なんだけど、その後を考えてないというか、クライアントとの意思疎通が上手くできていない。
 クライアントって、ぼくだよね。つまりぼくの指示が適切でなかったということなんだけど、ぼくも木を切るのは素人なんだよ!

 今回は、ぼくの指示が無くても専門家である与作の判断で処置出来るだろうって事案だったし、追加作業も30分で終了した。でも何も言わなかったら放置されたままになり、いつか事故が起きたかも知れない。

 嫌がられるんだよね、家電とかの修理に立ち会っていると。でも、嫌がる人に限って立ち会いすべきだと思う。「緊張するから」とか、「恥ずかしいから」という理由で立ち会いを拒まれたなら、そういう人にこそ立ち会うべきだよ。
 ぼくも、どちらの立場に立ったことあるけど、自信のある人は進んで作業を見せる。オレはこんなにすごいんだよって、ひけらかしたくなるはずだ。見られて嫌がる人は要注意。これ基本なんだけど、今回はぼくも人が良すぎたかもね。

求む、与作、高給待遇

2013年09月19日 | 暮らしの落とし穴


 9月1日に発生した、神社の木が民家の屋根に倒れるという災害復旧にようやく着手できた。消防から「2次災害の恐れがあるため、好天が続いてから作業に入るのがよろしかろう」と勧められたので従ったわけけど、好天が続いたかと思うと秋雨、かと思うと台風、また台風。災害の発生から18日が経過してやっと今日だ。でもここまで遅れた真の理由は、実は消防でも台風でもなく、ぼく自身のせいだ。

 神社の土地は村のもんじゃない。神社庁という民間の宗教法人が登記しているはず。が、神社の神殿や拝殿その他付帯施設は氏子が建てたもの。
 それらを維持管理しているのは氏子。そして氏子の代表が、他でもないぼく。即ち、神社の御神木を氏子の屋根に倒した責任者は、誰あろうぼくということになる。

 そんなバカなって思うよね。でも屋根の上に鎮座まします御神木を撤去する費用を負担するのは、ぼくなのかぁ? まあ、そいつは免責だろうね。そんなことを言い出したら、歴代の損長さんの責任まで問うような事態になりかねない。
 村の歴史は一部残されているけど、「お宮の木を切ろうと提言したが、××のバカが反対して出来なかった」という詳細までは分からない。昔どんなことがあったか、突き詰めたところで現状が好転するわけでもないじゃないか。

 責任の所在が明らかになり、それを受け入れる覚悟はしたけれど、村には神社の木を全て剪定するような、そんな大それたお金は無い。氏子からの寄付金も視野に入れて対応したいと思うが、どれくらいの費用が発生するのか皆目見当が付かない。それでもこの事業は待った無しだ。
 ♪与作は木を切る~♪ということで、本日は与作が来てくれて、じゃなくて「森林組合連合会」さんから専門職が4人来て下さった。ノウハウを学ぼうと思い手伝いながら見ていたけど、さすがに与作、じゃなくてプロだわ、手際が良いのなんの。

 神社全体を剪定したら村がつぶれてしまうんじゃないかと心配したけど、今日やってみて、これくらいの時間と労働力でここまでやれるんだって目安がついた。与作が3人いたら、一月足らずでカタがつきそうなんだ。
 でも本物の与作がいないので重機に頼ったとして、最長でも一週間ってとこか。うん、なんとかなりそうな金額だ!