らんかみち

童話から老話まで

締め切りに滑り込む快感?

2008年04月30日 | 暮らしの落とし穴
 ハード系のエッセイ10枚が書けなくて、パソコン復活に逃避していたこの二日間だったので、またもや締め切り日当日消印有効となってしまいました。郵便局には余裕を持って10分前に到着するはずでした。ところがいざプリントしようという段になって、「インクが切れました」のメッセージ! 仕方ないので、予備のプリンターに電源を入れようとしたら、入らない!
 そうなんです、電源ケーブルが抜かれていたんです。といってもパソコン復活のために自分の手で引き抜いていたんですから、誰を恨むわけにもいきません。
 
 ケーブルをつなぎ直し、はやく印刷しろ、しろ! とプリンターにエールを送ってはみたものの、かえってゆっくり印刷するへそ曲がりなアメリカ製プリンターです。
 それでもやっと刷り上って、良しこれで後は封筒に入れるだけ、と思いきや、応募用紙を印字してないことに気が付きました。それもクリアーして、ようやく封筒に入れたと思ったら、糊が無い! じゃあセロテープだってビビッと引っ張ったら、半分の長さしかありません。じゃあもう半分は米粒で……。
 
 封筒を張り終わって時計を見たら、5時3分、何べん見ても……。こうなると、ぼくに残された選択肢は二つ。出すのをやめるか、それとも本局に行くかです。到底入選には及ばないだろうからやめても良いんですが、余りにも情けない。書いて出してないとアイデンティティーが崩壊してしまうでしょう。そうなったら後は硫化水素……。
 
 出すと決心した暁には、また選択肢が二股に分かれます。フェリーで海峡を渡るか、それとも橋を車で渡るかです。お金の節約と、ガソリンを焚くことの温室効果ガス排出削減のため、当然フェリーです。
 時間は十分あったんですが、町に出たついでに買い物をしていたらフェリーに乗り遅れ、仕方なく高速船で帰ってきました。

 アホやな~と自分でも思いますが、書けるものならやってます。ぎりぎりになって集中すれば良いアイデアが出てきそうな気がするんです。結果としてそうなっているだけで、本当はそうじゃないのは分かってるんですが、まだしばらくはこんなのが続きそうです。

重いコンダラ

2008年04月29日 | 暮らしの落とし穴
 ♪思い~込んだぁら、試練の道ぃを~中略~巨人の星をつかむまで、血の汗流せ、なみだをふくな……後略。
 これは「巨人の星」という30年以上も前に放映されたアニメのテーマソングですが、友だちと話していて「飛馬が引いている、整地用のローラーのことを、重いコンダラ、だと思い込んでいた」というのを聞いて笑ったぼくでした。

 ところが、昨夜の夢にその重いコンダラを引く星飛馬が出てきて、ぼくは危うくひき潰されそうになりました。難を逃れて飛馬の顔を見たら、泪を垂れ流しているじゃありませんか。それを見てぼくは愕然となりました。
「なみだをふくな」という歌詞は、文字通りなみだを垂れ流せという意味であって、なぜそうしなければ? どうしてハンカチで拭いてはいけないのだろう? と30年間この命題にずっと向かい続けてきたぼくですが、夢から覚めてやっと分かりました。
「なみだをふくな」というのは、「人前で泣くな」という意味だったのだ、と分かったのです。

 まったく重いコンダラを笑えない恥ずかしいぼくです。でもあのアニメ、やたらと泪を流していたような記憶があるので、ひょっとしたら、「なみだを流し惜しむな」という意味なんでしょうか? 

VISTAなんか、VISTAなんか!

2008年04月28日 | PC WEB
 世の中は「ウィンドウズVISTA、ビスタ」と、マイクロソフトさんに加担するメディアはかまびすしいようですが、あれって本当に良いOSなんでしょうか。乗り換えたくても先立つものに難があるぼくとしては、指をくわえながらやせ我慢して嫌がらせの一つも口にしたくなります。
 
 で、実際のところVISTAにしたものの、重くて仕方ないからXPに戻したいという人も多いらしく、XPとVISTAの両方を搭載したパソコンが売られているんだそうです。だよな~、なんでXPじゃいけないのか分からんもん。
 
 そういう事情で、壊れていたパソコンを復活させ、ウィンドウズ2000をインストールしました。でもこれが案外大変なことで、インストールした直後にアップデートしようとしたら、WEBにつなぐやいなやウィルスにやられた模様です。マイクロソフトに接続するだけなら大丈夫だろうと、ウィルスソフトを入れなかったのが甘かった。
 
 仕方ないので再インストールして、何をさておきウィルスソフトを常駐させました。しかしやっぱりXPの使い勝手のよさに慣れていると、やはり不満があるというか、2000の使い方を忘れてしまっていて、おまけにフロッピーディスクが必要だったりして難渋します。
 でも仕方ないんですよね。金が無いばかりか、2000でしか動かない昔のソフトを使いたいので、背に腹は代えられないのです。

ツバメが運んでくれるもの

2008年04月26日 | 暮らしの落とし穴
 去年もそうだったんですが、今年もこの季節になると憂鬱になるというか、考え込んでしまうことがあります。といっても5月病とかの若者の特権とは無縁の歳なぼくです。ツバメですよ、ツバメの巣。
 
 地球の温暖化が進む中、ツバメたちは今年も人間を裏切ることなく、日本に巣作りに来てくれました。昔の家の玄関戸は格子になっていて、そこにガラスがはめ込まれていることが多く、ツバメがやって来たらその内の一枚を外したものです。それならノラ猫は入れないけど、ツバメはいつでも自由に出入りできる、という寸法です。
 
 なのに、ここ田舎でも多くの家の戸がアルミサッシになってしまいました。いったいどうすりゃ良いんでしょうね。軒下に巣を作ってくれたら万事丸く収まるんですが、それでは天敵のカラスも出入り可能ですから、そんな場所では安全な子育てができない、というのでしょう。
 それともう一つの問題は、よしんばツバメを招き入れることが出来たとしても、土間っていうものも無くなっているんですよね。
 
 不思議に思うのは、昔の人はどうしてツバメを家に入れたのか、ということです。遠くからはるばるやってくるツバメの健気さにほだされての温情で軒を貸すだけでなく、人間にとって何らかのメリットがあったればこその招待だと思うんです。それが何かさえ分かれば、アルミサッシのガラスを切り取るのは、やぶさかじゃないんですが……。

中学生お遍路さん

2008年04月24日 | 社会
中学生お遍路さん


先日の続きはいつか書くことにして、本日は島四国縁日の巡拝模様を投稿しました。島四国八十八箇所は車で回っても1日では難しい。遠くは京都を早朝に出発して昼前に到着された方や、地元の中学生たちの納経体験が課外授業として来られました。

ワンダラー・ヲッチ

2008年04月22日 | 暮らしの落とし穴
 高校に入学する前、どこで調べたか「入学祝に腕時計を」みたいなダイレクトメールが時計屋さんから来ました。伸び始めた坊主頭も初々しい新入生たちは、そうやって買ったかも知れない真新しい腕時計を見せっこして、少しずつクラスメートたちと打ち解けて行ったものです。
 
 ところがぼくだけはみんなのように国産の自動巻き腕時計を持っていませんでした。親父とけんかして、腕時計を買ってもらうために頭を下げるのが嫌だったからです。ぼくの腕にあったのは、叔父さんのアメリカ土産にもらった1ドル時計でした。今でいえばスウォッチみたいな、一目で安物と分かる類のものです。そりゃそうでしょう、あの頃は1ドルが360円でしたが、今は100円なんですから。
 
 その腕時計がどこの国で作られたのか分かりませんでしたが、自分でぜんまいをチリチリ巻くやつだったので、誤差はあるものの結構気に入ってました。あれを今持っていたら、1000円くらいで売れませんかね。
 
 それはともかく、クオーツ時計もその頃には発売されていたと思います。ですがべらぼうに高価だったはずで、同級生に持っている子はいませんでした。当時の時計のCFで、飲み屋にクオーツ腕時計を忘れて1年後に受け取りにいったら「まだ動いている!」と、飲み屋のオヤジさんが驚く、というのがありました。
 
 つづく

春はみんな忙しい

2008年04月21日 | 暮らしの落とし穴
 ようやくコタツとホットカーペットを片付けました。桜もちって、さすがに四月下旬まできて春の嵐も無いもんでしょう。金魚鉢の水も換えてやり、動きが激しいので餌もたっぷりやったんですが、ほとんど食べてません。あそびに忙しくてそれどこころじゃないって感じです。

 繁殖行動の予行演習に見えたりもしますが、卵を産むような気配は無いんです。全て雄じゃないでしょうか。この前まで追いかけてたやつが、今は追いかけられる立場になっているのも変です。ミツバチも押しかけてきてブンブン飛び回るのも良いんですが、たまに洗濯物の中に紛れ込んでいてびっくり。春は何かと忙しい。

島四国縁日前

2008年04月20日 | 暮らしの落とし穴
 今年の島四国の縁日は4月24・25・26日ということなので、当孤島に信心深いお遍路さんが大挙して車で押しかけて下さるので、その下準備として村の清掃活動にいそしみました。なのですっかり疲れてしまって、HALらしいエントリーが書けなくてギブアップです。

ハズレなのか当たりなのか

2008年04月19日 | 童話
「おめでとうございます、厳正な抽選の結果、あなたが当選しました」と、うやうやしい手紙とともに、500円分のQUOカードが送られてきました。
 自動車会社のアンケートに答えたご褒美なんですが、これってほとんどハズレなんじゃないかと思います。本当は何か別のもっと良い品が当たるはずだったと思うんですが、忘れてしまいました。
 でも「数打ちゃ当たる」というのは本当のようですね。ぼくみたいなくじ運の無い人間にだって、ハズレが当たるんですから。
 
 この調子で文芸公募にも当選してくれたらうれしいんですが、あればっかりは運より実力がものをいうようで、このところ落選のお知らせばかりいただいてます。
 今は10枚の硬派なエッセイを書いてるんですが、向いてないな~って感じます。論理的な話を展開していくのはある程度の知識が必要だし、それを振り回しすぎたら面白くない。だからといって描写と感情表現に流れると、安っぽくなる気がします。
 論理的な展開をしながら、情緒にうったえるというのは難しいです。ハズレを当たりに見せかけられるトリックみたいなものを身に付けたいものです。

初出版?

2008年04月18日 | 童話
「賞金を振り込みました」と電話をいただき、その金額の少なさにちょっと苦笑したら、向こうさんも「クスッ」と笑ってました。「文庫本が出版されたら送ります」とも言われ、ああ、やっぱり本になるんだと、その他大勢の中の一人に過ぎないのに、素直にうれしかったです。
 昨年末締め切りの公募だったので、およそ半年で出版されるみたいです。これが早いのか遅いのか知りませんけど、専門誌に掲載されたときもそんなのもんでした。
 
 その専門誌は大企業が出版してたんですが、入選を知ったのはWEBサイトで、通知をいただいたのはその一月後。さらに掲載誌が送られてきたのはそのまた一月後。それに同梱されて、支出命令書、請求書、受領書、著作権放棄同意書など、たくさんの書類にサインして、賞金が振り込まれたのは、またまた一月後のことでした。大企業になればなるほど、仕事がお役所風になるのかもしれませんね。
 
 その専門誌は春号をもって休刊になるそうです。愛読者だったぼくとしても寂しい限りですが、仕方ないように思えます。田舎では売れない雑誌だったからかもしれません。都会で女の子が持ち歩いて恥ずかしくない表紙ではあったんですが、内容は自社の製品をPRするための紙面づくりのようにも思えたもんです。それはともかく、公募に向けてちょっとだけモチベーションが上向いてきました。