らんかみち

童話から老話まで

プロシュート・コット

2014年12月30日 | 酒、食
                

 姉が教えてくれた塩豚って、生ハムを作る工程を簡略化し、ゆでて塩抜きをしたものと考えて良いんだろう。それの派生型みたいな、塩漬けにするのではなく調味液に漬けるプロシュート・コットを作ってみた。イタリア語で熱を加えたハム、と言う意味なんだそうな。

 塩、砂糖、ニンニク、ショウガ、ネギ、胡椒などを水に入れて沸騰させ、冷ましてから豚肩ロースを漬けて5日ほど冷蔵庫に保管。それを80度を超えない温度に管理して40分煮る。新聞に載っていたレシピだけど、標準的なものかどうか知らない。

 しっとり仕上げるために80度を保ち、沸騰させてはいけないという。その通りにしてみたけど、切ってみたら生っぽさが残っている。血なまぐさいってことはないけど、市販のハムよりかなりレアな印象だ。

 ちょっとニンニクを効かせすぎたかなと反省しているけど、市販のハムより美味しいかも! 500グラムで400円くらいの肉がこれほどまでに変身するなら、手間をかける値打ちはある。
 しかしこのプロシュート・コット、単味で食べるなら塩豚より美味しいけど、何かの料理に使うなら塩豚の方が応用がききそうだ。

ぶり大根は先人の知恵

2014年12月28日 | 酒、食
 ぶり大根が上手くできなくて、特にアラを使ったら臭みが取れなくて……。しかしこの時期にいただく大根を消費するには、おでんも良いけど、やっぱりぶり大根だよなぁ。

 というわけで切り身のぶりを使い、熱湯を使った霜降りをきっちりやり、鱗をとったら意外に美味しくできた。だったらアラを使っても美味しくできるんだろうなと、血合いをていねいに洗い流したら臭みがなかった。

 ぶりの香りと脂は大根との相性が素晴らしい。醤油と砂糖の味付けには違いないんだけど、ぶりがないと旨味が感じられないんだよねぇ。先人の知恵って、すごいよねぇ!

全て世はこともなし

2014年12月27日 | 暮らしの落とし穴
 一つ片付いたらまた一つと、問題が次々と起きる。対応してみたらどうってことなので、オレんとこに言うて来ないで自分で解決してよねといいたい。ま、頼れるもの、使える物があるなら誰でも安易に流れるわな。

 かくいうぼくも問題解決のために政治家とのパイプを敷設していた。そういう力を使うことはなく、使う前に自力で乗り切ることができた。「政治家とヤクザには、貸しは作っても借りを作ってはいかん」という父の教えを守ったのもあるけど、政治家というのはそう簡単に使える人たちでもないみたい。「オレの後ろにはオオカミがいるんだぞ」と、影をちらつかせるくらいにしておいた方が無難だろう。

 考えてみればこの4年間で、解決の困難な問題は起きなかった。市議や県議といったウェポンを実装する必要もなかったといっていい。幸運だったんだねぇ、ぼくは。こうして、穏やかに年は暮れていく。The Old Year comes to a close calmly.