らんかみち

童話から老話まで

突発性難聴の行く末は

2010年05月30日 | 暮らしの落とし穴
 一年中だったら慣れるだろうと言われたらその通りなんだけど、耳鳴りを友だちだと思えるような心境にはまだほど遠いですね。
「兄さんの肩こりはね、耳から来ておるんでございますよ」
 モミ爺の言うことを全て真に受けている訳じゃないとしても、実際そうかなと思うこともあって、ゴッホじゃないけど耳をそぎ落としたい衝動に駆られるくらい右半身ばかりトラブルが発生します。
 だけどたまには耳鳴りすら聞こえなくなることがあって、ふと気がついたら仲良しの友だちが去っていった気がするときもあるんです。鼓膜さえ無くなってしまえば、と思って釘を耳に突き刺したくもなるけど、それでどうにかなるもんでもないみたいだし、本日はことほか厳しかった。

生きるって、発想の転換、あるいは精神勝利法

2010年05月29日 | 暮らしの落とし穴
 完成を間近にした5枚童話が跡形もなく消えてしまいました。うちのWord2000はその名の通り10年選手なもんで、疲れがたまって時々ダウンする所有者と似たのか、時折固まってしまうことがあるんです。再起動して「保存されている○○と置き換えますか」と聞かれ、うっかりハイと返事した暁がこのザマです。
 
 激しく落ち込んでいるときに母が近所で不始末をしでかして頭を下げに行かねばならず、まったく忌々しい。年をとって寝込まれても困るけど、元気なのも考えもので、「ご飯を食べるのを忘れとった」と言い、四六時中自分で何かを作って食っているのを見てもうんざりする。
 
 物語の内容はほぼ覚えているし、打ち直したって知れてますが、自分にも母にも腹を立てていたら単純なことにすら集中できず、結局1日がかりで書き直しです。
 5枚くらいなら毎日でも書けるはずですが、書いている途中で「こんなありふれたことしか思いつかないのか」と自己嫌悪に陥るんですなあ。こんな話なら誰かがとっくに書いているはず、童話は制約が多くていかん、などど考え始めるともういけません。
 
 なんか物の考え方を根本から変えるエポックメイキングな本との出会いとか、体験ってないもんかなと、他力本願を信奉するに至っては成就は遥なり。でも、ちょっとした発想の転換ってできないもんかな。この先ぼくが母に代わって頭を下げに回らないといけない機会はさらに増えるだろうし、今のうちから腹の立ないようにするにはどうしたらいいものか。
 
 そんなこと考えていて、子どものころ同級生をなぐってけがをさせたとき、女の子をブス呼ばわりして泣かせたとき、石を投げたら手元が狂って車のフロントガラスを割ってしまったとき、みんなみいんな母と一緒に謝りに行ったんだよね。だからって「できの悪いガキめ」と母に言われたこと無い。
 恩返しと言ったらおこがましいけど、頭を下げるくらいのことならこの先なんぼでもやったろやないか。とまあ、母の件については発想の転換ができたけど、童話の方は未だいかんともし難し。

土足のブーレ

2010年05月28日 | 童話
 おっと、JOMOの締め切りが近いはずだが、あれはたしか5枚だったよな、とこの期に及んでまだ書いておりません。このていたらくで何気にお師匠さまのホームページを開いたところ、こんな言葉が書かれてありました。
「公募に出すという行為は、格式高いよそさまのお宅に訪問するようなものです。顔を洗い、髪をととのえ、よそいきに着替えて、靴下に穴が開いてないか、隅々まで配慮し、身だしなみを整えて、心を引き締め出かけるのが礼儀だと思います」
 (゜◇゜)ガーン お、お師匠さま、ぼくは今日まで公募という神聖な土俵の上に土足で上がっておりました。ヤクザでも羽織袴で観戦するというのに!
 
 どうりで童話公募に入選しないはずだ、と今日から5枚書き始めたのですが、いかんせん褌を締めるのが遅すぎた。こうなりゃ老話を手直しして童話に書き下ろし、締め切りに間に合わすしかありません。
 なんとか格好はつけられるでしょうが、パンツの上に褌を回しているのがバレバレだと門前払いでしょうね。だけど勝負は時の運って言葉もあることだし、猫だましのような勝負手を放ってみようと考えてます。
 
 Catherine Leonard - (Bourr?e 1) J.S. Bach English Suite No 2 in A Minor


 バッハのイギリス組曲2番からブーレという舞曲です。楽譜は一見するとパラッとした感じで簡単に弾けそうに思えるんですが、ピアノ初心者には難しいです。なぜかというと、よく似てはいるけど違う旋律を右手と左手で弾き分けないといけないから。左手で伴奏を弾き、右手が旋律を弾くというのより難易度が高いんです。
 老話と童話の関係もこれに似ているかもしれません。JOMOの公募には老話とおぼしき作品も入選しているんですが、よく読むとちゃんと童話として子どもが興味を持ちそうにまとめ上げられています。童話と老話は表裏一体とも思えますが、両者の違いが少し分かったような分からないような……。

ATOK2010を買ってしまいました

2010年05月27日 | 暮らしの落とし穴
 アマゾンに本を注文するなら、ついでにATOK2010も注文したろやないかってんで「ジュールさんとの白い一日」と「裁判が日本を変える」を注文しました。ところが在庫があるはずの後者が入荷に20日ほどかかり、抱き合わせで送ってもらうとずいぶん待たされます。最高裁判所の裏金と、それを行使して最高裁の意向に沿った判決を地方裁判所に出させる仕組みを暴いた本で、是非読みたかったんですがキャンセルしました。
 
 さっそくATOKをインストールしてみましたが「セキュリティソフトを停止してから作業しろ」言われても困るんよね。ネットに繋がっているだけでウィルスが入ってくるからLANケーブルを抜けと指示があって、そんなこと分かっとらい。指示通りにしたけど、ATOK2010はアクティベーションをやっているらしく、一度はネットに繋がないと使えないみたいです。使い回し防止のためでしょうが、オフライン環境にある人は蚊帳の外かいな。
 
 LANケーブルを繋ぎ直してユーザー登録したら、「登録情報が見つかりました」と。カスペルスキーを使っていたときのものが残っているんだね。アップデートを済ませたらようやくATOKを起動できるようになったので、GoogleIMEは削除しました。あれとかPicasaをインストしていると、なんだかブラウザの動きが重いんだけど、気のせいでしょうか。
 
 ATOK2010の使い勝手は試用版で経験していたよりも快適なのは、プレミアム版を買って辞書が使えるからなんです。がしかし、この辞書が実にプアなもので、たとえば「オンデマンド」の意味を教えてくれないくせに「ナレッジマネジメント」なんてものの意味は教えてくれます。「パパラッチ」も「paparazzi」に変換して調べたら分かるけど、カタカナでは無理。「プラスティック」の意味を教えてくれても「プラッチック」だとさっぱりなんです……おっとこれは方言かも? それはともかく、カタカナ語はWEBを頼る方が早い。
 
 決まり切った擬態語擬音語(オノマトペ)の意味は分かるけど「プチプチ=商品名」が見当たらない。ccpm、mmsなどといった専門用語の略称も、WEBの専門用語辞典のようなもので検索するしかありません。もっともVSOP、VHS、UHFみたいに一般用語として認識されているものは大丈夫です。
 方言は当然ながら全滅に等しく、「どんびき、きもかわ」の流行語もだめだし、エスプレッソはOKでもエスプレッシーボ(情感を込めて)、フェルマータ(バス停)なんて意地悪しても着いてきてくれません。
 
 もっとも、辞書インポート機能は当然あるので、遍路辞書みたいに篤志家が公開してくれているものに関しては 「58ばん」と入力して「仙遊寺」と変換できたりしますから、公開されている辞書を使うか買えばどんどんスキルがあっぷ、というかスキルが説明されない! 所詮はIMEですから、それに高等な辞書機能を期待したのが間違いだったのかも。
 まだまだ改良の余地があるIMEだけど、学習させればさせるほどヘマをやらかすMS-IME2002と違って、ATOKなら物語を書いている途中から主人公の名前が変わって変換されるような惨劇は回避できそう。

熟女の係累、もしくは恥部

2010年05月26日 | 男と女
 参院選に向けて有名人候補が次々と名乗りを上げるなか、三原じゅん子さんってどんな人だったかな? 美人だなあと検索してみました。女優だとは知ってたけど、歌ってカーレースできる人だったとは! しかもあちらこちらで美しい肢体を惜しげもなく披露されているだけじゃなく、凄まじいばかりの男性遍歴は、あっぱれ。
 当選してから浮気や性癖が暴露された女性議員さんもいたけど、三原じゅん子さんに限って言えば隠さねばならない恥部なんて、彼女の辞書には無さそうですね。
 
 もうずいぶん前のことだけど、大阪のとある有名シェフの愛人を務めながら、対立する組関係のお方二人の愛人もこなしていた、超ウルトラ・ハイ・スーパーな女の子から三原じゅん子さんの噂を聞いたことがあります。
 三原さんの交際範囲の広さは、表に出ているだけでも凄いものがあるのに、知られていないのを含めると、圧倒的らしいです。もし彼女がその気で口を開いたなら、芸能界はもとより政財界にも激震が走り、マーケットは暴落して世界恐慌の危機を迎えるとか。んなアホな! 
 それは冗談としても、行動力のある方ですから是非とも当選し、体を張って政治にまい進していただきたいものです。

 三原じゅん子さんの年齢を熟女と呼んでいいのかどうか知らないけど、あるWEBサイトで発表していた熟女人気ランキングに、社民党の福島瑞穂党首、フィリピンのアロヨ大統領といった名前が上位にありました。
 なるほどなぁ、メディアに露出する回数が多いとそれだけ人気も高いんだろうけど、 厚生労働省の村木厚子元局長の名が上位に食い込んでいるって、なぜだ!
 福島党首もアロヨ大統領も、実態はともかく正義の人じゃないですか。でも村木元局長は被告人にもかかわらず、若い男から熱い視線を送られているって、彼女は只者じゃないと気づかされます。
 
 村木元局長のどこに女性的な魅力を感じるのでしょう。何かオーラみたいなものを発散しているんでしょうね。こればっかりは熟女マニアに聞かないと分かりませんが、彼女が無罪となったら局長に復帰するんでしょうか。そんなことして明るい未来が待っているかな。もし自分を陥れた連中にリベンジしたい気持ちがあるなら、参院選に立候補しなはれ。彼女ほどの人気を誇っていれば、どの政党から出馬したって当選するでしょうから、厚労大臣にでもなって省庁の恥部を洗いざらいぶちまけてもらいたいですね。

活け造りは難しい

2010年05月25日 | 酒、食
 土曜日の朝日新聞に「防げ万引き対策次々」と題し、万引きGメンの活躍と被害を受ける側の「厳罰化と人件費の請求」を取り上げてました。同じく万引きGメンであらせられるコイケダさんのブログを読んで少しは裏事情も知っていたけど、思っていた以上に深刻なんですね。
 
 島のスーパーに万引きGメンがいるのかどうか知らないけど、観光客相手の店では万引き被害に遭うという噂も聞いてます。ぼくの陶芸作品を「店に置いてやってもええぞ」とは言われても、万引きされたら悲しい。いや、果たして万引きしてもらえるような作品だろうか!
 
「万引きを 捕らえてみれば 外国人」と、仕事の成果を振り返るコイケダさんは、嘘つきは泥棒のはじまりと説き、学校の週休二日制は万引きのはじまりと懸念なさっておいでです。
 そんなお方の言葉なら、よもや鳩山総理のような軽いものではなかろうと、「揚げずに唐揚げがよろしゅ推す」の教えに従ってみました。だからといって冒頭の姿造りとは何の脈絡もありません。
「漁師の女房をなめるなよ」と、地元の奥様方が左派系集会の懇親会で腕を振るってくれた天然鯛の活け造りで、あんまり見事だったので貼り付けてみました。いつかはこんな見事なのやりたいが。
 
「揚げずに唐揚げ」は悪くなかったです。ただ当地にはセンザンキとか今治風鉄板焼き鳥という食文化が根付いていて、その人気をしのげるかは疑問でしょう。そうはいっても油の管理をしなくていいので、少量の唐揚げを食いたいときは重宝します。
「センザンキ 揚げずに食べて 今治人」 意味不詳……。

殺処分に思う

2010年05月24日 | 暮らしの落とし穴
 大阪のとある安酒場で飲んでいたときのこと。うろんの若者集団がドヤドヤ入ってきて、カウンターで飲んでいたぼくの横に、いかにもデンジャラスな若造が座りました。
「ああこれ? お金ないから輪郭だけやねん」
 Tシャツから見え隠れしている二の腕には青い墨でなにやら絵が描かれてあり、その部分をめくってなんのてらいもなくニカッと微笑みながら説明してくれました。が、そんなこと聞いてないっての!
「でもな、給料のええ仕事見つけてん。そやからもうすぐ色付けられるわ」
 だから何も聞いてないんだけど、妙に人懐っこいやつで、ニカッと笑った口には虫歯がズラリ。
「この歯ぁな、シンナーで溶けてんやん、兄ちゃんもシンナーはせんほうがええで」
 アドバイスはありがたく聞いておくが、ドラッグに興味はないの。
 
 やがて酔いが回ってくると、若者の話はますますエスカレートします。
「給料のええ仕事ってな、病死肉を運ぶ運転手やねん。兄ちゃんは牛が殺されるとこ見たことある?」
 彼によると、なにも違法なことに手を染めているわけではなく、病死肉はペットフードとかに加工されるため合法的に流通しているのだとか。
「牛って、ものすごく長い弾が出るピストルで眉間を撃ちぬかれて死ぬんやで。牛も殺されるのが分かるんやろな、ボロボロ涙流しすんやんか、見てたらかわいそうでなぁ、ヒック、ヒック、エ~ンエ~ン」
 肴つまんでいる横で牛の殺し方を聞かされた挙句、声を上げて泣かれたら酒が不味いのなんの。
「兄ちゃんに言うとくわ、牛肉でも豚肉でもやけど、いろんな覚悟して食べや」
 最後の方は彼のろれつが回らなくなって、内容もほとんど意味不明となってしまいました。
 
 今朝の新聞によると、口蹄疫の犠牲者は75000頭にのぼったとか。しかしまだ20万頭が殺処分の予定らしい。現場がいかにむごたらしいか、どれほど空しい作業であるかを記事は伝えていて、処分された動物たちを食って昇華させてやりたいとぼくも思います。
 畜産農家の人たちの気持ちは想像を絶するものがあるでしょう。でも牛や豚にとってみたら、食われるために殺されるのも、殺処分の名目で殺されるのも同じこと。かわいそうだ、などと下手な感傷を持ってしまうけど、それなら肉を食うなって言われるでしょう。
 
 でもなんで埋めるんだろうなって考えて、それしか手段がないのかもしれません。焼き尽くしたって骨は残るし、だいいちそんな設備はないし時間がかかりすぎる。焼却したら温暖化ガスも煙も出るだろうから、日本では不可能でしょう。
 だけど埋めたって、腐敗が進めば良からぬガスが産生されるように思います。これだけ大量のむくろとなると、もはや産業廃棄物と同レベルの問題じゃないでしょうか。
 
 いい解決法はないものかと考えてはみるけど、人間にはうつらないというなら、やっぱ食うしかないと思います。農水大臣や県知事が食って見せればいいでしょうに。そうしないのは、流通したとたんに肉の価格が大暴落するからでしょうか。
 いやそれだけじゃなく、人間にも伝染するからかもしれません。厚生労働省の発表より、飲み屋で酔いつぶれた若造の言うことの方を信用してしまうのはいかがなものかと思うけど……。

右翼と左翼の狭間で苦しむ

2010年05月23日 | 暮らしの落とし穴
 左派系の大会に参加してきましたが、「あんたは去年、右派系のデモに参加した言うとったやろ」と後ろ指を指す心無い向きもあろうか、というか、鳩山総理のスタンスの危うさも理解できそうな今日この頃です。
 いやホント、足を骨折した痛みや不自由って、どんなに思いやりのある人だって、自分が体験するまでは他人の痛みなんて真に理解できるもんじゃないと思いますね。左派系活動のなんたるか、右派系の連中の人となりとかは、やっぱその中に身を投じないと理解できないんじゃないでしょうか。
 
 右派だろうが左派だろうが、「行政の怠慢を告発し、官僚の横暴を糾弾する」という正義感は共通しているんです。中にはいってみると同じ空気を感じますね。「我々はいつまでも騙されないぞ!」みたいな熱い思いはどちらも同じです。左派がひねくれているとは言いませんが、右派は、より真っ直ぐな印象を受けるっていう違いだけを感じます。
 
 稚拙な表現をして誤解を招いてもいけないので個々の案件については書きませんが、核持ち込みに関する密約みたいなもの、公にできないものが環境に関する立法や行政についても実在して、とんでもない話だ!
 
 バブリーな頃の日本企業は、海外の土地を無邪気に買いあさって反発を食らったけど、地価の下落した今、日本の土地は外資に乗っ取られかけているんです。それを右派は「侵略であり、もはや戦争だ」と主張し、左派は「日本の水源が狙われている」と懸念しているのです。
 
 ぼくからみたら右派も左派も同じステージに立っていて、異なるのは組織の結束するために掲げるイデオロギーみたいなものだけかも知れません。
「敵の敵は友だちだ」というけど、糾すべきは汚辱にまみれた官僚機構であり、それに追従せざるを得ない行政なんですよね。
 今こそ右派と左派が手を携えることは可能だと思うんです。だけど敵対視している両者をどうやったら接近させられるのか、そこんとこが難しい。どちらの側も、ぼくみたいに、どっち付かずのフラフラした連中じゃないもんで。

霧に咽ぶ瀬戸内海

2010年05月21日 | 暮らしの落とし穴
 海の咽び泣く声で目を覚まし、ああ今朝は霧がかかっているんだなと新聞を取りに出てみたら、50m先が定かでない! 最近の船にはレーダーという心眼が装備されてはいるけど、ブリッジから船首すら確認できないような濃霧で航行できるんだろうか。 

          

 あまつさえ来島海峡は瀬戸内海の最隘路で、海上交通安全法の定める「航路」なのです。「航路」は日本全国に11箇所あり、海上交通の要衝であるてため航法が厳しく制限されているんですが、そこを跨ぐかたちで架けられているのが来島海峡大橋。それが写真のありさまですから、行きかう船も鳴りを潜めていたようです。
 
                                     

 来島海峡大橋から下を望むと、まるで雲海の上を飛ぶ航空機から見た景色さながら、霧の中に島々が浮かんで見えました。霧も雲の一種なら、これも雲海と呼んでいいんでしょうか。
 明日は環境保護団体の総会が当島で開催されるのですが、明日もこんな天気だと視察なんか無理っぽいですね。懇親会だけは酒を持ち込んでしっかり出席させていただく予定です。
 

売れ残りに福があった

2010年05月20日 | 陶芸
「今日はお小遣いの日ですよ~」と、皆さんの売り上げから陶芸クラブがピンハネした残りを払い戻しました。
「そりゃあんたは小遣いにもなるわな、1個100円で大量の作品を売りさばいたんだから」
 まだ言われなアカンかぁ? そりゃダンピングしたのを否定はしないけど、釣りだって撒き餌をすると魚が集まってくるじゃない。スーパーだって1パック98円の玉子で集客するのと同じで、去年の4倍を売り上げた要因は、天気が良かっただけじゃないと思うんですけどぉ。
 
 陶芸を始めて半年余りして焼いた作品に100円の値を付けたんです。自分では恥ずかしくて売るなんてできないと思ってました。高台が欠けていたり、発色が非常に悪かったりする作品なんて、100円で買ってくださる奇特な方は現れないだろうと思っていたら、飛ぶように売れてしまってひんしゅくを買ったのです。
「安い買い物をしたと思ったら、きっと来年も来て買ってくれるよ。だからそんなにHALを責めるなよ」
 ぼくを擁護してくれる心優しい向きもあって、救われました。
 
 ところで、バラ祭りの初日が窯出しの日だったので、作品に水を入れて漏れをチェックすることができませんでした。バラ祭りが終わってからもあわただしく、自分の作品を使ってみることができず、先ほど売れ残ったぐい飲みに水を注いでみたところ、すごい! 
 たった1個なんですが、水の乱反射か屈折かなんかの作用で、ほんのわずかだけ輝きの増すぐい飲みがあるじゃないですか。安酒を注いでみたら酒がすすむのなんの、こんなの初めてです。ちゅうわけで、酔っ払って書いている日記ですから……。