らんかみち

童話から老話まで

どんな酒でアル中になるか

2015年10月07日 | 酒、食
 高血圧、高脂血、高尿酸、高ガンマ、高コレステなど、聞いただけで高ストレスな健康診断結果だったのは昨年のこと。今年は検診の10日前から断酒で臨んだおかげで、γ-GTPだけ要指導という結果だった。

 検診のための断酒ではないけど、結果的にエコな体調ではあるので、村祭には満を持して痛飲しようと狙っている。といっても、40日も酒を断つといきなり飲むのは案外難しいもので、2日程度のウォーミングアップは必要だろう。

 それに、断酒後ならどんなに安い酒でも美味しく感じるので、そういった感覚を大事にしたい。もったいないからね。
 せっかくなら良い酒を飲むべきだとのご意見もあるけど、それをやると安酒に戻れなくなるんじゃないかって心配になる。駄酒でアル中になるか、それとも美酒でアル中になるかだが、う~ん難しい。

祝杯とヤケ酒の間にて

2015年10月03日 | 酒、食
            

 開花して100日目の落花生を試掘してみた。大きいものは茹でて食べるには育ち過ぎか。にもかかわらず、小さいものは殻まで食べられるほど未熟だ。

 この時点で収穫しても間違ってはいないだろうが、小さいのが太るまで待ってみたい。深追いしてもろくなことはないと直感は囁くけど、欲を出さないと次のステージが見えてこないのも経験的に知っている、てか当たり前かだな。

 断酒していなかったら全ての落花生を掘り上げてビールのおつまみにしているところだけど、祭まで後一週間なので、それまでは我慢する。途中、成人病検診の結果が通知されるので、それぞれの数値が正常の範囲なら祝杯だし、悪かったらヤケ酒ってことで・・・。

バカバカしいほどのウィスキーブーム

2015年10月02日 | 酒、食
 十数年前に「ちゅらさん」という朝ドラの放送が終わるや否や、「ここは先月まで、もつ鍋屋だったんですが、今月から沖縄料理屋です」という飲み屋が雨後の竹の子のように現れた。当時は大阪市内に勤めていたから、会社帰りにラフテーを肴に泡盛を飲んでいた。毎晩沖縄料理ってわけにもいかなかったけど、あれは嬉しかったな。

 当時、泡盛が品薄になって増産を待つ有り様だったのに「沖縄の人は目の前の儲けに躍らされたりしないさ~」という蔵元の反応だった。
 ところがドラマが終わって2年も過ぎたら、沖縄料理の店はいつしかイタ飯屋みたいな店に衣替えしていていた。泡盛も製品は売り切れていたけどタンクには原酒があったとみえ、ブーム終焉後に商品はだぶついたらしい。増産なんかしなくて正解だった。

 ドラマ「まっさん」が終わって半年が過ぎ、国産ウィスキーは原酒の枯渇が現実味を帯びてきたらしい。とはいっても、泡盛と違ってスコットランドにも日本資本のウィスキー蒸留所があり、廉価ウィスキーは輸入しているんだから、蒸留ではなくブレンドと瓶詰めが追いつかないだけだろう。
 
 問題なのは、徳用ボトルの製品を販売してない、ちょっと高級志向のウィスキーだろう。ニッカも樽熟成をさせた「○○10年」みたいなウィスキーを終売にして、ノンエイジの割合を増やしたブランドに切り替えているらしい。
 そういう現状につけ込んで、まだ販売中のウィスキーにまでプレミアムをつけて売っている。どういうこっちゃ!

 ということで、このままウィスキーブームが過ぎ去ったら、若くて高価なウィスキーばかりが店頭に並び、ネットにはバカバカしい値を付けられたものが幅をきかせているだろう。
 そういう混乱した隙に泡盛ブームが再燃すれば、ウィスキー市場が縮小することになるかも。泡盛の古酒はうまいからね、手に入りやすくなるのは歓迎するけど。
 

ローゼルはどこをジャムにする?

2015年09月29日 | 酒、食
              

 ご近所さんが昨年、初めてローゼルの種を蒔いてみたところ、期待したような花が咲かなかったばかりか、始末の悪い増え方をした。
 それってジャムにするんでしょと聞いたら、そんなバカなという反応が返ってきた。問うたぼく自身も、どこをジャムにするんだろうと訝った。

 ローゼルがジャムになるのは間違いないので、種をもらって今年の春先に蒔いたら花が咲いた。オクラの花に似ている。実際、ローゼルの種を購入したつもりが、一部に花オクラが咲いて驚いた人もいる。

 花オクラは花を食べるらしいけど、ローゼルは花が終わって種ができたら、それを包んでいる皮の部分をジャムにするんだそうな。美味しいとは思えないんだけどなぁ、やるだけやってみるか。

はったい粉でお好み焼き

2015年09月26日 | 酒、食
               

 もはや夏の季語としても聞かれることの少なくなった、はったい粉を姉が食べて残して帰った。邪魔になることもないけど、この粉がいつまでも喉に立った小骨のように、あるいは練ったはったい粉のように咽を詰まらせるようで気になってしかたない。捨てたらスッキリするんだろうけど、愛媛県特産の裸麦由来だから、地元出身の者としては潔しとできない。

 たかだか150グラムほどだから使い切ってやろうとパンケーキにしてみたところ、焙煎した独特の香ばしさは熱を加えたら大人しくなる。ところがベーキングパウダーを加えても膨らみが少ない。膨らませるための小麦グルテンも持ってはいるけど、そこまでしなくてはいけないのか。

 今回は、はったい粉のお好み焼き。これなら膨らまなくても良いだろうと思ったけど、チヂミに近い感じかなぁ。いっそのことチヂミを焼けば良いのだろうけど、ビールがなかったら食指が動かない食べ物だ。
 明日もう一度だけ、小麦グルテンを加えて試してみるかなぁ。トライアンドエラーをくり返しているうちに、はったい粉を消費してしまうに違いない。そうなったら仕方ない、はったい粉を買い足すか。

猿盗り鯖

2015年09月23日 | 酒、食
              

 サンマが不漁だというニュースを聞いたら急に鯖が食べたくなった。実はサンマは冷凍の開きをストックしてあるので、次に食べられなくなるのは鯖ではないかと焦ったから。で、気がついたらこの一月足らずで冷凍庫が鯖で埋まってしまっていた。

 それなのに、今日も宅配で鯖が届くじゃないか。前に注文したのを忘れてまた注文してしまったんだねぇ。配達のおばちゃんに「冷凍庫が鯖だらけでしょ?」と笑われた。

 鯖寿司を一本買えば1000円くらいか。鯖を薄くそぎ切りにして寿司にしたのを柿の葉で巻いたら和歌山北部では150円になる。和歌山南部に行くとアセという笹の葉のような物で巻いて100円くらい。好きなんだけど高すぎる。
 といったわけでしめ鯖を酢飯に載せて鯖寿司にしてみた。

 ラップの上にしめ鯖を敷いて酢飯を載せ、巻きすで巻いただけ。それを冷蔵庫で冷やしてから切ってみたところ、巻き寿司みたいに丸くなってやがる。鯖が思い分だけ巻き寿司よりも座りの悪いけど、味は普通の鯖寿司だ。

 これを何かの葉っぱで巻いたら付加価値が付くのかねぇ……そう、このあたりで柏餅につかうサルトリイバラの葉ではどうかね。あんまり旨いので猿も盗みに来るという「猿盗り鯖」なんてネーミングで……。

ぱらぱらチャーハンの極意

2015年09月22日 | 酒、食
            

 鉄の中華鍋といっても100均の、なんちゃって中華鍋を使うとチャーハンがパラパラに仕上がることが判明したのは、つい最近のこと。
 ガスの火力は小さい方のコンロで中火の弱火くらい。でないと、なんちゃって中華鍋の径が小さいので火傷しそうになる。

 コシヒカリのような粘る米を使っておきながらパラパラのチャーハンにしたいのなら、前もって冷やご飯に溶き卵を混ぜておくのが手っ取り早い。
 こうすることでご飯粒に卵のコーティングができ、ご飯の粘りけを奪ってしまうので失敗する心配は無い。
 ただ、そういうアプローチで炒めたチャーハンが美味しいのかといえば、ぼくはあんまり好きじゃない。

 中華屋さんのチャーハンは、粘りの少ない米を固い目に炊いて冷ましているので、炒める前に既にパラパラだ。そのご飯を中華鍋に入れて強い火力で一気に炒めるので、カップラーメンよりも早く出来上がるという寸法かと。
 われわれは家庭で普通に炊いたご飯を使ってパラパラのチャーハンを作ろうとするから苦しむことになる。そういう条件下でなら、たぶん中華の鉄人を呼んできても店で作るようにはいかないと思う。

 チャーハンをターゲットにしてご飯を炊くわけじゃないし、ジャー保温の残りご飯を使うスタイルなら、なんちゃって中華鍋は十分に機能してくれる。
 中華鍋にこだわらないでパラパラチャーハンを作りたいなら、インディカ米がお勧めだろう。テフロンフライパンを使っても、むしろパサパサになる感じだけど油との相性が良い米なので、普通の米と混ぜたら良い。ああそうなんだけど、田舎じゃインディカ米が手に入らないんだなぁ。

コンビニおでんが先生

2015年09月21日 | 酒、食
 コンビニのレジ横にこれ見よがしに置いてあるおでん鍋についつい目がいってしまう。その目線を見逃さない店員さんが「おでんいかがですか」と声をかけてくる。え~と、厚揚げと牛蒡天にぃ……と答えたいのをグッとこらえて、今日のところは勘弁してください、などと辞退する。おでんなんか自力で作らんかい、という内なる声が聞こえてくるから。

 おでんの売り上げピークは9月から10月の間にあるそうな。真冬にはもっと熱々のものを食べたいということなんだろう。おでんは沸騰させてしまうと汁が濁ってしまうし、竹輪なんかの練り物が膨れ上がってしまい、場合によっては味が落ちる気がする。元々は生でも食べられるものだからね。

            
 
 簡易おでん鍋というのも持ってはいるけど、低温で良いのなら炊飯器の保温機能を使うのが便利じゃなかろうか。ちょっとしか作らないので3合炊きの炊飯器で作ってみたけど、ぬるい、ぬる過ぎる。高温保温の温度を測定してみると、70度を少し切ったくらいの温かさ。80度は欲しいよなぁ。

                 

 炊飯器は諦めて、今回はホーロー鍋。牡蠣もおでんに入れたいけど、牡蠣の旨味が汁に溶け出して他の種を汚染するので、牡蠣だけ隔離して炊く。
 地元今治という町はうどん屋におでんがあって、サザエの串が種に使われていたりする。しかもコンビニのおでんと違って、汁は濃い目の熱い目。ご飯のおかずに嬉しい。
 まあ、その日の気分で好き好きだけど、ぬる燗とか飲むんだったらコンビニのおでんかな。今日はそんなコンビニ風の、在庫処分おでん。

巻き寿司を軽んじとるのかぁ!

2015年09月20日 | 酒、食
 おにぎらずが、おにぎりより簡単だと主張する料理研究家とやら、出てこい! おにぎらずを作ろうと思って動画を見たら、巻き寿司を作るのとなんら手間は変わらんじゃないか。巻き寿司より具の自由度が高く、断面が大きくて派手に見えるのは目新しいけど、巻き寿司の伝統美を蔑ろにする、サンドイッチのカテゴリ-分類すべき料理だ。

 本日は小学校の運動会があって、お祖母ちゃんに巻き寿司を巻いて行ったのかと聞いたところ、娘がおにぎらずを作ったというじゃないか。
 運動会といえば仏壇と線香みたいに切っても切れないセットもんじゃなかったのか。スーパーに行ったらサンドイッチやオードブルが良く売れていたけど、なんだかなぁ……。

 食生活がラエティー豊になったのは好ましいことであるにしても、伝統食が廃れていくのを見るに忍びない。年に一度のことだから巻き寿司くらい作ったらどうかと思うけど、年に一度のことだからこそ作れなくなったのかも。

 見た目を重視するならサンドイッチもおにぎらずも具材に手間がかかるだろう。そうなると巻き寿司を巻くのと労力に差が無くなる。
 寿司用にご飯を炊き、寿司酢をこしらえ、木桶を水に濡らして酢飯を作り、巻きすに海苔を敷き、酢飯にトッピングした具を巻き上げたら包丁を濡らしながらカット。
 こう書けば面倒に聞こえるけど、巻き寿司は量産効果でおにぎらずの手間を凌ぐんじゃないかな。時代を超えて受け継がれる伝統食って、それなりの優れ物なんだね。

キュウリのヘシコちゃん

2015年09月17日 | 酒、食
               

 トランス脂肪酸が槍玉にあげられている。ショートニングで揚げたポテトが3か月も腐らないなんて、どんな油なんだろうと思ったら、マーガリンにも含まれているらしい。
 トランス脂肪酸入りの油はアメリカではとっくの昔に規制されたというのに、日本ではまだ規制がないそうな。

 トランス脂肪酸の過剰摂取で心臓病のリスクが高まるというけど、何をどれだけの量食べて何年で発症するのかがはっきりしない。日本人の食事はそこまで欧米化していないということか。そんなことより、ぼくにとって重要なのは食品中のプリン体の量だろう。

 昨日巻き寿司に入れたアンチョビが残っていたので自家製キュウリの佃煮に混ぜてみたところ、どうということのない佃煮が三つ星にグレードアップするじゃないか。
 三つ星レストランで食べたこともないくせにといわれたら、言葉の綾、ものの例えということで。ま、とにかく美味しくなって1.5倍くらいご飯が進んだ。100均で買ったアンチョビの缶詰も侮れん。
 
 しかしアンチョビ缶は普通の人には健康食品でも、ぼくにとってはトランス脂肪酸よりも危険な食材といえる。オイルサーディンもだけど、鰯の仲間はプリン体含有量が多く、ビールの肴として食べている尻から痛風発作が起きることもある。
 この危険なアンチョビ缶の旨さに代わる食品といえば、へしこ! 冷蔵庫には賞味期限の切れた未開封のへしこがある。これはもう「キュウリのヘシコちゃん」にするしかない。