らんかみち

童話から老話まで

短編童話に挫折

2008年03月31日 | 童話
 さる短編童話公募の締切が今日だったので、気合を入れて書こうと昨夜は徹夜で寝てしまいました。書けないんですよね、短編童話を書くのが久しぶりなんで。かつては、曲がりなりにも隔週で1作品書き上げて講座に提出してこき下ろされていたというのに、しばらく書かないとこの体たらくです。
 
 今回の公募はファンタジーのテイストが求められるらしいんですが、どうもその系統が苦手なんですよね。特に幼年から小学低学年に限定されると、それだけでも苦しみます。苦しんでいても前には進めないので、とりあえず書く、書こう、泪橋の子どもたちのために、書くんだ、ジョー! などと気勢を上げてもさっぱりです。
 
 それでも何とか書き上げて送ったんですが、こんな作品で入選は期待できません。なので次は毎日書いている日記の延長線上にある、エピソードを目指します。年末に入選したけど佳作どまりだったので再チャレンジです。

医学の進歩に人心がついていけない

2008年03月30日 | 暮らしの落とし穴
 近所のおじいさんの具合が悪くなったのが1月の中旬で、入院したのが2月の中ごろでした。検査で首の骨が神経を圧迫して体全体が麻痺しているらしいと伝え聞き、親父とおんなじや! と思いました。
「もう村には戻れんじゃろうな」と、村人たちの噂はもっぱらでしたが、手術が成功したと聞き、先日見舞いに行って驚きました。ベッドに座っていたし、手術痕も分からないくらいだったのです。

 父が倒れたのは7年前でしたが、そのとき診てくれた先生は、
「この部分の手術はやって出来ないことはないですが、お歳を考えると無理です」
そうおっしゃったので、手術しない方を選んだ家族でした。
 7年前というと、野茂投手はもうメジャーリーグで活躍してましたが、レントゲン写真にフィルムが要らなくなった! と、驚いていた頃です。年齢そのほかの条件は違うでしょうが、近所のおじいさんがあっさり手術しているのを見ると、わずか数年で医学が進歩したんだろうなと思います。

 ノンフィクション作家の柳田邦男氏は、自身の息子さんの脳死を受け入れて臓器提供を決意したのですが後年、脳死とされていた状態から回復する事例を見るにつけ、当時の決断を悔いたとおっしゃってました。でもそれを言い出したら限が無いのもまた事実でしう。盲腸炎を患って命を落とした時代はそう遠くないのですから。

ちりとてちん最終回に思う

2008年03月29日 | 暮らしの落とし穴
 野辺へ出てまいりますと春先の事で、空にはひばりがピーチクパーチク・ピーチクパーチクさえずっていようか、下には蓮華・たんぽぽの花盛り……なんてつぶやきながら神社のそうじ当番をしておりますと、うぐいすがホーホケキョとさえずって、下にはタンポポがちらりほらり……。
 
 おお! これならつくしが採れやすまいか、と探したら、もうすっかり穂先が開いてしまっているではありませんか。春を感じるのが遅れたな、と後悔しながらつくしを摘んでおりますというと、
「仰山できたけんやらい、ぬたでも作って食わんかい」」
と近所のおばちゃんが、分葱(わけぎ)をどっさりくれました。

 片手につくし、片手に分葱を持って歩いておりますというと、
「ハマグリが安かったけん買うたが、多すぎるけんやろ」
と、これまた近所のおばちゃんが十ほどのハマグリをくれました。
 こういう次第で労せずしてぬたの材料が揃い、母につくし料理を頼んだところ、
「つくしなんぞ、生まれてこのかた食べたことがない」
と申すではありませんか。
 どうやら子どもの頃に食べたつくし料理は、下の姉が作ってくれたものだったと、ようやく思い出したのです。
 
 年度末を迎え今日でNHKの朝ドラちりとてちんが終了したわけですが、あのドラマは通常の倍くらいのエピソードを詰め込んでいるスピード感があり、草若が講座に復帰した時点で終わっても物語は第一篇が完結していて、年明けからは第二編と考えても良いんじゃないでしょうか。ノベライズの方も二冊に別れているし、続ちりとてちんが今日終わったとぼくは思ってます。 
 それにしても総集編ではどこを削るんでしょうか。伏線が張り巡らされているので、捨てキャラだった「あわれの田中」編くらいでしょうか。
 
 ぬたの方は母につくしとハマグリを入れて作ってもらい、からし酢味噌で食べたのですが、つくしが多すぎのほろ苦さを感じました。でもこれが春なんだなって堪能できました。朝ドラのちりとてちんも春先という絶妙のタイミングで上手に物語を閉じた印象を受けました。朝ドラもつくしも十分堪能したので、どちらもしばらくは味わわなくても大丈夫です。

四国を歩く四元さんに一言

2008年03月28日 | 暮らしの落とし穴
 遍路友だち(以後、遍友)からのメールで、
「遍友にお地蔵様を作って贈ったけど、お地蔵様が遍路道で行き倒れになっているのか、到着の連絡が来ない」と、心配なさってます。
 ぼくはお地蔵様より贈られた遍友の方が行き倒れになっているんじゃないかと気がかりになり、安否をたずねるメールを送ってみると、遍友から電話が返ってきました。
 
「このところの、女になる練習がつらくて、うっかり失念しておりました。すぐにお侘びの電話を入れておきます」
 この言葉でピンと来ましたが、どこかに嫁ぐとらしく、その前に髪の毛を伸ばし、スカートを履く練習をしているというのです。
「そんな無謀なことにチャレンジして、大丈夫かいな!」と、ぼくは思わず気遣ってしまいました。

 大阪に通勤してた頃は、ミニスカートを履いているおじさんを良く見かけたもんです。皆さん楽しそうに見えましたが、もしぼくがミニスカートを履いて町を歩けと言われたら、悪魔に魂を売る代償がいかほどなのかをまず聞くでしょう。そして現金でほっぺたをひっぱたかれて初めて、えーいどうにでもなれ、母ちゃんごめん! と悪魔の前にひざまずくのでしょう。
 
 ミニスカートといえば女子卓球の強豪である四元奈生美選手が有名ですが、他にミニスカートを履いている卓球選手をぼくは知りません。女子選手といえども恥ずかしくて、ミニスカートを履いては試合ができないといいます。だから今もし卓球の試合に男女を問わずミニスカートが義務付けられたら、四元選手は無敵に違いありません。
 遍友の彼女もリアル・フィーメールだからとて同じで、履いたことの無いスカートと長い髪をドレッサーに写しながら、胃に穴が開く思いをしてる様子が目に浮かんできそうです。
 
 写真は島四国八十八か所(ミニ遍路)を世間に知らしめようと、当島の道の駅駐車場に建てられたモニュメントで、その前には西予市の陶芸家「善めい師」の手による童子が祀られてます。
 NHKの街道てくてく旅で四国霊場・八十八か所を歩かれている四元奈生美さん、島四国まで足を延ばしてくれとは言わんから、南光坊あたりに来られたときには、ぜひ島四国に言及してね。

耳鳴りに耐えかねて

2008年03月27日 | 暮らしの落とし穴
 小林製薬さんから「ナリピタン」なる薬が発売されたと聞き、どうせビタミン剤だろうが、だいいち肩凝りも治るというのが怪しい、とは思ったものの、耳鳴りが治るといわれては買わざるを得ません。
 でも買ってみたらやっぱりビタミン剤と呼んで差し支えなさそう。しかも飲んだ後アリナミンの匂い、つまりニンニクの匂いがしてかないません。これで1980円かい! 耳鳴りはもうええから、とりあえず肩凝りを治してくれよな、ナリピタン。

売れないものを売るには

2008年03月26日 | 酒、食
 桜の話題がメディアで取り上げられ始めたころ、イカナゴはまだまだ小さかったです。ところが今年度も終わりを告げようかという頃になると、結構育って、釜揚げしらすとしてご飯にかけて食べるには、やや骨がましく感じます。
 なのでもう買うまいと心に誓ってスーパーの鮮魚売り場を覗いたら、これです。いかにも買って下さいといわんばかりに、イカがイカナゴに交じってるじゃないですか。こいつにエンスー魂をくすぐられ、用もないのに買ってしまいました。
 
 このイカはミミイカ(耳イカ)というんですが、肉質がプリプリしてて美味しいです。でも小振りな割にはやたら墨を持っていて、どんなに頑張って墨を吐かせてもそのままで料理をすると何もかもが真っ黒に染まってしまいます。かといってこんな小柄なやつをさばくのも面倒なので、ホタルイカみたいな食べ方をせざるを得ないんです。
 
 でも良く考えたら、このミミイカは単独でも売ってますから、何もイカナゴに交じっているのを買うことないんです。思うにこれは店側の策略じゃないでしょうか。だってイカナゴにイカが交じってたら、誰だって得した気分になって買いませんか? 物が売れるか売れないかの境目って、案外と単純なことなのかもしれませんね。

橋田壽賀子さん並のいじめに思う

2008年03月25日 | 暮らしの落とし穴
 金魚すくいにも出られなかったような、つまらない金魚たちを飼っており、大きい水槽と小さい水槽の2グループに分け、大きい方には大小の金魚6尾、小さい方には小さいのを3尾泳がせてます。
 小さい水槽の金魚たちは体も小さいだけでなく、度胸の無い小心な連中です。ちょっとした物音にも驚いて逃げ回りながら透明な水槽を突き抜けようと、ジタバタもがきます。餌をやるとき以外はいつ3尾が身を寄せ合ってじっとしているので、鑑賞魚の責任すら果たしません。
 
 そんな役立たずな連中に業を煮やし、そろそろ暖かくなってきて水槽を曇らせるコケの繁殖スピードが増してきたこともあって、外にある大きい方の水槽に臆病者3尾を移住させることにしました。
 小さい水槽から水ごとザバーっと移したら3尾はもちろん、先住民も驚いて一所に固まってじっとしてます。それでも1時間ほど経った頃には皆元気を取り戻し、臆病者の3尾はコバンザメみたいに、でかいやつに寄り添って泳いでいるじゃないですか。今までの小心振りがうそのようです。
 
 人間も集団になると強気になれるものらしく、どこかの知事は就任以来ずっと各方面からいじめられているようですが、身から出た錆というなら仕方ありません。しかしこれまでの経緯を見る限り、ただ知事のことを嫌いだから追求しているという印象を受ける中で、孤軍奮闘しているんじゃないでしょうか。
 
 しかしあの知事は強い立場だからいじめには当たらないでしょう。それに、集団をバックにしか発言できない人たちの行状が露になってくるに従って、あの知事の戦術もはっきり見えてきました。下手なドラマを観ているよりずっとおもしろいと思いますね。年度が替わってどんな展開が待ち受けているのか、今から楽しみにしてます。

アダルト広告と同じか?

2008年03月24日 | PC WEB
うんうん、分かる怒る気持ちは。でもウザイの知ってても安いからね。
米ソニー、プリインストール・アプリ削除サービスで騒動(WIRED VISION) - goo ニュース

 こういうのってSONYだけじゃないですよね、先日友だちが買ったNEC製ノートパソコンを無線LANで繋いであげたら、不要と思われるソフトがどっさりインストールされてました。
 そのソフトたちの非道さといったら、勝手にアダルトサイトが立ち上がるアドウェアってありますけど、あれに勝るとも劣らぬ図々しさなんです。何もしてなくても5分くらいしたらポップアップウィンドウが開いて、「こっちの水は甘いよ」みたいにそそのかされます。その目的は広告を見せたり、どこかの会員になれと勧誘するんですから、本質はアダルトサイトの金儲けと、目くそ鼻くそですよね。
 
 友だちに了解を取ってそいつらをアンインストールしていったんですが、本当に必要なソフトを誤って削除しても具合が悪いから、作業は慎重にならざるを得ません。そんなこんなを本気でやってたら1日がかりになりそうだったので、途中で音を上げてしまいました。
 でもそのパソコンにはマイクロソフト・オフィスなど、単品で買えば足元見た値が付いているソフトも同梱されているので、ノートパソコンと抱き合わせで10万円程度なら、確かに割安感はあります。
 
 昨日、大阪の友だちから、「ノートパソコンを買ったけど使い方を教えてくれ」と携帯に電話があり、「OSは何? パソコンのスペックは?」などと基本をたずねるだけで一苦労しました。インストールという言葉さえ知らない友だちには何でもかんでも入ってるパソコンの方が有益な場合もあるようです。でもド素人の彼にはそれすら使えないんです。
 
 しかしそれらのソフトも、少しパソコンに習熟したら要らないと分かるでしょう。有用であるはずの人には使えなくて、使える人には不要なソフトなのです。それはつまり何かといえば、単なる広告なのかも知れません。それらが何も知らないド素人をたぶらかそうとしているものだとしたら腹が立ちますが、それで割安でパソコンが買えるんなら、ぼくは安い方をとります。パソコンの掃除をするのに1日かかっても、1万円安い方がうれしいタイプだからです。

御詠歌と声明のコラボレーション

2008年03月23日 | 社会
ねはん会(え)にて、御詠歌と声明のコラボレーションが行われました。


 旧暦の2月15日が今年は3月の22日でした。田舎の銀行や農協からいただく暦=カレンダーには、ちゃんと旧暦=陰暦が書かれていて、当然のように月齢も絵で表示されてます。月齢とは何かと問われて答えに窮するぼくですが、まあ月の満ち欠け、つまり新しい月が生まれて死ぬまでの月の一生とでもいうんでしょうか。
 
 腕時計に月の絵が回ってるのがありますけど、あれは船乗りはとかサーファーが持つものでしょうが、防水機能も無いのにあれが付いているおしゃれな腕時計もあります。そのおしゃれなムーンフェイズ付き腕時計を東京の☆☆カメラで買ったときのこと。
「月齢の合わせ方を教えてください」
 と、買ったばかりの時計を腕にはめながら、売り子のお兄ちゃんに尋ねたんですが、
「時刻合わせはご自分でなさって下さい」
という答えが返ってきて、ぼくは」もう一度たずねました。
「いや、もちろん自分でやるけど、月齢をどうやって調べたら良いの?」
「時計の合わせ方は説明書に書いてあります」
「うん、だから自分であわせるから、月齢は誰に聞いたらいいのか教えてよ」
「時計をあわせるのは117番とか……」
「時刻合わせはえーから、月齢の合わせ方を……」
 とまあこんなやり取りをして、いい加減いらいらして来たところへ、売り場の責任者らしき人がやってきて、
「新聞に出てますから、それを見て合わせて下さい」
「あ、その手があったか、ありがとう」
 と一件落着しました。
 ぼくも月齢のことを良く知らなかったとはいえ、時計売り場のお兄ちゃんが、月齢はただの飾りだと思っていたのには驚きました。
 
 初心を忘れてました。仏様が弟子たちを前に、悟りを開いて死んで行ったのを伝えたのが涅槃図らしいです。
 大変に有り難い絵なので、当地のお寺では5年に一度しか開陳されません。見方を変えれば、涅槃会は5か寺で持ち回りしているから、年に一度のご開帳ともいえます。
 
 このように、お寺も神社も陰暦に従って行事が組まれてます。実際、田舎生活する上では、太陽暦より太陰暦の方が都合がいいんです。月がどの位置にあるかで、魚が釣れるかどうかや海に出るタイミングを計るし、人が亡くなるのも新月や満月の日が多いらしいですから、ひょっとしたらお坊さんは皆このムーンフェイズ付き時計を愛用してるんじゃないでしょうか。ぼくもそろそろ買おうと思います。

涅槃会に罰当たり

2008年03月22日 | 社会
 とりあえず、画像をアップしましたが、またもや行事です。菩提寺の「ねはん会」という、ゴータマ・シッタータさん=仏陀の亡くなったときを描いた「涅槃図」というのを5年に一度拝ませていただける会です。

 御本尊と涅槃図を背中に写真を撮る罰当たりな所業は滅多に出来るものではありません。そこでこの写真を見た人にもその罪の一端を担っていただいて、ぼくへの罰当たりを少しでも分散させたいと目論みました。