らんかみち

童話から老話まで

マテ貝とフェンネル

2014年04月30日 | 酒、食
「マテ貝をあげる」といわれて、オシッコちびりそうになった。何年か前にもいただいたことがあったけど、茹でて食べたら泥臭くてどうにもならなかった。そのトラウマがあって、ミミズみたいなマテ貝なんて絶対に食わないと誓った。

「泥抜きはしてある」というのを信じてマテ貝をもらい、酒と水を等量入れて茹でてみた。なるほど、泥臭さは抜けている。それを、失敗作のエスカルゴソースで炒めてみたけど、美味しいとは思えなかった。

 マテ貝の臭みはなかったけど、エスカルゴソースが駄目なんだ。エシャレットの風味が邪魔しているのもあるけど、根本的なところでエラーを犯していると思う。それは塩味かもしれないけど、そんなのでごまかせるようなもんじゃない。
 
 そろそろフェンネルソースを作ろうと思っているけど、フェンネルそのものが日本で一般的であるにもかかわらず料理に使われないからね。まずは、自分で栽培しようと、ポットに種を蒔いた。こうやって純朴な村人をそそのかそうと思っている。
 

春は旬の食材に忙殺されるね

2014年04月29日 | 酒、食
 琵琶湖のほとりに住む姉が、母のために食材を送ってくれた。長浜市って基本、雪国なんだけど、琵琶湖に面していることもあって肴も食べる。有名なのはフナ寿司だけど、最近は外国産のフナを使ったものが多いらしく、味の良い国産は高価ってこともあって、送ってもらうのは辞退している。
 
              

 フナ寿司も好きなんだけど、もっと好きなのは「稚鮎の飴煮」で、これはもう他にない味ということもあって、心待ちにしてるんだよね。その年によって稚鮎の漁獲に幅があるらしく、地元でも簡単に手に入るというものではないらしい。
 それを冷凍の山椒の実と共に煮るんだけど、几帳面な性格で毎年これを作っている姉でも味は定まらない。鮎の状態とかを見ながら山椒の竜などを加減しながら炊くんだそうな。今年のは最高だったけどね。

                       

 他にも、花山椒とか葉山葵をいただいた。ローストビーフを作ったので、葉山葵と花山椒をトッピングしてオリーブオイルをかけたりしてみた。今しか食べられない葉山葵と思ったせいか、そこそこ美味しかった。春って、旬の食材を食べるのに忙しいな!

4月28日(月)のつぶやき

2014年04月29日 | 暮らしの落とし穴

今年最後の診察日。術後半年くらいだけど、くっついたといえるほどじゃないなぁ。 pic.twitter.com/LI7w3lgZv5



梅酒漬けの季節がやってくるぞ

2014年04月28日 | 酒、食
                

 梅のなり始めたのを見て、そろそろジンを買おうと安価な大瓶を探しているけど、700ミリリットルの瓶がほとんどだ。テキーラは5リットルのがあるんだけどなぁ。と思っていたところへ、ニッカのジンを見つけた。1920ミリリットルとは、また中途半端な! これで1900円ほどだから、まあリーズナブルか。

 テキーラには非常に高価なものが存在するけど、ジンはヲッカと同じくリーズナブルだ。アルコール度数に違いはあって価格に差があったりするけど、基本的にはフレッシュで爽やかな香りに良し悪しはないと思っている。
 酒飲みだった父はいろんな酒を飲んでいたけど、ぼくが飲んでいたのを横取りして気に入り、後年はジンを愛好していた。

 ジンもテキーラもカクテルのベースになるくらいだから、いろんなフルーツに合うってことだろうか。ジンで梅酒を漬けたら美味しいのはわかったけど、テキーラはどうなんだろう。まあ、失敗しても1年も梅を漬けていたら、ブランデーだろうがジンだろうが、梅酒にしかならないんだからね、やってみよ。

しまのわパン

2014年04月27日 | 暮らしの落とし穴
                  

 しまのわ2014に合わせて先月からイベントがボチボチ始まったけど、本日はパンクラの日。石窯を作ったんだからパンを焼こうじゃないか、ということで始めたパン焼きクラブは、しかし石窯が安定しないので今は電気オーブンを使っている。

 石窯の遠赤外線がどうのというキャッチコピーを使うのもありだろうけど、パンに関しては石窯のメリットはないと思う。ナポリピッツァなんかは広葉樹の薪と石窯という組み合わせばベストなんだろうけど、ピッツァより低めの温度で長時間かけて焼くパンの場合は温度管理が難しい。

 月のうち3回だけ日曜日に開店するパンクラ。そのメンバーの多くは知り合いなので応援したいけど、日曜日は公の雑用があったりして、今日初めてパンを買った。こねて焼く人、販売する人、と数人でローテーションしながら運営しているらしく、クオリティー・コントロールは難しいが、そのあたりはご愛敬ということで。

村上海賊の娘、講演会を聞いて

2014年04月26日 | 童話
「小説『村上海賊の娘』の世界」と題した、著者の和田竜さんを招いての講演会に出かけた。「しまのわ2014」に関連した事業の一つなので、主催は今治市で愛媛県がバックアップしているんだろう。
 実は2週刊前に「チケットはもうないよ」と聞いたのであきらめていたんだけど、今朝になってチケットの方からやって来た。日ごろの施行の賜か、仏様が実体となって現れるという「本地垂迹」の具体化であると思われる。

 本はまだ読んでないので内容が理解できないかと心配したけど、1000人ほどの聴衆だって読んでないかも知れないと、ネタバレのようなトークはなかった。和田さんの著作秘話みたいな話が中心で、1年間に及ぶ資料の読み込みと分類、関係者や歴史家への取材など、史実に沿ったフィクションであることが伺える。

 有名な演歌歌手が来ても1000人を集めることが難しい田舎で、果たして後援者に恥をかかすことのないような人数が来てくれるか、責任者はずいぶん心配したらしい。
 いつもだけど、「枯れ木も山の賑わい」として、県の職員や市の職員が今日も動員されていた。でも、作品が本屋大賞を受賞したとあって、全国ネットのメディアで紹介され、チケットはあっという間に無くなったらしい。ぼくのところに来たチケットも、「枯れ木」から芽吹いた「ひこばえ」みたいなものだと邪推する。

 ああしかし、作家の苦労話を聞いているだけじゃだめだ、自分も書かないと!