北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

本郷新「釧路の朝」 釧路の野外彫刻(9)

2008年09月26日 21時32分50秒 | 街角と道端のアート
(承前)   札幌ゆかりの彫刻家、本郷新の作品が、ちょうど釧路川を挟むようにして2体、立っています。  右岸の、道立釧路芸術館の前にあるのが、この「釧路の朝」。  こういう題名がついてはいますが、本郷が生前よく題材にしていた、鳥を抱く女の、バリエーションともいえる作品です。  おなじモティーフの女性像は、たとえば、大同ギャラリー(中央区北3西3、大同生命ビル)の玄関前や、宮の森地区にも立って . . . 本文を読む

08年9月23-25日

2008年09月26日 01時19分50秒 | つれづれ日録
 ついうっかり、英文要約をつけるなどという試みを始めてしまい、後悔している。  筆者の貧弱な英語力では、時間ばかりかかってしかたないのだ。  まだ書いてないエントリが大量に残っていることを思うと、ますますそっちを書く時間がなくなってしまっているので、関係者の方々には、ほんとうに申し訳ないです。  でも、北海道のアートは、このままでは、日本や世界からほとんど注目されないまま終わってしまう。  早い . . . 本文を読む

■第53回新道展・後篇 (9月7日で終了)

2008年09月25日 23時53分33秒 | 展覧会の紹介-団体公募展
(承前)  松本道博「緑立つ」。  もともと風景の処理にたけている人だという印象があったが、ことしはさらに、腕に磨きがかかった感がある。雲と空を反射する湖水と、対岸の緑は、非常に整理されていながらも、とてもリアル。しかも、夕暮れ時に一瞬現れそうな黄色やオレンジの色彩をきっちりとらえて雲などに描きいれている。光に対する感受性の鋭さが際立っている。  佐井秀子「奏」。  クリーム色や茶色をメーンに . . . 本文を読む

■第28回道彩展 (9月21日で終了)

2008年09月24日 23時41分39秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(文中敬称略)  デ・クーニングとまではいかずとも、フォーブ調の荒っぽいタッチの絵が多い道彩展。  ことしも第1室には、会員、会友のそうした傾向の絵が集まっている。  その中では、青木美樹(小樽)「鳥の来る森」が、ちょっとクレーを思わせる画風ながら興味ふかい。  全体的にはクリーム色の画肌。左上に月が、右下には水色の色斑が、さらに左下には水色の塊が描かれている。広い中央部には、十字形や細い線が . . . 本文を読む

ポモドーラ「球」 釧路の野外彫刻(10)

2008年09月24日 20時55分57秒 | 街角と道端のアート
(承前)  ポモドーラの彫刻「球」です。  道立釧路芸術館の前にあります。  この芸術館が開館したとき取材に行きました。  偉い人があいさつの中で、この作者のことを 「イタリアの巨匠」 と紹介していました。  ちょうど、となりに知り合いの彫刻家が立っていたので、小声で 「知ってます?」 と尋ねると 「いや、知らないなあ」。  あれから長い年月がたちましたが、ポモドーラなるイタリアの巨匠につ . . . 本文を読む

「花と環境・アートシーン2008」 フォーラムで有終の美 多彩な企画振り返る

2008年09月24日 20時54分37秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2008年9月21日、十勝版から。 【幕別】4月から花や環境をテーマにイベントを展開してきた「花と環境・アートシーン2008」の締めくくりとなる「とかち・花交流フォーラム」が20日、幕別町のガーデンパーク日新の丘で開かれた。  「花と環境-」は花、環境、芸術の各分野の団体が連携し、日新の丘や帯広の紫竹ガーデン、真鍋庭園などで現代アート作品を展示したり、帯広競馬場にヒマワリ畑を造っ . . . 本文を読む

米田知子展 終わりは始まり (11月30日まで) 東京・08年晩夏(3)

2008年09月23日 22時22分51秒 | 道外で見た展覧会
 最初に展示されている写真は、海水浴場を撮ったものだ。  ビキニスタイルのお嬢さん。家族連れ。ビーチパラソル。青い海と白い波…。  絵に描いたような、平和でありふれた光景だ。  沖には客船も望まれる。  キャプションを見た瞬間、写真の印象は一変する。  「ノルマンディ上陸作戦の海岸/ソードビーチ・フランス」  この平凡な光景のひろがっている場所が、第二次世界大戦のターニングポイントとなった . . . 本文を読む