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野又圭司展…7月23日の日記・4

2006年07月24日 12時07分58秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 スクラップアート美術館を出て、美流渡に戻り、さらに車を万字、夕張方面へと走らせる。右手に見えてきた「毛陽交流センター」でひとやすみ。偶然、このセンター内で、野又圭司さんのミニ個展がひらかれているのに遭遇した。

 野又さんは、新道展で重厚なインスタレーションや立体造形を発表している40代の作家で、「北の彫刻展」や「札幌美術展」などでの発表も印象深い。
 今回、展示されていたのは2点。
 うち「life game」は、イーゼルに据えつけられた、表面がガラスになっている薄い木箱。中は迷路になっていて、赤いボールが転がっているので、ちょっと見たらパチンコに似ていなくもない。白い板には、穴があいていて、傍らに「WAR」「CANCER」「MURDER」などと書かれている。
 わたしたちは、迷路のような人生をおくっていて、穴からボールが転げ落ちるようにふいに死を迎える。そういう人生の暗喩なのだろう。
 皮肉なことに、作品の下部には「DEATH GAME」と書かれている。作品タイトルとは正反対である。が、同じことなんだろうな、とも思う。
 穴から入った虫の屍骸が、迷路のあちこちにころがっていて、無常観のようなものをいっそうそそる。
 1989年の作品。
 もう1点は、2004年の「市場原理」だが、これも初めて見る。
 高さ1.4メートルぐらいの函のなかに、ビルを思わせる立体が入っていた。

 会場には、会期を示す表示などがいっさいないので、いつまでやっているのかなどはわからない。

 なお、この毛陽交流センターまでは、岩見沢駅横のバスターミナルから1日14本のバスが出ている。
 ここで1杯100円で売られているリンゴジュースを飲んだら、とてもおいしかった。

□googleマップへのリンク


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
脱輪の思い出 (S-toshi)
2006-07-24 23:44:50
北海道に戻ってきて間もないころドライブをしていて、万字のお寺のお菊人形を拝んで写真を撮ったら、

帰りに脱輪してえらいめにあったことを思い出しました。もう10年経つのかぁ。(いや、もっとか!)
返信する
お菊人形 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-07-25 22:28:25
あの髪の毛が伸びるっていう人形ですよね。

誰でも拝めるんですか?



でも脱輪も、タタリかもしれないなあ。ちょっと怖い。
返信する

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