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【告知】鴨居玲ー生と死を見つめて/長倉洋海展ー地に 人に 写真に旅する(2024年7月13日~9月29日、釧路) 

2024年07月14日 11時08分00秒 | 展覧会等の予告
 人間の心の弱さや影を描き戦後最も支持された洋画家のひとりだった鴨居玲(1928~85)の、絶筆を含む約70点を紹介する展覧会が開かれています。 
 同時開催として、アフガニスタンなど世界をまたにかけて紛争地などの人々の姿を写真にとらえてきた釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海(1952~)の展覧会もあります。こちらは無料です。

 鴨居玲については、会場の釧路芸術館のサイトに

自らの内面を見つめ、孤独感や苦悩を表現した作品の数々は、没後約40年を経た今も世代を超えて人々の共感を呼んでいます。


とあります。
 1928年(昭和3年)金沢市生まれ。
 戦後の46年、金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)に入学し、宮本三郎に師事します。
 69年には「画壇の芥川賞」といわれていた「安井賞」を受けています。

 道内では2015年に道立函館美術館で鴨居玲展が開かれました。
 デッサンの巧みさと、人間存在の根底をえぐるような筆遣いに驚かされました。
 そのときと同じ内容かどうかはわかりません。
 
 ギャラリーツアーが、26日(金)午後6時と、27日・9月21日の各日午後2時から展示室で開かれます(要観覧料)。
 また「美術講座」が8月24日午後2時から。こちらは館内のアートホールなので、無料です。
 さらに9月7日(土)午後2時からは「プレミアム・トーク」と題して、長谷川徳七(笠間日動美術館長・日動画廊社長)、長谷川智恵子(同館副館長・日動画廊副社長)両氏の対談が行われます。同日朝9時半から先着順に整理券を配布します。


 長倉洋海ひろみさんは戦場や紛争地の取材が多いのですが、レンズを向けられた人はどこか明るく、希望を抱いているように見えます。
 ブラジル先住民を取材したシリーズもあり、現在同国を写真展が巡回中です。

 こちらは関連事業が多いです。
 最初のプレミアムトーク(長倉氏による講演会)は13日に行われました(告知が遅れて申し訳ありません)。

「アーティストトーク 長倉氏による作品解説」
 7月15日(月・祝)、9月8日(日)各日午前11時

美術講座
 8月10日(土)午後2時

ワークショップ 長倉氏による実践講座
 8月11日(日)午後2時

ギャラリーツアー
 7月28日(日)午後2時、8月30日(金)午後6時、9月22日(日)午後2時



2024年7月13日(土)~9月29日(日)午前9時半~午後5時(7月26日、8月30日、9月27日は午後7時)=入場は各日30分前まで、月曜休み(祝日は開館し翌火曜休み)
北海道立釧路芸術館(釧路市幸町4)

鴨居玲展は一般千(800)円、高大生600(400)円、小中生300(200)円
※( )内は親子料金、リピーター、10名以上の団体、JAF会員料金、くしろステイメンバーズカード。
※釧路芸術館を含む道立美術館で開かれた特別展の半券を提示すれば、開催中の特別展をリピーター割引で鑑賞できる(半券1枚につき1回限り、当該半券の展覧会会期の最終日から1年間有効です。)
※釧路・根室管内在住の中学生以下は観覧無料の「そあっこ」!釧路芸術館ボランティアの会SOAがご招待します。

また、100円割引企画として
・鴨居「玲」にちなんでゼロのつく日はどなたさまも100円引き。(10日、20日、30日)
・釧路芸術館SNSフォロワーの方。(受付でフォロー画面をご提示ください。)
他の割引との併用はできませんが、おもしろい企画ですね 


HIROMI NAGAKURA : https://www.h-nagakura.net/

過去の関連記事へのリンク
長倉洋海「私のフォトジャーナリズム」(平凡社新書)=2011
長倉洋海写真展(2007年、画像なし)



・JR釧路駅から約1.2キロ、徒歩15分

・都市間高速バス、釧路空港連絡バスは「フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)」から約360メートル、徒歩5分
(駐車場は8台。満車の場合は「釧路錦町駐車場」へ。2時間無料)


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