北海道美術ネット別館

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2024年7月10~14日に訪れたギャラリー・美術館は計12カ所

2024年07月16日 11時01分41秒 | つれづれ日録
 
 7月10日(水)、11日(木)は大阪中之島美術館の学芸員から誘われ「没後30年 木下佳通代かずよ」を見るため、大阪に行っていました。
 同時に行われていた醍醐寺国宝展、おとなりの国立国際美術館の「梅津庸一 クリスタルパレス」も見て回り、翌日午前には兵庫県立美術館で所蔵品展と安彦良和展を鑑賞しました。
 特に木下佳通代と安彦良和は、見ることができて本当に良かったです。
 ただし、相変わらずのあわただしさで、大いにくたびれました。土地鑑のない関西で1泊2日、しかもあまり下調べもせずに行ったことについては、ちょっと反省したいところです。

 関西行きは後回しにしますが、そもそも4月の京都出張や東京旅行の記事が未着手なので、頑張らなくては…。

 この週のギャラリー巡りがまったくできていなかったので、12日(金)は、疲労を感じているいとまもなしに、外出しました。

 まずは地下鉄南北線と東西線を乗り継いで西11丁目まで行き、市資料館へ。
 第8回アトリエさくらんぼと仲間たち、中島敏文絵画教室「パステル画・水彩画」展の二つで全室を占めていました。どちらも描いている人の気持ちが感じられる絵が多くて、良かったです。
 
 アトリエさくらんぼは日本画家の関本麻巳子さんが指導する教室展のようで、画材や作風が多岐に富んでいました。
 滝田佑季さん「鉱石」は、暗い背景に幾何学模様がいくつも浮かび上がる絵で、駒井哲郎の銅版画を思わせました。
 玉置美鈴さん「am7:00」は、札幌の冬の朝を描いた風景画ですが、高層住宅に当たる陽光や山々の描写から、冷たい空気のようすが伝わってくるようでした。
 関本さんの「春を待つ」は、雪解けの季節の近い冬の林を描いていました。
 もう一方の教室展の中島敏文さんは、非常にオーソドックスな写実画を手掛けるプロですが、今回は出品していませんでした。

 いずれも15日で終了。

 大通公園12丁目のベンチで時間調整したあと、コンチネンタルギャラリーで「KANI フィルター写真展」。
 
 筆者はカメラのキャップを使わないため、一眼レフカメラを買ってもケンコーの透明なフィルターを付けて、それでおしまいという怠惰な人間なのですが、数年前に KANI フィルターという直販メーカーができて多種多様な製品を出していることを知りませんでした。
 この写真展はコンテスト入賞・入選の約40点と招待作家の作品を展示したもの。風景写真が多いですが、どれもすばらしい作品でした。キャプションに、撮影データや使用したカメラではなくフィルター名を併記しているところがユニークです。
 気になった写真を挙げていくときりがないのですが、あえて一人だけ挙げれば「ばーさく」さんがとらえた冬の星空。オリオン座の散光星雲である北アメリカ星雲やバーナードループもはっきりと見え、夏の銀河に劣らない見事な眺めでした。

 14日で終了。

 徒歩でシアターキノ。
 この日最終日の、ヴィム・ヴェンダース監督『アンゼルム』を見ました。
 本来は3Ⅾの由ですが、通常の映像でした。
 
 ロビーでパンフレットの古本市が行われていて、意外とミニシアター系ではなく、1980年代の娯楽映画が多くありました。『サン・ロレンツォの夜』が懐かしく、100円だったので購入してきました。
 この映画は学生時代に見たのでストーリーなどはまったくおぼえていませんが、当時は非常に感動し、オールタイム・ベストテンに挙げたいほどでした。




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