風が強く吹いていた2024年3月29日。24年春東京(1)

　これまでも上京しては、美術展をはしごして帰ってくるということを、何度もしてきましたが、今回初めてというのが三つあります。

イ）2泊3日の日程をたてた

ロ）事前に行くことを告知した

　3点目のハ）については後述します。

　1点目。
　筆者の上京は従来、日帰りが多く、1泊2日もあまりしていません。
　2泊3日の東京・横浜は、筆者の記憶では2001年以来23年ぶり（第1回横浜トリエンナーレ！）で、しかもこのときは、1日目は夜に東京に着くだけでした。

　よく「日帰りなんてもったいない」と人から言われましたが、休日はそんなにないし、道内でも足を運ばなくてはならない展覧会はいくつもあります。
　それに、なんといっても日帰りは荷物が少なくて楽です。
　着替えが不要だからです。

　ロ）に関しては、急な仕事が入る可能性が捨てきれないためです。

　今回はその可能性が減った上に、いつもと狙いが少し違います。

　例年なら「ぜひ見たい展覧会」を三つか四つ組み合わせて旅程を組むのですが、今回は、北海道民・関係者が出品している展覧会や知り合いの展示を見るというのが最大の目的でした。
　さっとリストアップするだけで、両手では足りないぐらいの展覧会や催しが3月末に集中しているのです。
（しかも、横浜や千葉県で行われている芸術祭は、とうてい回りきれず、5月か6月の再訪を期すことになってしまいました）

　どう考えても日帰りでは無理なので、思い切った日程をたててみました。

　ところが、初日の3月29日、思いがけない出来事が待っていました。

　テレビの気象情報を見ていた家人が
「風が強いんだね。飛行機飛ぶといいね」
と言い残して仕事に出かけて行ったあと、
「まさか。大丈夫だろ」
と思って、メールをチェックしたところ、航空会社から、強風のため欠航のお知らせが届いていたのでした。

　これが三つ目のハ）です。

　飛行機は何十回と乗っていますが、国内の普通の便で欠航は初の体験でした。

　さあ、どうしよう。

(この項続く)