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オホーツク小さな旅(60) 網走へ

2013年01月29日 21時51分13秒 | つれづれ日録
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 4カ月ぶりの「オホーツク小さな旅」。
 今回の行き先は、網走である。

 9日ぶりの休みで、疲れていて居眠り運転などしてはまずいと思ったのと、先週末に断続的に降った雪のため道路事情が悪そうだったので、あえて自家用車は使わずに、列車で行くことにした。



 自宅から歩いて15分ほどのところにある西北見駅から普通列車に乗る。
(上の画像は、終点の網走駅で撮影)

 なんとディーゼルカー4輌編成。
 高校生の通学時間帯であるためだが、北海道の地方で、こんなに長大な編成は珍しいのではないか。
 なにせ、JR石北線は、特急列車ですら4輌編成だったりするのだ。

 北見で、藤女子と北見北斗に通う子が降り、柏陽で北見柏陽の高校生が下車し、愛し野で北見商の生徒が降車して、車内はガラガラになった。



 東京などに暮らしている人には、懐かしいであろう青いモケット。

 もちろんエアコンはついておらず、扇風機には「JNR」の文字が刻まれている。
 言うまでもなく、日本国有鉄道の頭文字である。

 端野、緋牛内 ひ うしない、美幌、西女満別 め まんべつ、女満別、呼人よびとと各駅に止まり、終点が網走である。

 車窓風景は、雪原(じつは畑)のほかは、森林が多い。

 端野をすぎて、常呂川を渡るまでは、北見市の市街地なので、住宅や畑(雪原)で占められているが、それ以降は森林が続く。
 市街地があるのは、美幌と女満別。
 西女満別なんて、空港最寄りの駅なのに、秘境駅っぽい。
 ここから女満別空港は歩いて15分ほどだが、空港に行くためこの駅を利用する人は誰もいないと思われる。

 呼人を過ぎると、車窓に網走湖が見えてくる。
 完全に結氷しており、ワカサギ釣り客たちが設営した色とりどりのテントがならんでいた。

 しかし、駅を10進むだけで、1時間14分。
 北海道は広い。
 あるいは、ディーゼルカーは遅い。

 網走駅から網走市立美術館まで歩き、鼓動する日本画展を見る。
 詳しくは別項で。
 春になったら、札幌(モエレ沼公園)、岩見沢、岩内(後志管内)を巡回します。

 常設展も見たら、1時間以上たっていた。

 そこからあるいて、はぜや珈琲に行く。
 途中、桂台駅の写真を撮る。

 高台にあるマチからは、オホーツク海が見える。
 流氷は岸から離れ、沖合いに浮かんでいる。



 コーヒー豆を計600グラム(ブラジルの新ブレンド、マンデリン、あじぶかブレンド各200)買った。



(しかし、美術館からはぜやまで、goo地図で測ったら2.5キロもあるんだな)

 さすがにくたびれてきたので、帰路はバスにしようかと思ったが、「大曲」行きのバスは11:48発。
 それから南ケ丘高校を経由して、列車が発車する0時10分までに網走駅に着くかどうか、はなはだ心もとない。
 時間はまだあるし、流しのタクシーもあまり走ってはいないようなので、行けるところまで歩いてみようと思った。
 坂を降りて、南4条のバス停で、バスを待つことにした。「向陽が丘」行きバスが4分遅れで来たので(ちなみに、この路線に乗ると、駅のほうではなく、北のほうに連れて行かれる)、心配になる。そうしたら、ようやくタクシーを拾うことができたのだった。

 網走から普通列車に乗る。
 網走駅は、今も自動改札機が設置されていない。



 昼間の時間とあって、行きと異なり、そこそこ人が乗っている。

 呼人のあたりでは、線路際にシカがいた。

 美幌の手前ですこし居眠り。

 愛し野から高校生がどっと乗ってくる。
 なんでこんなに早い時間帯に学校が終わるんだろう。

 つぎの柏陽で降車。
 コーチャンフォーに寄り、山本純一写真展「越冬」、講談社選書メチエ「アイヌの歴史」、「美術の窓」2月号、ジョン・バージャー「イメージ」(ちくま学芸文庫の最新刊)を買う。

 小泉6号から北海道北見バスの夕陽ケ丘線に乗車、30分以上かけて自宅へ帰る。途中、順路が一部変わり、北海道日赤看護大に迂回するようになっていたが、乗ってくる人はいなかった。


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