
(承前)
網走でサケ定置網などの漁業に携わりながら、絵画制作や個展も行っている佐々木恒雄さんが、地元の藻琴地区にギャラリーなどの多目的スペース「マ・シマシマ」をオープンしました。
こけら落としとして、佐々木さん自身が約2年間、毎日描きためてきた小さな絵を一堂に展示する個展を15日まで開いています。
「マ・シマシマ」は、国道244号沿いの住宅をリノベーションしました。
裏手にはJR釧網線の線路があります。
1階はギャラリーなどに使えるスペース。
キッチンもあり、筆者が訪れた際は、オレンジジュースをオーダーしました(次の、ピンが来てない画像。とてもうまかった)。キッチンは、イベント用にレンタルもするそうです(つまり、土日だけ、●●カレー店が藻琴に出張開店! といった使い方が可能。というか、もう行われています)。
2階は、1組の宿泊を受け入れられるよう、民泊の準備もされています。
札幌での個展(2019年)で発表した絵画が飾ってあるのが、外からでも見えました。
網走中心部から桂台駅の横を通って駒場地区へ上がっていく道路の擁壁に描かれた絵をモチーフにしており、市民なら誰でもピンとくることでしょう。

佐々木さんは子育てなどもあってじっくりと大きな作品に取り組む時間が減ったものの、スケッチブックに1日1点、フェルトペンで絵を描き、インスタグラムに非公開でアップしていったそうです(今個展の開催中は公開しています @ssktno)。
たしかに、正方形の作品は、インスタの画面で、実にスッキリして見えます。
壁には、プリントアウトした全点が並べられ、壁にはスライドで投影されています。
また、原画が描かれたスケッチブックは、テーブルの上に置かれて、手にとってめくって見ることもできます。
よく毎日続けられるなあ~、と感服しつつ、まあ手が動いちゃう(北海道弁でいうと「描かさる」)のがアーティストなんだろうなと思ったりします。
そこには、やはり佐々木さんの手癖みたいなものが如実に出ていて、直線でカキッと構成されたものはあまりなく、有機的な曲線がうごめている絵が多いです。前日の絵を受けつつも、少しずつ変化していくのを見ていくと、ほんとうに飽きません。
コンブの群れを思わせる作品が多いのは、やはり漁師だからでしょうか。
ご本人は、北見市留辺蘂の「山の水族館(北の大地の水族館)」で見た魚に影響されたと言っていましたが…。

藻琴地区は、以前は団体客向けの大型観光施設が点在していましたが、近年は閉店してしまった店が多く、ちょっとさびしくなっていました。
図らずも同時に、「マ・シマシマ」のとなりにカフェがオープンするなど、新たな動きが出てきています。
2021年5月1日(土)~16日(日)正午~午後6時、月・木曜休み
マ・シマシマ(網走市藻琴267 https://www.facebook.com/ma.simasima.fb/ )
□http://tsuneosasaki.com/
過去の関連記事へのリンク
■Tsuneo Sasaki Exhibition -signs- (2019年1月15~20日、札幌) 1月19、20日は計7カ所(6)
■佐々木恒雄展 “And Yet” (2014)
■生息と制作-北海道に於けるアーティスト、表現・身体・生活から 2013Mar.東京(12) (2013年4月)
■置戸コンテンポラリーアート (2012年)
■佐々木恒雄展「本日ノ庭」 (2009)
■ART! MEET! MART! (2008年)
・網走バス「小清水線」、網走観光交通「網走東藻琴線」で「佐々木漁場前」降車、約190メートル、徒歩3分
・JR釧網線「藻琴駅」から約1.1キロ、徒歩14分、「鱒浦駅」から約1.48キロ、徒歩19分
・網走バス「つくしが丘団地線」の「つくし6丁目」から約3キロ、徒歩38分
網走でサケ定置網などの漁業に携わりながら、絵画制作や個展も行っている佐々木恒雄さんが、地元の藻琴地区にギャラリーなどの多目的スペース「マ・シマシマ」をオープンしました。
こけら落としとして、佐々木さん自身が約2年間、毎日描きためてきた小さな絵を一堂に展示する個展を15日まで開いています。

裏手にはJR釧網線の線路があります。
1階はギャラリーなどに使えるスペース。
キッチンもあり、筆者が訪れた際は、オレンジジュースをオーダーしました(次の、ピンが来てない画像。とてもうまかった)。キッチンは、イベント用にレンタルもするそうです(つまり、土日だけ、●●カレー店が藻琴に出張開店! といった使い方が可能。というか、もう行われています)。
2階は、1組の宿泊を受け入れられるよう、民泊の準備もされています。
札幌での個展(2019年)で発表した絵画が飾ってあるのが、外からでも見えました。
網走中心部から桂台駅の横を通って駒場地区へ上がっていく道路の擁壁に描かれた絵をモチーフにしており、市民なら誰でもピンとくることでしょう。

佐々木さんは子育てなどもあってじっくりと大きな作品に取り組む時間が減ったものの、スケッチブックに1日1点、フェルトペンで絵を描き、インスタグラムに非公開でアップしていったそうです(今個展の開催中は公開しています @ssktno)。
たしかに、正方形の作品は、インスタの画面で、実にスッキリして見えます。
壁には、プリントアウトした全点が並べられ、壁にはスライドで投影されています。
また、原画が描かれたスケッチブックは、テーブルの上に置かれて、手にとってめくって見ることもできます。
よく毎日続けられるなあ~、と感服しつつ、まあ手が動いちゃう(北海道弁でいうと「描かさる」)のがアーティストなんだろうなと思ったりします。
そこには、やはり佐々木さんの手癖みたいなものが如実に出ていて、直線でカキッと構成されたものはあまりなく、有機的な曲線がうごめている絵が多いです。前日の絵を受けつつも、少しずつ変化していくのを見ていくと、ほんとうに飽きません。
コンブの群れを思わせる作品が多いのは、やはり漁師だからでしょうか。
ご本人は、北見市留辺蘂の「山の水族館(北の大地の水族館)」で見た魚に影響されたと言っていましたが…。

藻琴地区は、以前は団体客向けの大型観光施設が点在していましたが、近年は閉店してしまった店が多く、ちょっとさびしくなっていました。
図らずも同時に、「マ・シマシマ」のとなりにカフェがオープンするなど、新たな動きが出てきています。
2021年5月1日(土)~16日(日)正午~午後6時、月・木曜休み
マ・シマシマ(網走市藻琴267 https://www.facebook.com/ma.simasima.fb/ )
□http://tsuneosasaki.com/
過去の関連記事へのリンク
■Tsuneo Sasaki Exhibition -signs- (2019年1月15~20日、札幌) 1月19、20日は計7カ所(6)
■佐々木恒雄展 “And Yet” (2014)
■生息と制作-北海道に於けるアーティスト、表現・身体・生活から 2013Mar.東京(12) (2013年4月)
■置戸コンテンポラリーアート (2012年)
■佐々木恒雄展「本日ノ庭」 (2009)
■ART! MEET! MART! (2008年)
・網走バス「小清水線」、網走観光交通「網走東藻琴線」で「佐々木漁場前」降車、約190メートル、徒歩3分
・JR釧網線「藻琴駅」から約1.1キロ、徒歩14分、「鱒浦駅」から約1.48キロ、徒歩19分
・網走バス「つくしが丘団地線」の「つくし6丁目」から約3キロ、徒歩38分
(この項続く。(10)はこちら)