
道内のプロ陶芸家の集まり「北海道陶芸会」で会長を務める陶芸家で、札幌市に「草の窯」を開いている中村裕さんの個展。
北海道の風土に触発された作品を手がけている美術家は、陶芸の分野も含めて多くいますが、単にモティーフが北国っぽいというだけでなく、精神的な何かを感じさせるものを作っている人ばかりとはかぎりません。
その点、中村さんの陶器は、見ているとまさに「北方の冬」を強烈に思わせてくれる真率さを秘めていると思うのです。
道内で開かれた工芸の個展としては、ことしの収穫といっていいものになりました。
シラカバの林を思わせる花入れは、白い帯が青い地に交錯する、シンプルで美しい図案ですが、これはマスキングテープを貼り、はがしていくごとに青い釉薬を施しているのだそうです。
いちばん白くしたい部分に、まずマスキングテープを貼るとのこと。最後に白い釉薬をかけて仕上げます。
馬や流氷を題材にした大皿なども、同じ手法で仕上げています。
水指や建水、茶碗なども、水際立ったフォルムの美しさをみせています。
なお、同じ日程で、熊谷守一の版画展も開催されているので、今週末の三越には、足を運ぶ価値があると思います。
2017年6月20日(水)~26日(月)午前10時~午後7時(最終日~午後4時)
札幌三越ギャラリー(中央区南1西3 三越本館9階)
□草の窯 http://www16.plala.or.jp/kusanogama/
■第5回伝統工芸北海道展―日本工芸会東日本支部北海道研究会の作家による (2016)
【告知】北海道陶芸会展 (2015)
【告知】第4回伝統工芸北海道展 (2015)
■北海道陶芸会展 (2014)
【告知】第1回全国俊英陶芸作家展~春の器~ (2013)
北海道陶芸会展2006「環」
中村裕展 (2006)
彩りの器展 草の窯・中村裕 (2002)
北海道の風土に触発された作品を手がけている美術家は、陶芸の分野も含めて多くいますが、単にモティーフが北国っぽいというだけでなく、精神的な何かを感じさせるものを作っている人ばかりとはかぎりません。
その点、中村さんの陶器は、見ているとまさに「北方の冬」を強烈に思わせてくれる真率さを秘めていると思うのです。
道内で開かれた工芸の個展としては、ことしの収穫といっていいものになりました。
シラカバの林を思わせる花入れは、白い帯が青い地に交錯する、シンプルで美しい図案ですが、これはマスキングテープを貼り、はがしていくごとに青い釉薬を施しているのだそうです。
いちばん白くしたい部分に、まずマスキングテープを貼るとのこと。最後に白い釉薬をかけて仕上げます。
馬や流氷を題材にした大皿なども、同じ手法で仕上げています。
水指や建水、茶碗なども、水際立ったフォルムの美しさをみせています。
なお、同じ日程で、熊谷守一の版画展も開催されているので、今週末の三越には、足を運ぶ価値があると思います。
2017年6月20日(水)~26日(月)午前10時~午後7時(最終日~午後4時)
札幌三越ギャラリー(中央区南1西3 三越本館9階)
□草の窯 http://www16.plala.or.jp/kusanogama/
■第5回伝統工芸北海道展―日本工芸会東日本支部北海道研究会の作家による (2016)
【告知】北海道陶芸会展 (2015)
【告知】第4回伝統工芸北海道展 (2015)
■北海道陶芸会展 (2014)
【告知】第1回全国俊英陶芸作家展~春の器~ (2013)
北海道陶芸会展2006「環」
中村裕展 (2006)
彩りの器展 草の窯・中村裕 (2002)