ホテル地下のエレベーターホールから店舗前のスペースを活用して毎月開かれている「北海道にゆかりのある作家たちの絵画展」第8弾。
佐々木ゆかさんは全道展会友、独立展会友の若手画家です。
ついつい若手と書いてしまうのですが、そして1988年生まれですから間違いではないのですが、武蔵野美大在学中から「サッポロ未来展」などに出品していましたから、キャリアはそれなりに長いです。
筆者が最初に彼女の絵 . . . 本文を読む
1995年札幌生まれ、北海道教育大学岩見沢校の大学院で絵画を学んでいる2年生で、この数年最も精力的に制作・発表に取り組んでいる一人。
意外にも、グループ展へは多数参加してきましたが、個展はこれが初めてのとのこと。
7月に2人展を開催したばかりなのに、わずか3カ月半で個展というのは、すごい創作意欲です。
津田さんはこれまでも漫画や子どもの文化といった題材がちりばめられた、カラフルな世界を繰 . . . 本文を読む
すみません、9月初旬に見て、ワークショップも体験してきたのに、アップできていませんでした。
というか、ご本人にも言ったのですが、橘内美貴子さんは、毎年の「ナカジテクス」などはマメに参加していますが
「個展」
となると、案外少ないのですね。
そのなかで、2017年に札幌のギャラリー犬養で開いた個展は、今回、紋別で展開していたシリーズのはじまりになっているのだな~と思います。
「1 / . . . 本文を読む
精力的に制作・発表を続ける札幌の画家モリケンイチさんの個展を紹介するのは、なかなか勇気が要ります。
モリさん自身がたいへんな質量のテキストを書くので、批評する側はそれに付け加えることはないような気がしてきますし、それらのテキストを目で追っていくと、こちらが生半可なことを記すとただちに底の浅さを見透かされるように思えてくるのです。
ディディユベルマンからアビ・ヴァールブルグ、ラカンまでを渉猟す . . . 本文を読む
(承前)
1932年(昭和7年)留萌管内天塩町生まれ、札幌育ちの画家・上野憲男さん。今年6月に亡くなりました。
高校卒業後に上京し、那須高原にアトリエを建てて制作しており、全国区で活動していましたが、年譜を見ると、道展や道立近代美術館企画の展覧会、「10人空間展」、大同ギャラリーやギャラリーシーズ(旭川)での個展など、道内での発表の方が多いのではと思われるほど。道内の美術館での本格的な個展が . . . 本文を読む
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が道内に出ていますが、キース・ヘリング展は予定通り、会期中は無休で開かれています。
キース・ヘリングの絵は2019年にも札幌芸術の森美術館の「球体のパレット タグチ・アートコレクション」でも展示されましたが、まとまった展覧会となると2000年以来21年ぶりとなります。そのときの紹介記事が、artscape でいまでも読める!( https://a . . . 本文を読む
漫画「ストップ! ひばりくん」などで知られ1970年代から現在まで活躍してきた江口寿史の、かわいい女の子のイラストだけを集めた展覧会。
…とまとめてしまうと、なんだか単調な空間をイメージしてしまうかもしれませんが、筆者はぜんぜん飽きずに、楽しく見ることができました。
会場内はすべて撮影OKというのもすごいなあ。
「三原順の世界展」のときと同じようなことを書きますが、筆者は、彼の事実上 . . . 本文を読む
上嶋さんは小樽を拠点に、札幌や北欧など盛んに発表を続けています。
作品は、不定形の大小の絵画を壁面に配置した平面インスタレーションです。
支持体はシナベニヤで、アクリル絵の具で着彩しているようです。
冒頭画像は「いつか見た光のこと」。個展と同じ題がついた新作です。
大小27ほどの部材からなり、うち10点は壁面から少し浮かせて設置しているため、壁に影ができ、立体感が生じています。
等高 . . . 本文を読む
札幌生まれで、札幌を拠点に活動した異色の少女漫画家、三原順(1952~95)の原画やグッズを紹介する、故郷では初の展示。
代表作「はみだしっ子」シリーズを主軸に、彼女の世界が手際よくまとめられています。
いま「手際よく」と書きましたが、これは決して、要領よくサクッと、というような意味合いではありません。
長い年月、三原順さんの世界に分け入り、愛し、読み込んできた主催のムーンライティングのお . . . 本文を読む
(承前)
札幌の若手版画家の個展。
26点を展示しています。
冒頭画像は、葉脈がくっきりと浮かび上がった、葉そのものを版にした作品で、右端が「#1」、そのとなりが「#1911」。
「玉虫色」とは光の干渉で金緑色や金紫色などに色彩が変わって見える色。今、見ている空の色は自分自身にしか見ることができない色であり隣人がまったく同じ色を見ているとは限らない。どんなに精巧な写真でも実際に見たときに . . . 本文を読む
(承前)
白濱雅也さんは、東日本大震災を機に東京から帯広に、さらに十勝管内豊頃町十弗とおふつの農家跡に移り住んで、そこを「Art Labo 北舟」と名付けてギャラリーにする一方、札幌など各地で自分の個展を開き、現代アートのグループ展を企画し…と、とにかく意欲的な活動を続けています。
今年は、自分の軽トラックを小さな美術館に改装して、九州まで走らせ、各地で移動展を展開しています。
さらに初の . . . 本文を読む
(承前)
渡辺貞之さんは深川の画家で、独立展準会員、全道展会員。
深川駅前にある「アートホール東洲館」の館長としてさまざまな展覧会を企画・開催するとともに、市民劇団にもかかわり、1940年(昭和15年)生まれとは思えぬ精力的な活動ぶりで、北空知の文化の中心的な役割を担っています。
全道展などでは、子どもの鬼がさまざまなポーズをとる絵が印象に残っています。
そのベースとなる人物デッサンは . . . 本文を読む
(承前)
旭川と長野県を拠点に、版画やインスタレーションの制作・発表に取り組んでいるベテランの荒井善則さん。
ことし1~3月には道立旭川美術館で「荒井善則展 無意識が世界を版にする」が企画・開催されました(関連動画が YouTube にアップされているので、下の方にはりつけてあります)。
今回の個展は同美術館での発表後初の展覧会であり、また札幌での個展となるとじつに30年ぶりになるとのこ . . . 本文を読む
(承前)
まず、期間中のアップができなかったことをおわびします。
また、ツイッターでの告知で、長いこと「花と美の王国」と、誤って表記していたことを重ねておわび申し上げます。
以前も書きましたが、この「花と樹の王国」は
・高坂和子の油彩
・須崎忠助原画の植物画(リトグラフ)
・安積徹の日本画
が3本柱で、ほかに水越武、川田喜久治、アンセル・アダムスの写真、太田三郎の切手を模 . . . 本文を読む
●渡会純价展―音紀行=6月15日(火)~20日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)、スカイホール(札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階 https://www.daimarufujii-central.com/skyhallinformation )。札幌在住。北海道を代表するベテラン版画家。音楽のようなリズムに富んだ作品
2年に1度、6月にスカイホールで個展を開いている、ベテラ . . . 本文を読む