民主党の「政権交代」のスローガンに多くの国民が一票を投じて実現した、民主、社民、国民新党の連立内閣が船出してようやくようやく四ヶ月、100日が過ぎた。
鳩山由紀夫首相、小沢一郎党幹事長の二大権力が、どのように日本の新しい政治を引導するのか、とっても注目を集めていたのだが、日米同盟に基づく沖縄普天間飛行場の移転問題をはじめ、なかなか方針が決定せず、もたもたと先延ばしのきらいが出てきて、「おっと大丈夫かいな?」というのが、多くの国民の本音に近い心境ではないだろうか。
あの秋に展開された、所謂来年度予算削減を目標にした「事業仕分け」のプロジェクトに関しても、新人議員を含む多数の民主党議員が参加するはずだったのが、小沢幹事長の「鶴の一声」で、行革担当相、総務大臣、財務大臣の下、蓮紡議員や渡辺議員ら御馴染みの議員たちを中心に、集中的な審議、議論が行われて、今年の流行語的な言葉にもなったのだが、その成果は目標の3兆円には遠く及ばない結果で、なんだか期待はずれの感であった。
しかし、民主党の政権交代を目指すスローガン的役割のマニフェストに掲げられた「子ども手当」「暫定税率の廃止」「農業所得の保障制度」「高校授業料の無料化」「高速道路無料化」などの財源を伴う大スローガン施策の可能性が少しつづ危ぶまれる兆しが出てきた。
「子ども手当」に関しては、日本の将来の人口減に対処する必要から、所得制限を設けないと言っていたのに、やはり国民感情から年収2000万円以下の世帯に限るという案が急浮上している。
また「ガソリンの暫定税率」の廃止については、現在のガソリン価格が一リットル120円前後に安定していることから、ガソリンの高騰期に緊急処置的な値下げが出来る法律改正として、「暫定」は廃止して新たなガソリン税率の改定など行って、現状のガソリン価格と税収を維持する案が検討されているという。
また「高速道路の全面無料化」の公約も、全面的に無料化せず、地域限定で「無料実験を行う」とトーンダウンする様な様相になってきていて、確かにあれもこれもの予算措置には、財源が新たに必要なので、国債発行額を44兆円に抑えるとすれば、何かを削るかあきらめざるを得ないこととなるに決まっているのである。
「あれもこれも」と風呂敷を広げた民主党の政権交代マニフェストも、予算獲得の現実的な作業の中で、難しい局面を迎えているのだが、ここでまた小沢一郎幹事長が登場して、「国民の声だ」と称して、「鶴の一声」を投じるとなると、鳩山首相を頂点とする「新内閣の閣僚たち」とは何なのかと半信半疑にならざるを得ない。
いずれにせよ、民主党国会対策委員長の弁によれば、民主党のマニフェスト作成当時には、自民党が8兆円もの多額な補正予算を組むとは予想していなかったので、財源が不足する羽目になったという、言い訳をされていたが、納得のいかない他党の失態だとする「言い逃れ」にしか感じられなかった。
堂々と不足は不足と言って、国民に理解を求め、更なるムダ削減の努力と精査を官僚や天下り機構と喧嘩してでも頑張っていただきたいものである。
鳩山由紀夫首相、小沢一郎党幹事長の二大権力が、どのように日本の新しい政治を引導するのか、とっても注目を集めていたのだが、日米同盟に基づく沖縄普天間飛行場の移転問題をはじめ、なかなか方針が決定せず、もたもたと先延ばしのきらいが出てきて、「おっと大丈夫かいな?」というのが、多くの国民の本音に近い心境ではないだろうか。
あの秋に展開された、所謂来年度予算削減を目標にした「事業仕分け」のプロジェクトに関しても、新人議員を含む多数の民主党議員が参加するはずだったのが、小沢幹事長の「鶴の一声」で、行革担当相、総務大臣、財務大臣の下、蓮紡議員や渡辺議員ら御馴染みの議員たちを中心に、集中的な審議、議論が行われて、今年の流行語的な言葉にもなったのだが、その成果は目標の3兆円には遠く及ばない結果で、なんだか期待はずれの感であった。
しかし、民主党の政権交代を目指すスローガン的役割のマニフェストに掲げられた「子ども手当」「暫定税率の廃止」「農業所得の保障制度」「高校授業料の無料化」「高速道路無料化」などの財源を伴う大スローガン施策の可能性が少しつづ危ぶまれる兆しが出てきた。
「子ども手当」に関しては、日本の将来の人口減に対処する必要から、所得制限を設けないと言っていたのに、やはり国民感情から年収2000万円以下の世帯に限るという案が急浮上している。
また「ガソリンの暫定税率」の廃止については、現在のガソリン価格が一リットル120円前後に安定していることから、ガソリンの高騰期に緊急処置的な値下げが出来る法律改正として、「暫定」は廃止して新たなガソリン税率の改定など行って、現状のガソリン価格と税収を維持する案が検討されているという。
また「高速道路の全面無料化」の公約も、全面的に無料化せず、地域限定で「無料実験を行う」とトーンダウンする様な様相になってきていて、確かにあれもこれもの予算措置には、財源が新たに必要なので、国債発行額を44兆円に抑えるとすれば、何かを削るかあきらめざるを得ないこととなるに決まっているのである。
「あれもこれも」と風呂敷を広げた民主党の政権交代マニフェストも、予算獲得の現実的な作業の中で、難しい局面を迎えているのだが、ここでまた小沢一郎幹事長が登場して、「国民の声だ」と称して、「鶴の一声」を投じるとなると、鳩山首相を頂点とする「新内閣の閣僚たち」とは何なのかと半信半疑にならざるを得ない。
いずれにせよ、民主党国会対策委員長の弁によれば、民主党のマニフェスト作成当時には、自民党が8兆円もの多額な補正予算を組むとは予想していなかったので、財源が不足する羽目になったという、言い訳をされていたが、納得のいかない他党の失態だとする「言い逃れ」にしか感じられなかった。
堂々と不足は不足と言って、国民に理解を求め、更なるムダ削減の努力と精査を官僚や天下り機構と喧嘩してでも頑張っていただきたいものである。