なんと12年4ヶ月ぶりに、ドルと円の換算ルートを決める外為市場で、1ドル
が100円を割るという事態になり、原油の方は1バレルあたり110ドルを超すという高値になる悪材料も加わって、にわかに日本経済の景気が危ぶまれる懸念が急速に台頭している。
アメリカのサブプライムローンの問題に端を発した、金融不安がアメリカの経済を減速させて、ドルに対する世界的信頼が急速に低下し、ヨーロッパ「ユーロ」が強みを増してきているという状況下で、円高が増して、外需依存体質の日本経済の先行き不安が経済界に広がりつつあるという。
つまり、円高になることで、日本の輸出が減少し、輸入が増加するという状況が起きて、日本の実質GDP(国内総生産)は、当初の想定の2パーセント程度のプラス予想が崩れていくであろうし、日本の輸出企業の採算円レートといわれる106円前後を大幅に割る水準では採算が取れなくなるのである。
最も国際競争力が強いといわれる「世界のトヨタ」でさえ、1円の円高で,約350億円の損出となるそうなので、1ドル100円が続けば、見込みの想定為替レートより5円も高いので、利益が一挙に1750億円も減少することになるのである。
この円高と原油高のダブルパンチが日本経済に与える影響は過大であり、今年度のGNPは、約0.8ポイントも押し下げられることになるというのである。
さて、我々の日常庶民生活においては、どういう影響が出てくるのだろうか。
原油高の影響を最も顕著に受ける「ガソリン価格」は、いったん定着したかに思ったが、再び高騰の気配を持ち返していて、一リットル150円の相場を行き来しているので、当分は全ての商品の「輸送費コスト」に反映されて、物価高を助長することは間違いない。
また一方で、地球環境問題への影響の懸念からの「バイオエタノール」燃料の開発および拡大で、世界の食糧市場のとうもろこし、大豆、サトウキビなどが食糧としての原料ではなく、エネルギー源としての作物とて高価に買い取られる動きが進んでは、益々「食糧」原価コストの高騰に抑止力がなくなることがせ必至である。
一方で、日本から海外に「海外旅行」や「買い物」に出かける裕福な人々にとっては、しばらくの間は、「少し安い」感を感じて満喫できるかもしれない。
国内的には、春闘の賃上げ交渉及び妥結額も大手企業ですら月1000円くらいであり、中小企業や非正規雇用の多くの労働者にとっては、厳しい収入が続くだろう。
年金不安、医療、福祉の不安も拭い去ることのできない、日本の現状下で、特に高齢者や若年非正規雇用者の生活不安と消費控えが進むことで、益々日本経済にかげりが生まれてくるのではないだろうか。
こういう時代こそ、一発当てようの「宝くじ」や「ギャンブル」に走るのではなく、堅実に人としての暖かさと真面目さで勝負する「日本人」の楚々とした姿と働きが「希望の光」を見出すことになるのではないかと、密かに楽しみにしている。
が100円を割るという事態になり、原油の方は1バレルあたり110ドルを超すという高値になる悪材料も加わって、にわかに日本経済の景気が危ぶまれる懸念が急速に台頭している。
アメリカのサブプライムローンの問題に端を発した、金融不安がアメリカの経済を減速させて、ドルに対する世界的信頼が急速に低下し、ヨーロッパ「ユーロ」が強みを増してきているという状況下で、円高が増して、外需依存体質の日本経済の先行き不安が経済界に広がりつつあるという。
つまり、円高になることで、日本の輸出が減少し、輸入が増加するという状況が起きて、日本の実質GDP(国内総生産)は、当初の想定の2パーセント程度のプラス予想が崩れていくであろうし、日本の輸出企業の採算円レートといわれる106円前後を大幅に割る水準では採算が取れなくなるのである。
最も国際競争力が強いといわれる「世界のトヨタ」でさえ、1円の円高で,約350億円の損出となるそうなので、1ドル100円が続けば、見込みの想定為替レートより5円も高いので、利益が一挙に1750億円も減少することになるのである。
この円高と原油高のダブルパンチが日本経済に与える影響は過大であり、今年度のGNPは、約0.8ポイントも押し下げられることになるというのである。
さて、我々の日常庶民生活においては、どういう影響が出てくるのだろうか。
原油高の影響を最も顕著に受ける「ガソリン価格」は、いったん定着したかに思ったが、再び高騰の気配を持ち返していて、一リットル150円の相場を行き来しているので、当分は全ての商品の「輸送費コスト」に反映されて、物価高を助長することは間違いない。
また一方で、地球環境問題への影響の懸念からの「バイオエタノール」燃料の開発および拡大で、世界の食糧市場のとうもろこし、大豆、サトウキビなどが食糧としての原料ではなく、エネルギー源としての作物とて高価に買い取られる動きが進んでは、益々「食糧」原価コストの高騰に抑止力がなくなることがせ必至である。
一方で、日本から海外に「海外旅行」や「買い物」に出かける裕福な人々にとっては、しばらくの間は、「少し安い」感を感じて満喫できるかもしれない。
国内的には、春闘の賃上げ交渉及び妥結額も大手企業ですら月1000円くらいであり、中小企業や非正規雇用の多くの労働者にとっては、厳しい収入が続くだろう。
年金不安、医療、福祉の不安も拭い去ることのできない、日本の現状下で、特に高齢者や若年非正規雇用者の生活不安と消費控えが進むことで、益々日本経済にかげりが生まれてくるのではないだろうか。
こういう時代こそ、一発当てようの「宝くじ」や「ギャンブル」に走るのではなく、堅実に人としての暖かさと真面目さで勝負する「日本人」の楚々とした姿と働きが「希望の光」を見出すことになるのではないかと、密かに楽しみにしている。
なんせ、10年前に利子の安い円を見捨てて、手持ちのなけなしの有り金全部をドルにしてしまったばっかりに、こうドルが安くっちゃ、買い戻すわけにもいかず、途方にくれてます。
4月から、片道20kmはなれた中学と高校へ毎日子どもを送らねばならず、まさかこんなことになるとは・・・
サラリーマンと違って、収入が増える見込みも無く、ほんと、節約するしかないみたいですね。