ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

保険診療の実態

2012年02月05日 | 日本の課題
 寒さ厳しい季節ですが、皆さん風邪などひいていませんか?、インフルエンザをはじめとして、最近の医療機関はとても混雑していて、こんなにも病気や体調が悪い人が多いのかと驚くほどです。

 実は老いた母が検査入院で一月半ばから大阪の病院に入院しているために、週に二回はお見舞いを兼ねて母の顔を見に行くのですが、病院とて経営難のところもあると聞きますので、流行っている?病院であると感じることは、患者や家族にとっては逆に安心材料となる場合もあると思いますが、ともかく町医者も含めて大変混んでいる昨今です。

 一昨日のブログでも記した様に、我が孫がインフルエンザになったために近くの小児科医に学校を休んで平日の朝、診察を申し出ようと行くと、もう順番を待つ患者さんの診察券の受付番号が40に近くて、私の娘は昼までに診てもらえないのではと思って、別の医院へ走っても診察の受付を申し出たと言っていました。

 私の八百屋のお客様の中にも医療関係者がおられるのですが、昨週の伺う予定の日にお電話をすると、八時までの診察時間の予定なのに、患者さんが多くて九時を回っても、まだ仕事が終わらないと仰っていましたし、別の開業医の奥様の話でも、最近は医院に診察を受けに来られた患者さんが、医師の診察の前に、「風邪をひいたので薬を下さい」とか、自己診断で病名を決めて、医者に注射や投薬の処方箋を要求する場合も増えている様で、病気や薬に関する情報を事前に知って医者の前に来る患者もいるというのである。

 最近は、社会的には「生活保護費」が増大していて、戦後最大の206万人に達したとか言われていて、税金でまかなう生活貧窮世帯への福祉の手助けのはずが、不正受給も含まれていて、そのチェックや精査が厳しく必要ではないかと問われているのですが、この生活保護の受給者の場合は、健康保険での診療が自己負担なしで受けられるということで、相当額の保険診療に影響が出ていると推定されている。

 針灸やマッサージ、または整体などの治療診療行為は以前は保険適用が厳しかったのだが、昨今の診療所における、こうした診療行為の大半が保険診療、すなわち健康保険証で三割負担や後期高齢者の場合は一割負担で診療が受けられるということで、このような町の診療院や手軽に足腰の痛みや体の歪みなどの調整や診療をしてくれる処に、多くの患者が行っている実態が、多額の診療報酬を請求するというケースも出ていて、健康保険財政はより一層厳しい状態に陥っているというのである。

 ほんとうに現代落語のネタの様な話が、何処の診療所でも囁かれているみたいで、毎日の仕事の様に診療院に通っている年老いたご婦人がいて、顔なじみになった別の患者さんたちとの待合室などでの、いつもの会話が弾んでいて、「そういえば、あの奥さん最近来はれへんね、ひょっとしたら病気やろか?」なんて会話が実際にあるらしく、本当に診察、治療がどうしても必要な人たちばかりではなく、町の寄り合い所や世間話ついでに通う場所の如くなっている場合も多いらしい。

 つまり、確かに現代日本はかつてない超高齢化時代に突入していることは確かなのだが、誰もが何かしら体調不良や痛みを感じる場所をひとつか二つ持っているかもしれないが、時間的な余裕、つまり時間をもてあそぶほど暇な人にとっては、診療院や医者通いが仕事の如く日課となっている様で、診療経費は各々は小額でも、トータルでは相当な診療報酬が医療機関からは保険請求されているのである。

 比較的健康な高齢者の医者や診療所通いが相当増加していて、年金問題と共に健康保険の財政的、制度的破綻の危惧まで迫りつつあるという実態が近づいているので、必要のない診療や我慢できる痛さや体調不良で安易に健康保険を無駄に使うことはやめるべきだと思うが、やめられない実態が実態である。


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