夕方、何気なく見上げた西の空に、キレイな「お盆の様な月」と言ったらいいと思える月齢2くらいの平たい月が上を窪みにして横たわっていて、その少し高い空に、宵の明星と言われる金星と思しき惑星が輝いていた。
市内の友人と奥さんとの語らいの後、車を走らせて我が家に向かう途中、私は愛用の軽ワゴン車から、その見事と思えるような「絵の如き空の二つの明かり」に魅せられ釘付けになった。
近くの住宅街の駐車場付近に車を一旦停めて、やおら修理が出来て手元に帰ってきたばかりの「デジカメ」を取り出し、遠くの空の二つの天体の光景を撮影しようと何度も試み、あまり上手に撮れなかったが、上記の写真となった。
何とか、月と星がわかるかな。
夕食を終えて、明日提出の定例議会の一般質問通告の作成をしていると、二度ほど携帯電話に着信があったが、仕事を続けていると、固定電話の方に別の友人からの一報が入った。
大阪の同業者?でもあるT市の市会議員のN氏の電話であった。
今は広島県福山市に住む、私と彼にとって共通の小学校時代からの親友のK.T君の奥さんが亡くなったという驚きの知らせだった。
携帯着信にはK.Tの名前が二度記録されていたので、携帯電話を手に少し心落ち着かぬ思いで、幼さ馴染みでもあり青春時代も成人してからも、機会あるごとに交流のあった同窓生の友人の声を待った。
今、彼は目の前に奥さんのご遺体があり、「今も眠っているようだ」と落ち着いて語っている。そして昨日は彼女の57回目のお誕生日で、子ども達や孫達がみんな寄って、病床で彼女のお誕生日を祝いつつ、天に召される時の近さを悟って、「お別れ会」となったと言う。
彼女は息苦しい中で、か細い声だが意識ははっきりしていて、「私は幸せだった」と言ったそうで、今朝肺がんのため亡くなったのである。
私は彼に、ありふれた「ご愁傷様」という言葉だけは言いたくなかったので、彼と彼女の30数年間に思いをはせながら、言葉を探して電話口の彼の言葉を聴いていた。
明日のお通夜と明後日の告別式の時間や場所を確認した後、やっと彼女の明るい生前の面立ちを浮かべ、友達夫婦として住む場所は離れているが、何度となく出会った彼女の「幸せに召された」お別れを心に強く感じながら、「ご冥福を祈ります」としか言えなかった。
彼への拙い励ましを言葉にしながら、今日の夕べに観た「お盆の様な月と星」を思い返して、彼女が天上に召されることを、私に告げたのではないかと思ったのである。
2月の夜、そう寒さは感じなかったが、凛としてキレイな月と星が西空に輝いていたんだ。僕はその光景に強い力を感じてシャッターを押していたが、それが彼女からのお別れのメッセージだとは、その時は気づくはずはなかった。
「千の風になって」、私たちを見守ってくださいな。今日お別れに行きます。
市内の友人と奥さんとの語らいの後、車を走らせて我が家に向かう途中、私は愛用の軽ワゴン車から、その見事と思えるような「絵の如き空の二つの明かり」に魅せられ釘付けになった。
近くの住宅街の駐車場付近に車を一旦停めて、やおら修理が出来て手元に帰ってきたばかりの「デジカメ」を取り出し、遠くの空の二つの天体の光景を撮影しようと何度も試み、あまり上手に撮れなかったが、上記の写真となった。
何とか、月と星がわかるかな。
夕食を終えて、明日提出の定例議会の一般質問通告の作成をしていると、二度ほど携帯電話に着信があったが、仕事を続けていると、固定電話の方に別の友人からの一報が入った。
大阪の同業者?でもあるT市の市会議員のN氏の電話であった。
今は広島県福山市に住む、私と彼にとって共通の小学校時代からの親友のK.T君の奥さんが亡くなったという驚きの知らせだった。
携帯着信にはK.Tの名前が二度記録されていたので、携帯電話を手に少し心落ち着かぬ思いで、幼さ馴染みでもあり青春時代も成人してからも、機会あるごとに交流のあった同窓生の友人の声を待った。
今、彼は目の前に奥さんのご遺体があり、「今も眠っているようだ」と落ち着いて語っている。そして昨日は彼女の57回目のお誕生日で、子ども達や孫達がみんな寄って、病床で彼女のお誕生日を祝いつつ、天に召される時の近さを悟って、「お別れ会」となったと言う。
彼女は息苦しい中で、か細い声だが意識ははっきりしていて、「私は幸せだった」と言ったそうで、今朝肺がんのため亡くなったのである。
私は彼に、ありふれた「ご愁傷様」という言葉だけは言いたくなかったので、彼と彼女の30数年間に思いをはせながら、言葉を探して電話口の彼の言葉を聴いていた。
明日のお通夜と明後日の告別式の時間や場所を確認した後、やっと彼女の明るい生前の面立ちを浮かべ、友達夫婦として住む場所は離れているが、何度となく出会った彼女の「幸せに召された」お別れを心に強く感じながら、「ご冥福を祈ります」としか言えなかった。
彼への拙い励ましを言葉にしながら、今日の夕べに観た「お盆の様な月と星」を思い返して、彼女が天上に召されることを、私に告げたのではないかと思ったのである。
2月の夜、そう寒さは感じなかったが、凛としてキレイな月と星が西空に輝いていたんだ。僕はその光景に強い力を感じてシャッターを押していたが、それが彼女からのお別れのメッセージだとは、その時は気づくはずはなかった。
「千の風になって」、私たちを見守ってくださいな。今日お別れに行きます。