「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

お茶会のお菓子

2014年09月12日 | お茶三昧

「利休饅」( とらや浅草松屋製)



お茶会のお菓子の盛り付け係になった方が、
「盛り付け用の薄いビニールてぶくろを用意しましょう」と。
「残念でした今回はそれは使えないのよ」と私が言うと、
「え~もしかしたら」と嬉しそう。

そうなんですよ。一番盛り付けに気を遣うお菓子に決まりました。

先日お菓子屋さんに、各お席の先生方の描くイメージのお菓子を作ってきていただき、
皆さんで試食会をしました。

同じようなお菓子が重ならないようにと、考えた結果、
「上用饅頭」「練り切り」「金団」にそれぞれ決まりました。
そしてもう一席はお干菓子ということに。

当日は、味も姿も違うお菓子を楽しんでいただけますね。

以前ちょっと惜しいお茶会がありました。
二席しかないお茶席なのに、どちらもまったく同じお菓子だったのです。
手違いかやむを得ないことだったのかそれは定かではありませんが。
必ずどちらのお席にも入るわけですから、とても残念でした。

というわけで、お茶も重ならないように、花もできるだけお互いが引き立つように、
情報交換をしながら準備をしています。

さあ盛り付けに要注意のお菓子に決まりましたので、
盛り付けやすい専用のお箸を準備しなくてはなりませんね。
「一度くらい同じ種類のお菓子をお稽古に使って練習ね。」
なんていったものですから、
皆さん、あのおいしそうなお菓子をイメージしながら、
きっと心の中で「やった!!」だと思います。



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お茶会の下足札

2014年09月11日 | お茶三昧


昨日は茶室の下見でした。
聞いた話や、写真だけではやはりはっきりしないことが多いものです。
幾つか問題点も見つかりかり、これから準備しなおすことや、
練り直さなければならないことも出てきました。
13席をこなすことは容易ではありませんね。

下見を終わり、場所を移して、
見本のお菓子を味わってどれにするかを決めたり、
席主の方々といろいろと打ち合わせをして、
さあ帰りましようというときに、豪雨襲来。
とても歩ける状態ではなく、小一時間足止めを食ってしまいました。

ところで、
お茶会で草履を間違えられたことはありませんか。
けっこう多いトラブルなんですよ。
最後に残った草履をはきながら、
「私のは今日おろしたての新しい草履だったのに・・・」なんていうことも。

草履は同じようなものが多く、
時にはたまに履く自分の草履をきちんと覚えていないこともあります。
「今日はどんな草履で来たかしら。確かあれだわね。」
これも間違える原因に。

私は大丈夫です。スモールサイズですから、
自分のものは一目でわかりますし。
たいていの人は間違えると小さいと気が付きますからね。

今、子育て中でお休みしている方が、受付マニュアル担当の方の命を受けて、
自分も何か役立ちたいと、下足札を作ってくださいました。

渡す札と草履につける札を一組にして一席の人数分です。
メールで「こんなふうにしましたか゜どうですか」と写真付きで送ってきました。
つけやすくするために鼻緒に巻く部分はゴムだそうです。

これで躙り口のところで、
「あれです~」などと叫ばれることもなく、
さっと履物をそろえて差し上げられますね。

こんな援護射撃が嬉しいです。



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思いを込めて一つずつ

2014年09月09日 | お茶三昧



都心まで出かけた帰り道、
スーパームーンが見えました。
どれとわかるように→などつけてみました。
今はもう雲に隠れています。

今朝はテニスが気になって早起きしてスタンバイでしたが、
残念ですが、思いのほか早く決着がついてしまいました。

余裕のできた午前中には、お茶会に使う風炉に、
用意しておいた灰を入れることにしました。

奉書を敷いて、底瓦を置き静かに一匙一匙灰を入れていきました。
「良いお茶会ができますように」と祈りを込めて・・といえば大げさですが。
でも自己満足でも、一つ一つ丁寧に準備することが、
結果がどうであれ、悔いが残らないと思うので。

「結果オーライ」という言葉は、
未熟な自分を慰める言葉で、最近はどうも好きではありません。
それよりもオーライでなかった時に、自分を納得させられるのは、
それまでの過程だと思うからです。

お茶会に向けて、それぞれの役割で準備をしている皆さん。
色々とアイディァを出してくださったり、研究したりと頼もしい限りです。
「人事を尽くして天命を待つ」ですね。


明日は茶室の下見です。
準備したことで大丈夫か最終確認をしてきます。



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名月と月下美人

2014年09月08日 | お茶三昧


月下美人を一輪頂きました。
「今夜あたり開くと思うわ」

その期待で稽古をしながら、皆で刻一刻と膨らんでゆく姿を楽しみました。

期待通り、夜の稽古の時はこんな姿で。

皆さんが帰った後、真夜中までお付き合いしましたが、
枝から切り取った蕾は、これ以上は開いてくれませんでした。
でも十分にわくわくさせてもらいました。

今夜は今年の中秋の名月ですね。
こんなに早いのは珍しいようです。
ここの所のぐずついた空では、煌々とした月を見ることは叶わぬとも思えますが。
せめて雲の晴れ間から一目なりとも見たいものです。
この月は「芋名月」と言われます。
彦根土産のたねやさんの「芋饅頭」でもおそなえして、
一ついただきながら、お茶を一服というのもいいものと。


ところでスーパームーンというのがあるそうですね。

9月8日(月)は「十五夜(中秋の名月)」、
そして翌日の9日は、月が地球に接近し通常よりも大きくみえるのがスーパームーン。
今年は三度見られるとか。
そのうちの一度が9月9日だそうです。
最近世界的に言われるようになったようですね。

でも我々日本人には、少し足りない月が何とも風情があって、
「いいなあ」と感じてしまいませんか。
どちらの月にしても、見られなくてはお話になりませんが。
お月見ができますように。



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芸祭最終日に

2014年09月07日 | 日記


琵琶湖旅行から帰ってきたと思ったら、もう次の日曜日が。
思い出に浸る間もなく時は瞬く間に過ぎていきます。
やらなければならないことが目前にあって、気持ちが前に向いているからでしょうね。
それはありがたいことと思うべきでしょう。

今日は午後からの稽古の前に、
早朝から東京芸術大学の芸祭の最終日に、
姪の作品の発表会があるというので、応援に行きました。
公園口で、弟家族と待ち合わせて、会場に向かいましたが、
日曜日の朝の人の流れはみな、芸大につながっていました。



整理券を確保していましたので、無事会場に入れました。
関係者や、応援の家族でホールはいっぱいで、入場できない人も。。

発表する学生はまだまだほやほやの一年生。
面影は初々しいのですが、作品はそれぞれの思い入れを感じさせました。
将来に乞うご期待というところですね。
一時間半で、15曲を観賞しました。
四分以内という制約の中での作品だそうです。

姪の作品も無事に聴き、身内としてはひたすらエールというところです。
好きなことができるというのは、やりたいことがあるというのは、
本当に幸せなことです。
「おばさん応援しちゃうからね」そんな気持ちになりました。

小雨降る上野の森は、十月の気温ということで、少し肌寒いくらいで、
まだ青々とした木々の葉を眺めながらふと、
今年の紅葉は少し早いかしらと。
予測不可能なお天気に翻弄される毎日ですね。

午後からはのんびりとしたお稽古をして、今日一日が終わりました。




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「竹生島」と「琵琶湖周航の歌」

2014年09月05日 | 日記

最終日は今津から竹生島にわたることにしました。
別の港から渡る予定が、台風の被害で、桟橋が使えないとか。

でもそのことが功を奏して思いがけず舟が出港するまでの間に、
近くにある「琵琶湖周航の歌資料館」を覗くことができました。。



私たちの年代には懐かしい歌ですね。
自然と車の中で皆で大合唱になりましたが。
その誕生秘話などを知ると、また感慨深いものがあります。
元になったのは当時学生の間で歌われていた「ひつじぐさ」という歌と知りました。



そのひつじぐさを、資料館の前で見ることができました。
スイレン科スイレン属。
確か紀宮清子さまの御印でしたね。




今津港には、記念碑も。


25分ほどの船旅で竹生島に着きました。

島には、弁天様が祀られていて何段もの階段に悲鳴を上げながらも一番高い所まで。


つくづく、何事も足腰が丈夫でないとと思いました。
行けるうちにどこでも行っておかにゃあなりませんね。



島で見た「百日紅」が夏の終わりを告げているかのようでした。


では懐かしい、「琵琶湖周航の歌」の歌詞をどうぞ。

1.
われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば

2.
松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森陰に
はかない恋に 泣くとかや

3.
波のまにまに 漂えば
赤い泊火(とまりび) 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
今日は今津か 長浜か

4.
瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に 抱かれて
眠れ乙女子 やすらけく

5.
矢の根は深く 埋(うず)もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと

6.
西国十番 長命寺
汚れの現世(うつしよ) 遠く去りて
黄金(こがね)の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心





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「彦根城」か「ひこにゃん」か

2014年09月04日 | 日記


一日目のオペラコンサートも無事に終わり、
翌日はいよいよ琵琶湖巡りです。
ナビゲーターは、なんと昨日のコンサートの大役を終えたばかりの友人です。
琵琶湖に一番詳しいといっても、お疲れのところを申し訳ないとおもいました。

さて一行は総勢10人で、大型車を借りての観光です。
三井寺 石山寺と巡った後は、一路彦根城へ向かいました。

彦根城といえば、井伊直弼ですね。

直弼は11代藩主直中の14男ですが、
井伊家では嫡男以外は他家へ養子に行くように決められていました。
直弼には養子の口も無く17歳から32歳までの15年間を、
三百俵の捨扶持の部屋住みとして過ごしました。
そんな自分自身の境遇を, 歌に詠んでいます。

「世の中を よそに見つつも埋木の 埋れておらむ 心なき身は 」

しかしその不遇の時代に培った多くの教養は、
井伊直弼を茶人としても、後世に名を残すこととなりました。

あの「茶湯一会集」の著者でもあり、
その中で語られた言葉「一期一会」はあまりにも有名。
茶号を宗観といい、好みの道具も知られています。
そんな茶道の趣をも味わうべく彦根を訪れましたが、
そこでもう一つ目にしたのは・・・
ゆるキャラ「ひこにゃん」でした。



ちゃんとお出ましの時間が決まっていて、
色々なポーズで写真撮影に応じてくれました。
登場するとアイドル並に「かわいい~」の声が掛かり、
皆さんカメラをかまえましたよ。
ミーハーの私ももちろん、
城内の庭にあるひこにゃんとのツーショットもぬかりなく。

そのあと、彦根城下を散策して見つけたのが和菓子司の「たねや」さん。



お稽古用やお土産のお菓子を選び宅配してもらうことに。
「こちら限定のお菓子はありますか」とたずねると、
「こちらでございます」すと出てきたのが・・


「朱兜」(あかかぶと  たねや製)


「井伊の赤備え」にちなんだお菓子なのですね。
パッケージの底にある角を切り抜くとこんな風になります。


中身は抹茶サブレでした。


「菊花せんべい」( 諸江屋製)と「朱兜」

そして散策の後は、いよいよ「近江牛」と相成りました。
思い思いに、、ステーキやしゃぶしゃぶを堪能しました。
そして満腹のお腹を揺られながら、ホテルへと向かったのであります。



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近江八景をたどる旅

2014年09月03日 | 日記



夏の終わりの思い出作りは、
近江八景をたどる旅になりました。

近江八景とは、

三井(みい)の晩鐘
石山の秋月
堅田(かたた)の落雁
粟津(あわづ)の晴嵐
唐崎(からさき)の夜雨
瀬田の夕照
矢橋(やばせ)の帰帆
比良(ひら)の暮雪

中国の洞庭湖の瀟湘(しようしよう)八景を模して選ばれたといいます。

実はこ旅のもう一つの目的は、
琵琶湖ホールでのオペラ「カルメン」を応援するためです。
このオペラを親友が演出しているのですが、
それではと関東の応援仲間がこぞって駆けつけたわけです。
一日目は宿泊先のホテルに午後2時にチェックイン しました。


琵琶湖を眺められる部屋でしたが、これは湖ではなくてもう海ですね。
それでもここは琵琶湖のもっとも狭い部分と聞いてちょっと驚きました。



そしてすぐコンサート用の服に着替えて何故か記念撮影。
そのまま"いざオペラ鑑賞に"でした。

無事帰還の報告を兼ねて。
また旅のお話は続きます。


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